本日(3月21日)、3月1日より開会されておりました、平成24年度第1回坂城町議会定例会が閉会しました。
閉会にあたりご挨拶を申し上げました。
いずれ、坂城町議会から議事録が出されますが、速報としてお読みください。
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閉会あいさつ (平成24年3月21日)
平成24年第1回坂城町議会定例会の閉会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
3月1日に開会されました本定例会は、本日までの21日間の長きにわたりご審議をいただきました。 提案いたしました専決報告、規約の変更、条例の全部改正、一部改正、一般会計・特別会計24年度当初予算、さらに、追加議案でお願いいたしました人事案件、補正予算など、全ての議案に対して原案どおりご決定を賜り、ありがとうございました。
特に、私が町長として初めての予算編成をした、「人がともに輝くものづくりのまち」を掲げた第5次長期総合計画や、「今日からスタート」をキーワードとした「チャレンジSAKAKI」を念頭に置いた予算をお認めいただきありがとうございました。新年度から新体制の下、職員と一丸となり、安心・安全のまちづくり、住民サービスの向上にむけて各種事業に取り組んで参ります。
さて、東日本大震災から1年が経過いたしました。 現在も仮設住宅などに避難生活をされている方、愛する故郷を離れなければならない方、さらに、いまだに多くの行方不明者の方がおられるなど、本当に心が痛みます。
ところで、私たち坂城町とともに、一部事務組合「葛尾組合」を構成する千曲市の市議会が、先月29日、3月議会定例会の開会日に「東日本大震災に係る災害廃棄物の受入処理に関する決議」を採択したことを新聞報道で知りました。 事前に坂城町、坂城町議会には何の相談もない所において、決議をされたということに、いささか残念な気持ちを有しておりました。 また、一昨日の千曲市議会最終日の閉会の挨拶の中で、近藤市長が本件について、「がれき」の受け入れについて、坂城町と協議を重ねたいとおっしゃったとも伺いました。
私は、昨年来、葛尾組合を管理する責任者として、施設の老朽化が進む中で、焼却炉のゴミ焼却能力が年々低下し、本来の処理能力である1日80トンが、22年度には、1日58トンまで低下する状況の中、これを改善するため23年度8千万円をかけて大改修を実施し、1日65トンまでは回復をさせることができました。
しかし、施設全体の老朽化が確実に進行する中、長野広域連合の基本計画に基づく千曲市に建設予定の新施設が完成するまでは、葛尾組合において千曲市、坂城町分のゴミの処理を行っていかなければなりません。 現在のゴミ処理能力が限界に達している中、今以上のゴミ、ガレキを受け入れることは困難であり、長野広域連合が建設を予定している、千曲市のB焼却施設の建設が急務と考えます。
野田首相は、「今、日本人の国民性が再び試されている」と言われておりますが、私は、ガレキ処理については、国が責任をもって処理すべきであり、地方に分散して処理すべきものとは思いません。
国が、東北地方に仮設の焼却施設を建設し、放射能検査を確実に行い、放射能に汚染されたもの、そうでないものを選別しながらなるべく近いところで早急に処理すべきと考えます。
千曲市の議会の方々の思いも、心情的には理解ができます。
しかしながら、どうしても、千曲市が被災地のガレキを受け入れ
られる場合には、放射能物質の基準値以内の安全が確保されたガレキとし、チップ化や、分別処理の徹底、また、葛尾組合への搬入基準の大きさに処理し、さらに、千曲市のゴミを減らすことなど、千曲市民の理解と同意が前提となります。安全なものでしたら焼却も可能かと考えられますが、被災地のガレキを受け入れる場合は、事前に輸送経路、ガレキの処理方法、焼却灰の処理等の諸条件を満たし、千曲市、坂城町の住民の不安も解消し住民のご理解を得ていただく必要があります。
国、県、のみならず、自治体、国民の理解、そして、地元住民の同意が得られない限り前には進みません。
私は、被災地のこと、被災された方々のことを片時も忘れたことがありません。被災地、被災された方々の復興支援は、ガレキの処理だけではないと考えます。 除染についてもまだまだ、5年、10年以上かかるでしょう。 自治体機能を保持し、個々の人生設計を考える上で誠に大きな、多くの取り組むべき課題があります。
坂城町は、幸い企業の町であり、働くところもあります。 坂城町として、独自の支援、例えば、雇用ならびに生活の支援などができればとも考えております。
さて、4月6日から15日は、「春の全国交通安全運動」が、21日から30日には、「春の地域安全運動」が実施されます。町民の皆さんにおかれましては、暖かな春を迎え、何かと外出する機会が多くなる時期でもあります。交通事故や犯罪に遭わないよう、また、巻き込まれないよう、より一層のご注意をいただきますようお願いいたします。
また、4月22日の日曜日には、13回目を迎える「千曲川クリーンキャンペーン」を予定しております。貴重な水資源である千曲川の自然環境を守るため、大勢の町民の皆さんのご参加をお待ちしております。
4月2日には、各保育園の入園式、5日には、小中学校、坂城高校の入学式が行われます。 坂城町の未来を担う子供たちの晴れの姿をご覧いただくとともに、祝福をしていただければと思います。
春は、三寒四温と言われておりますが、今年は特に寒い日が多くありました。暖かい春の日差しが待ち遠しく感じられます。
議員各位におかれましても、健康に留意され、新年度を迎えていただきたく、お願い申し上げ閉会のご挨拶とさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし