坂城町 「第7回ばら祭り」 開会

本日(6月2日)、さかき千曲川バラ公園「第7回ばら祭り」が開会されました。

心配していた天候も素晴らしく、何より、気がかりであった、ばらの出来具合が最高の状態で開会式を迎えることが出来ました。(ばらは、3分咲きの状態です。 6月17日までの期間を通じて楽しんでいただけると思います。)

開会式でのご挨拶:左から山村、信州大学中村名誉教授

ご来賓の皆さん 左から 千曲川河川事務所 左近所長、長野国道事務所 柳谷所長、信州大学 中村名誉教授、長野県議会 荒井議員、坂城町議会 宮島議長、小松美羽さん

左から新田副実行委員長、三井実行委員長、宮 教育長、宮下副町長、山村

坂城小学校生徒による和太鼓演奏

「上五明長持ち会」の皆さんによる「長持ち道中」

区長の皆さんと記念撮影。私の左は画家の小松美羽さん、右は竹内区長会長さん         

以下、いささか長文ですが、私の開会のご挨拶を掲載させていただきます。

「第7回ばら祭り」町長あいさつ要旨
 
 
   今年で7回目を迎えます「ばら祭り」の開催にあたり、一言ごあいさつを申しあげます。 
   本日は皆様のおかげを持ちまして好天にも恵まれ、第7回ばら祭りを開催できますこと、誠にありがとうございます。
   また、本日は公私ともに大変ご多用のことろ、国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所左近所長様、長野国道事務所柳谷所長様、信州大学中村名誉教授様、長野県議会議員荒井議員様、町議会から宮島議長様、また、後ほどご挨拶をいただく坂城町出身の新進の画家小松美羽さんなど多数のご来賓にお出でいただき誠にありがたく存じております。 
   さて、この「さかき千曲川ばら公園」は、国土交通省・千曲川河川事務所をはじめ多くの関連機関の皆様にご支援をいただき、ばらを植栽して11年目を迎えました。
   1万平方メートルに250種、2,000株のばらが色鮮やかに咲き誇り、毎年、県内外から大勢の皆様に訪れていただくバラ公園となり、昨年は3万8千人の皆さまにおこしいただきました。
   今年は、春先の寒さで桜の開花も遅れ、ばらの開花についても心配されたところですが、ご覧いただくように、ばらの花もほころび初め、次々と咲きだしているところでございます。
   このバラ園は、ボランティアグループの薔薇人(バラード)の会の会員100名に近い皆様による、草取り、剪定作業などの管理、また期間中は、育て方相談、挿し木講習会など技術面での指導もいただくところで、大変感謝申し上げます。薔薇人の会の会員の中には、このバラ園を訪れて会員になられた町外の方もいらっしゃるということです。
   また、町内企業14社と11団体の皆さんもそれぞれの区画のオーナーということで、お仕事でお忙しい中、きれいなバラを咲かせるための管理をしていただいております。オーナーバラ園のばらも様々な種類があり、オーナーの皆さの個性も感じているところであります。
   この、さかき千曲川バラ公園はなんといっても自然に恵まれた公園であります。バラ園多しといえども、このように大自然に囲まれたバラ園は他にありません。鳥のさえずり、野の草花が、大変な魅力であるとの声も多くいただいております。
   大望橋のふもとには千曲川の四季折々の自然を楽しめる水辺公園がございます。この公園の整備には、本日ご臨席いただいております信州大学教育学部名誉教授になられた中村浩志先生のご指導をいただいております。また、町教育委員会の主催で今月24日に中村先生を講師に招いての「さかキッズクラブ水辺編」というイベントが行われますが、現在募集定員に達し、キャンセル待ちという状況です。
   このことからも、子どもたちが千曲川に親しみを覚え深く知りたいということがうかがわれ、喜ばしいことと思っております。
   さて、坂城町はこの「さかき千曲川バラ公園」を中心に、町いっぱいに輝くばらということで、「国道18号のばら街道」など、ばらの町づくりを進めているところです。
   町の入口の地区であります、刈屋原、鼠の皆さまが、ボランティアで、ばらの手入れをしてくださり、坂城におこしいただく方を迎えているところです。
   また小中学校でも、ばらを育てており、児童生徒も、ばらに親しみを感じているところでございます。
   そのような中、本年は、坂城で生まれ中学生活までを坂城で過され、世界に羽ばたこうとしている画家の小松美羽様にも開会式におこしいただいております。後ほどご紹介いたしますが、現在「鉄の展示館」で個展を開催中です。「ばら祭り」を満喫いただきましたら、是非とも坂城駅の向こう側にあります「鉄の展示館」まで足をお運びいただければ幸いです。
   この他、今年もまた、ばら祭りを盛り上げたいと大勢の皆様にご参加いただき、本日は、坂城小学校5年生の皆さんに和太鼓の演奏をしていただきます、また、開会式終了後も上五明長持ち会の皆さまの長持ち道中がございます。出演される皆さまよろしくお願いいたします。来賓の皆さま方もお忙しい中、臨席いただきありがとうございます。
   ばら祭りの期間中は、次々とばらが咲き続け、日一日ばら園の表情も変わっていくことと思います。どうぞ、ばらの香りに包まれた、千曲川バラ園を何度でも楽しんでいただければと思います。
   以上、簡単ではございますが、開会のご挨拶とさせていただきます。
                                    
                                      
 坂城町長 山村ひろし
                           
 以下、坂城町のホームページ記事もご覧下さい。

老子の続き(第51章)

この章は、いわば 「道」 との共同作業について述べています。 「道」 がどのように宇宙、万物を 「生成加育」しているか。 大変興味のある章です。

道生之、徳畜之、物形之、勢成之。 是以萬物、莫不尊道而貴徳。 道之尊徳之貴、夫莫之命、而常自然。 故道生之、徳畜之、長之、育之、成之、孰之、養之、覆之。 生而不有、爲而不恃、長而不宰。 是謂玄徳。

                                 

 道之(これ)を生じ、徳之を蓄(やしな)ひ、物之を形づくり、勢(いきほひ)之を成す。 是(ここ)を以(も)って萬物、道を尊(たっと)び徳を貴(たっと)ばざるは莫(な)し。 道の尊きと徳の貴きとは、夫(そ)れ之(これ)に命ずる莫(な)くして、常に自然なればなり。 故に道之を生じ、徳之を畜(やしな)ひ、之を長じ、之を育て、之を成し、之を孰(じゅく)し、之を養ひ、之を覆(おほ)ふ。 生じて有せず、為して恃(たの)まず、長じて宰(さい)せず。 これを玄徳(げんとく)と謂ふ。

                                

 道が万物を生み出し、徳が育て、具体的な物となって形作られます。 そして、道と徳が全体としてバランスをもってすべてを整えるのです。 したがって、万物は道を尊び、徳を貴ぶのです。 道が尊く、徳が貴いのは万物に命ずることなく自然だからなのです。 このように、道が万物を生じ、徳がこれを養い、伸長し、育て、成長させ、立派に成熟させ、保護しているのです。 それでいて、道はその成長させたものを独り占めするわけでもなく、何かを期待するわけでもなく、我が物顔で居座るわけでもありません。 このようなあり方を玄徳といい最高の徳をさします。

                   

 最後の部分で言う、「道」はすべてのものを生成するのに、「独り占めするわけでもなく、何かを期待するわけでもなく、我が物顔で居座るわけでもない」 と言う部分が印象的ですね。 世の中を見渡すとこの反対のことが多いですね。

                      

                          

 坂城町長 山村ひろし