来年・・癸巳(きし みずのと・み)はどんな年

 12月も一週間が過ぎ、そろそろ来年のことを考える時期になりました。
 十干十二支では来年は「癸巳(きし みずのと・み)」です。 年の意味を考えてみましょう。
 
今年は壬辰(じんしん、みずのえ・たつ)でした。
 
壬は「たたき台、ふくらむ、になう」という意があります。例えば壬人は人に託すという意味があり、語としては任となります。一方、辰は貝が足を出して動く形であり、「しん、かい、とき」とも読みます。また、辰は龍であり神、天をも意味します。従って、今年は前年から引き継がれた諸問題の解決を担う年であり、様々な問題に正面から取り組むことを要求されていました。
しかしながら問題の解決が遅々として進まず、壬辰の言葉通り、神もしくは天にその裁決を委ねることになりました。その結果は如何だったでしょうか。
まことに厳しい審判を受けているようです。
 
 
来年の癸巳(きし みずのと・み)はどんな年になるのでしょうか。
 
癸は「はかる」という意味です。癸量などという言葉があります。
はかるには、標準、基準、規範、ものさしが必要であり筋道を立てて考えるということが必要になります。
したがって「癸」という干は「万事筋道を立てて物を考え、処理していく。それを誤ると混乱し、あるいはご破算にならぬとも限らない」(安岡正篤)ということにもなります。
一方、巳は、動物の象形文字であり、今まで冬眠をしていた蛇が目覚め、地表に出てくることを意味します。
従って、「巳年」は従来の生活に別れを告げ、新たな世を作ることが期待されます。
 
従って、来年、「癸巳」は、よりしっかりと物事の本質を求め、規範を定め筋道を立て新たなチャレンジをすることが切望されます。
 
来年は総選挙後の年、是非とも、日本の新たな飛躍、大脱皮を期待したいものですね。
                                
坂城町長 山村ひろし