老子の続き(第13章)

この章では、世間の評判などに一喜一憂する我々の態度に痛烈に批判を与えています。 つまり、「名誉」とか「財産」といった社会通念上大切に思っていることに本当に価値があるのか、そんなことにこだわっていては本質的な仕事はできないよ、と言っています。

  寵辱若驚、貴大患若身。何謂寵辱若驚。寵爲上辱為下。得之若驚、失之若驚、是謂寵辱若驚。何謂貴大患若身。吾所以有大患者、爲吾有身。及吾無身、吾有何患。故貴以身爲天下者、則可寄於天下、愛以身爲天下、乃可以託於天下。

 

寵辱(ちょうじょく)驚くが如し、大患を貴ぶこと身の若し。 何をか寵辱驚くが若しと謂ふ。 寵を上と為し、辱を下と為す。 之を得ては驚くが若く、之を失ひては驚くが若し。 是(これ)を寵辱驚くが若しと謂ふ。 何をか大患を貴(たっと)ぶこと身の若しと謂ふ。 吾の大患有る所以(ゆえん)の者は、吾身を有とするが為(ため)なり。 吾身を無とするに及びては、吾何の患か有らん。 故に身に貴ぶに身を以てして天下を為(おさ)むる者には、則ち天下を寄す可し。 愛するに身を以てして天下を為むる者には、乃(すなわ)ち以て天下を託す可し。

人々は世の中の誉れ、あるいは辱めにまるで自分自身そのものが評価されたように考える悪い癖があります。なぜこのようにいつもびくびくとしているのでしょうか。

 寵愛を最高のものと考え屈辱を最悪のものと考える、誉れを得て喜び、失って悲しむ。まるで自身の尊厳を言われたように感じてしまうのです。

 なぜ、そのように考えてしまうのかというと自分自身の存在にあまりにも固執してしまうからなのです。自分の存在を無として考えれば何の患いを感じることもありません。世間の評価など考えず、本当の自分を大切にする人にこそ天下を任せられるのです。本当の意味で自分自身を愛することのできる人にこそ天下を託すことができるのです。

 

  このように、世間の評判などに一喜一憂せず、自分を「無」として、無為自然の境地で取り組める人に天下を任せろと言っています。 

  我が国のリーダーにもこのような人を期待したいですね。

 

 

 坂城町長 山村ひろし

ポーランドからのお客様

昨日(8月19日)、坂城町国際交流協会副会長の竹内敏正さんのご紹介で、ザハイ・モニカさん、ローマン・レスチェンコさん、ヨアンナ・レスチェンコさん、がポーランドからお出でになりました。 また、ポーランドで日本語の先生をされている坂本龍太朗さんと、龍太朗さんのお母様で千曲市の国際交流協会理事をされている坂本乃里子さんもご一緒に来ていただきました。

(左から坂城町国際交流協会・竹内さん、坂本龍太朗さん、ザハイ・モニカさん、山村町長、ローマン・レスチェンコさん、ヨアンナ・レスチェンコ、坂本乃里子さん)

私も、以前、富士通に在籍しているときに「富士通・ポーランド」を設立したこともあり、懐かしくポーランド談義をさせていただきました。

ポーランドはヨーロッパの中央に位置し、旧東欧の中では最も成長している国で、日本に対する大変な友好国です。 坂城としてもこのような国とも種々の関係を持ちたいと思っています。

坂城町長 山村ひろし

道路功労者 

  先日(8月10日)、国土交通省長野国道事務所から、道路功労者として表彰された、「ねずみバラの会」 代表中村さち子さんと「横吹街道薔薇の会」 代表塩野入賢郎さんが役場にお出でになりました。(8月19日)

(左から中村さち子さん、町長、塩野入賢郎さん)

両団体とも 国道18号沿いの鼠地区と苅屋原のばら園を維持管理するボランティアグループとして長い間、バラづくりをされておられることにより表彰されました。

尚、平成21年より、ボランティアグループ・国土交通省長野国道事務所・坂城町3者が、国道沿いのばら園についてより良い活動を続けていくための「ボランティア・サポート・プログラム」協定締結しています。

国道18号線の上田側、千曲側両入口が坂城のバラで飾られています。 素晴らしいですね。また、道路標識ならびにバラの看板が建てられています。車の運転に注意しながらご覧下さい。 

坂城町長 山村ひろし

坂城中学校3年生との会話

本日(8月17日)、坂城中学校3年生の元気な7人が来られました。

坂城中学校創立50周年に向けた準備の一環で、皆さんからインタビューを受けました。

質問の内容の多くは、「坂城中学に期待すること」、「坂城中学の生徒に期待すること」などが中心でした。 

よく私は他の学校の生徒に 「なぜ勉強するの」 と質問することがあります。その際には、しばしば、「???」 の答えの場合がが多いのですが、本日、同じ質問を皆さんにしたところ、即座に 「働く力 を身に付けるためです」 との答えをいただきました。 その通りだと思います。 中学校は義務教育の仕上げの学校であり、まさに「働く力」を身に付けていただくことが大切なのですなど、種々お話しました。 

そのほか、「好きな芸能人は。」 という質問もいただきましたが、これにはまったく話題がかみ合いませんでした。

また、私の経歴をお話しした際に、高校の同級生に前総理大臣の鳩山由紀夫氏がいるとお話したところ、これには多くの関心を持たれ、中学生にはいまだにかなり人気のある政治家なのかなと妙に感心しました。

インタビュー終了後、坂城町議会の議場なども見学していただき、宮島祐夫議長にもご挨拶いただきました。

坂城中学校3年生の今後の活躍に期待。

坂城町長 山村ひろし

8月15日の成人式

本日(8月15日)、坂城町文化センターで第56回坂城町成人式を執り行いました。 

前半の「成人式」は坂城町が主催し、後半の「成人祭」は成人者の実行委員会が主催して行われました。本日の出席者は155名で該当者の80%以上の方が参加されました。 (このように多くの方が参加されたのは最近では珍しいそうで、今年のクラスは大変団結力があったのでしょう)

(実行委員会メンバー)

(町長挨拶)

坂城町では、ここ30年間、成人式を8月15日に開催していますが、今年は、終戦記念日であることに加え、5か月前の東日本大震災、長野県北部大地震、原子力発電所事故などが重なったこともあり、本日の式典は、開会式冒頭に全員で一分間の黙祷を捧げることから始められました。

平成23年は第二次世界大戦の終結から66年、開始から70年を迎えます。

私は本日の成人式に臨まれた若者に、「平和の大切さ」、「命の大切さ」、「ご両親、保護者等の方々に対する感謝の念」をあらためて持っていただくために、 66年前に航空特攻隊として、国のために命を落とした若者の遺書を二つ披露しました。 

一つは穴沢少尉の婚約者宛の手紙、もう一つは林市造さんの母親に宛てた手紙です。 この内容を自分の身に置き換えて考えていただきたいと思ったのです。 

私の話は約20分程度でしたが、どなたも大変熱心に聞いておられました。 中には涙ぐんで話を聞かれておられる方もおられました。

私の話に素直に反応していただき、共感していただいた皆様に心から感謝をするとともに、大変大きな期待感を胸にしました。 

孔子の言葉に「後世畏るべし」という言葉があります。 これは「今の若者は・・・」ということでなく、「若者の可能性は素晴らしい。 年下の者には敬意を持つべきである」 ということです。 (但し、「四十、五十にして聞こゆることなきは、これ亦畏るるに足らざるのみ」といって、「四十、五十になっても少しも世間に知られないようなら大したことではないが」とも言っていますが)

いずれにしても今後の日本を築いていくのは紛れもなく、本日集まった若者です。 今後の活躍に大いに期待し、乾杯したい。

 

(抽選会)

(万歳三唱 柳澤澄 副議長)

  以上   坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第12章)

 この章にはしばしば「検欲」というタイトルが付けられます。 つまり、欲望を取り締まる、欲望を抑えるという意味です。

 われわれはいつも一見賑やかな、派手なものに目を奪われがちですが、よくよくものごとの本質を見極めなければいけないということですね。

  

 五色令人目盲。五音令人耳聾、五味令人口爽。馳騁田獵令人心發狂、難得之貨令人行妨。是以聖人爲腹不爲目。故去彼取此。

  

 五色は人の目をして盲ならしむ。 五音は人の耳をして聾ならしむ。 五味は人の口をして爽ならしむ。 馳騁(ちてい)田猟(でんれふ)は、人の心をして発狂せしむ。 得難きの貨は、人の行ないをして妨げしむ。 是をもって聖人は、腹の為にして目の為にせず。 故に彼れを去りて此れを取る。

 

  人が普段なかなか触れることの無い、色とりどりの色彩「五色」を一度に使うと、かえって目がだめになってしまうものです。 同じように五音といって様々な音色を使うと聴覚がおかしくなります。 又、五味といって数々の味を一緒に使うと人の味覚もおかしくなってきます。 乗馬や狩りもやりすぎると人の心を狂わすことになります。 普段なかなか手に入らない宝玉がしばしば人の心を狂わせるのと同じです。 このことからも、聖人と言われる人は実質的なものを重んじ、外見的なものには重きを置かないものなのです。

  

   こうありたいものですが、なかなか現実は気が揺らぐ時がありますね。

  

   坂城町長 山村ひろし

山岳競技で全国大会(山口国体)出場へ

  山岳競技をご存知ですか。

  坂城町在住で上田西高校に通う中澤栞菜(なかざわ かんな)さんが、7月17日に開催された、第32回北信越国民体育大会の山岳競技(種別:少年少女総合)で見事、第2位となりました。 

 

これにより、全国大会への出場権を獲得し、10月1日~11日(山岳は2日~4日)に山口県で開催される「山口国体(第66回国民体育大会)」に出場されることになりました。

中澤栞菜さんは、この競技をわずか半年前から練習し始め、見事国体出場となったそうです。天才的ですね。ご活躍を期待します。

 

(「リード」といわれる競技。ロープを使う)

   (上田西高校ホームページより)

(「ボルダリング」と言われる競技。どこまで早く登れるか)

(上田西高校ホームページより)

坂城町長 山村ひろし

フィンランドから来られた マリア・エレリンナさん

坂城ライオンズクラブ(代表大井宏子さん)の招聘で、フィンランドの高校生マリア・エレリンナさんが来られました。 

本日(8月8日)、坂城町役場を訪問され、その後、坂城ライオンズクラブの例会に参加されました。

マリアさんはすでに、「坂城どんどん」、「上山田の花火」など、いろいろな行事に積極的に参加されています。    

日本大好き、アニメ大好きの大変すばらしい元気な方です。 

日本で素晴らしい体験をされ無事帰国されることを期待します。 

マリアさんは8月5日~11日までの間坂城に滞在し、12日に帰国されますが、その間、ホストファミリーの宮入小左衛門行平刀匠のお世話になります。 

左から 宮下副町長 ライオンズクラブ・竹内さん 山村町長
マリアさん 宮入小左衛門行平刀匠さん 坂城町国際交流協会・安島会長 坂城町国際交流協会・岩野さん

  マリアさんは日本の事も大変よく勉強されておられ、また、国際経済などについても幅広い知識をもたれており誠に感心いたしました。 

坂城町長 山村ひろし

「坂城どんどん」写真集

8月6日(日)の「第34回坂城どんどん」は 48連、1400人に近い参加者のもと、大成功に終わりました。まことにありがとうございました。途中から大雨に見舞われましたが、雨なぞなんのその、最後まで大いに盛り上がりました。 入賞者は以下の通りです。

「正調の部」

優勝:横町区連「美」 

第2位:立町区 「区民連」 

第3位:月見区 「かあちゃん連」

「パフォーマンスの部」

優勝:坂小5年 太鼓の達人 

第2位:野猿

第3位:坂小の一味(6年2組)

「特別賞」

・中之条永代々神楽連

・大人の階段のぼる

・坂城町消防団

・横町区連「健」

・上五明育成会

・放課後キッズ

・パズル(坂城中3年2組)

・月見区子ども連

・横谷組(坂城中3年3組)

・四ツ屋神明山車連

・SCI38(坂城中3年1組)

・ナチュラルムーブメント3・2・1

・子野猿

・WE are 1~心はひとつ~(坂城小6年1組)

・坂城高校生徒会

開会式

フィンランドから来られたマリアさんと

正調の部 優勝:横町区連「美」 

第2位:立町区 「区民連」 

第3位:月見区 「かあちゃん連」

「パフォーマンスの部」 優勝:坂小5年 太鼓の達人 

第2位:野猿 

第3位:坂小の一味(6年2組)

県会議員 荒井武志 さんと

来年は 「第35回坂城どんどん」 となります。 節目の大会となりますのでより盛大に開催したいと思います。 皆さまのアイデアを期待します。 宜しくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

「絆」(きずな)

7月22日の東京新聞にシンガー・ソングライターの小川マキさんの新曲「絆(きずな)」についての紹介記事がありました。 小川さんは3年前、リンパ球が赤血球のもととなる細胞を破壊する難病「赤芽球ろう」を発病されました。今はだいぶ良くなられたとのことですがいまだに副作用に悩まされておられるようです。 また、この曲の作詞をされたのは私も以前から存じ上げている、経営思想家の田口佳史さんですが、田口先生も今から40年ほど前に取材で訪れたタイで、2頭の水牛に八つ裂きにされ奇跡的に命を取り留めた経験があり、いまだに後遺症に悩まされておられます。

このお二人がこのたびの震災で被災された方々に勇気と元気を取り戻していただくためにつくられた曲がこの「絆」です。

このたび、田口先生さんからCDと歌詞をお送りいただいたので以下、掲載させていただきます。

尚、音源はYU-TUBEに登録されていますのでご利用ください。

http://www.youtube.com/watch?v=W_D1Y7tCRxY

「きずな」作詞:田口佳史, 作曲:小川マキ
 
 
   川は 母のように やさしく流るる
清らかな水に 導かれて
やがて 辿(たど)り着く 大きな世界へ
たゆたいながら 我が道ゆこう
いつか見た 岸辺のタンポポ 今も道標(みちしるべ)
 
(*)変わり続ける時代の中で 
   変わらぬものがあるはず
   この手の中に 希望の光
   あなたとの絆
 
   山は 父のように 無言で佇(たたず)む
険しき岩影 厳しさ覚えて
明日を生きてゆく 確かなひとあし
躓(つまず)きながら 続く坂道
あの日見た 夜明けの地平線 今も道標
 
(*)
 
   風は 友のように 明るく囁(ささや)く
励まし 時には 背中を押されて
空の青に浮かぶ 雲のまにまに
僕らは歌うよ 旅立ちの瞬間
忘れない 涙と笑顔が 今も道標
 
(*)
 
ラララ・・・
この手の中に 希望の光
あなたとの絆 それは宝物
以上。  坂城町長 山村ひろし