ホタルを育てる

先日(7月22日)、村上小学校を訪問した際に、「ホタルを育てる」というテーマで授業をされておられました。 4年西組担任の宮崎正先生から写真とメッセージをいただきましたので掲載させていただきます。7月26日には東京でこの取り組みを発表されるそうです。

坂城町長 山村ひろし

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坂城町町長 山村弘様

本日は、参観いただきありがとうございます。
村上小学校4年生(2学級、43名)は、校章にもあしらわれている ホタルの飼育をしたいと考え様々な活動をしてきました。

まず、社会科の学習で下水道について学習した際には、町の下水道係の方に来ていただき、現在村上地区で進められている下水道工事や下水道の必要性についてお話をお聞きしました。
また、下水処理場を見学し、川の汚れと自分たちの生活が密接につながっていること、川のよごれを減らすためにどんな工夫をすればいいかを学びました。
よごれを減らす工夫の一つとして、町の消費者の会の方にお手伝いいただき、廃油石けんも作りました。
先月25日には、ホタル祭を行い保護者の皆さんや地域の方々と共にホタルを観賞しました。

そのとき、多くの子が初めて見たホタルの美しさに惹かれ、飼ってみたいという願いをもち、ホタルの飼育をしている小林さんからたまごを譲り受け、飼育を始めるに当たって注意することなどをお聞きするために、本日のホタル学習会になったわけです。
今後、水温を調節しながら水を替えたり、幼虫の体の大きさに合わせてえさのカワニナを与えたりして半年ほど飼育し、来年3月、幼虫を福沢川に放流する予定です。
その間には、水質や水生昆虫等を調べて、福沢川がホタルにとって住みよい環境になっているかこれからどうしていったらいいのか、自分たちに出来ることは何か考えていく予定です。

これまでの活動については、来週26日、東京で子ども達と共に発表してきます。
これからも広く多くの人に、子ども達自身で発信していきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
うまくとれていませんが写真を添付します。

村上小学校 4年西組担任 宮崎正

土砂災害・全国統一防災訓練(上平地区)

近年、「ゲリラ豪雨」と言われる集中豪雨や台風、梅雨前線などにより全国各地で土砂災害が発生しております。  

本日(7月23日) 、平成22年度の土砂災害防止法に基づき土砂災害警戒区域に指定された上平地区での防災訓練が実施されました。

(公民館に設置された「災害対策本部」)

(状況報告と本部長指示)

今回の訓練には、長野県千曲建設事務所、警察署、消防署、消防団、自主防災会、坂城町の各機関が参加し、上平の小野沢、島地区から約100名の方にご協力いただき、実施されました。

防災訓練は午前8:15からスタートしましたが、本番さながらに各機関が連絡を取り合い、避難される方々を上平公民館に収容するほか、実際に消防団が出動し被災者を救出するなどした後、10時過ぎには土石流などの危険も無くなったことを確認したうえで、避難勧告、避難指示解除を発令して訓練は無事終了いたしました。

(避難される地元の方々)

(消防団による救出)

(山村本部長挨拶)

 (竹内自主防災会長と地元の皆さん)

100人を超す、上平地区の方々の実に整然とした避難行動には誠に心打たれました。 日頃の地域連携力の強さ、防災意識の高さを伺わせていただきました。

近年、坂城町では幸いにして、大災害には遭遇しておりませんが、想定外は無いといわれる状況下において常に防災、減災についての対応準備が求められております。 その意味では、今回の防災訓練は非常に大きな成果を収めたものと思っております。

関係各機関、地元の皆様の大変なご協力に感謝申し上げます。

坂城町長 山村ひろし

小さなお客様

坂城町役場には毎日いろいろなお客様がお出でになります。

種々の手続きに来られる方、打合せ・会議に来られる方、深刻な相談に来られる方、特に用件はないけれど私の顔を見にふらっと来られる方などなどですが、勉強のためにお出でになる方々もいらっしゃいます。

昨日(7月21日)も社会科の勉強で南条小学校3年生の皆さんが来られました。(先日、村上小学校の生徒さんもお出でになったのですが所用のためお会いできませんでした。残念。)

今回の勉強のテーマは「坂城町めぐり」で、町立図書館・格致学校、町役場、信州夢ばらの里、びんぐし公園などを見学しながら、施設だけでなく、田畑の広がり、山や川の様子、住宅の様子、花や作物の様子なども併せて勉強します。皆さんは大きなノートを手に持って熱心に勉強されていました。これからの坂城を背負って立つ子供たちに期待します。

坂城町長 山村ひろし

もう一つのサッカー大会

今日(7月18日)の早朝は多くの方が寝不足の眼をこすりながら過ごされたのではないでしょうか。「なでしこジャパン」の快挙に心から拍手を送ります。日本女子サッカー30年の歴史の中で一挙に世界の頂点に立ちました。大きな災害の中で復興に立ち上がる日本国民にどれほど大きなエネルギーを与えてくれたか。感無量です。米国のWashington Post 紙でも "Shocking upset" (ショッキングな落胆)といった表現を使って米国の敗退を伝えていますが、一方では "It provided a feel-good story to a nation devastated by a March 11 earthquake and tsunami" (3月11日に地震と津波で壊滅的打撃を受けた国民に心地の良い物語を与えた) も伝えています。 とにかく素晴らしかったですね。

   さて、昨日(7月17日)、もう一つの素晴らしいサッカーの大会がありました。それは、「坂城町長杯 第28回坂城カップ少年サッカー大会」(小学生の大会、8人制)です。 (大会委員長:竹内清美氏、運営委員長:高井資昌氏)。

  本大会の素晴らしいのは、坂城の他、丸子、上田、青木、東御、神川、真田、三郷、長野、戸倉、堀金、中野、篠ノ井、高岡、屋代などからも参加があることです。 (計19チーム)

上記チームが、3ブロックに分かれて、各々日ごろ鍛えたチームプレイと技術を競い合いました。 (以下、写真は坂城小学校若林校長先生から提供いただきました)

(坂城ーB チーム)

(坂城ーB 対 FC東上田)

Aブロック(千曲サッカー場A)、 Bブロック(千曲サッカー場B)、 Cブロック(青木固研究所グラウンド)に分かれ、朝8時から午後の3時頃まで熱戦を繰り広げました。 私は青木固グランドでの開会式と千曲サッカー場での表彰式に参加しましたが、子どもたちの素晴らしいプレイに感心しました。 女子も交じっていて、柔よく剛を制するの言葉通り、巧みなボールさばきで観客をうならせる場面も多くありました。

結果は以下の通りです。各ブロックごとの優勝と準優勝チームの名前を記します。

Aブロック : 優勝「神川FC」、 準優勝「坂城A」

Bブロック : 優勝「昭和FC」、 準優勝「中野SSS」

Cブロック : 優勝「FCフェローズ Jr」、 準優勝「高丘FC」

 

(坂城ーA 対 三郷 SSS)

(千曲サッカー場 B にて  ナイスセーブ!)

   とにかく、子供たちは暑い陽射しの中、最後まで全力で走り回っていました。

又、試合終了後も整然と礼儀正しく挨拶をし、後片付けもきびきびとしていてこれもまた感激でした。

  以上。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第9章)

この章はいわば老子の真骨頂ですね。

節度を持つことの大切さ。七分(あるいは腹八分目)で良いではないか。あるいは後に第33章で出てくるように「知足者富」(足るを知るものは富む)の如く、節度を知り強欲を恥じることの大切さを説いています。また、関連して、出処進退の大切さも述べていますね。ところが、最近は、この「出処進退」について見苦しい政治家が多く、見るに堪えませんね。

   持而盈之不如其已。揣而鋭之不可長保。金玉滿堂莫之能守。富貴而驕自遺其咎。功成名遂身退天之道。

   持(じ)して之を盈(み)たすは、その已(や)むに如(し)かず。揣(きた)えてこれを鋭くすれば長く保つべからず。金玉(きんぎょく)堂に満つれば、之を能(よ)く守る莫(な)し。富貴にして驕(おご)れば、自らその咎(とが)を遺(のこ)す。功成り名遂げて身退くは、天の道なり。

 いつまでも器(うつわ)を一杯にしていてはいけません。刃物をぎりぎりに鋭くしてもいつかは折れてしまいます。たくさんの宝玉を蔵に持っていても、いずれは襲われてしまいます。大金持ちになって驕る様になるとかえって問題を残すことになります。功成り名遂げたならば速やかに身を引くのが道理というものです。
 
 以上。
 
 坂城町長 山村ひろし

陸前高田ライオンズクラブ(伊藤明彦会長)からお礼の便り

坂城ライオンズクラブ(大井宏子会長)では陸前高田ライオンズクラブ(伊藤明彦会長)の要請に基づき、6月25日~26日の両日にわたり支援活動を行ってまいりました。私もメンバーの一員として参加させていただきました。(7月3日既述) 

先日、伊藤会長から大井会長宛の御礼のメッセージをいただきましたので以下に掲載させていただきます。

陸前高田市(人口24,000人)では先の大震災と大津波で1524名の犠牲者を出され、行方不明者数もいまだ、564名にのぼっております。その中、私どもの活動は微々たるものですが、「長野の郷土料理」や「400本の坂城のバラ」、「応援メッセージボード」などをお届け致しました。ライオンズクラブの皆さんの、夜を徹しての運転、日夜にわたる奉仕活動に敬意を表します。

(陸前高田市広田中学校での写真)

(岩手日報 6月27日の記事)

(信州民報 7月16日の記事)

以上。

坂城町長 山村ひろし

句集「初花集」より

私の旧友で俳人の朝吹英和氏と文人の前田巍氏に、若手の男女を交えた9人で構成された句会を続けておりましたが、先日、私の手元に昨年1年間の作品を纏めた小句集が送られてきました。名は「初花集」(朝吹英和編)です。20歳代から70歳代の9名の作品から1句づつご紹介します。(朝吹英和選) なお、この中で「粋酔」は朝吹氏、「山鬼」は前田氏、「無為」は山村です。

晩鐘に凌霄の花散りにけり    山鬼

乳白の峰嫋やかな初筑波    カンタロウ

書き初めや滴る墨も嫋やかに    句縁

白き手で生き埋めにする漬茄子    柚鼓

夢の国南瓜で弾むねずみたち    蓮水

蓑虫や見えぬ世界にぶら下がる    白花

音を立て焼塩香る秋刀魚かな    若芽

老松の瘤にひそむか法師蝉    無為

夏銀河ショパンの闇に沈みけり    粋酔

以上。句集を編集、作成していただいた、句縁さんに感謝。

最後に、この句集に向けた粋酔さんの一句。 

  ありがとうございました。

    初花や一期一会の傘開く    粋酔

坂城町長    山村ひろし

「坂城町経営革新塾」開催

坂城町の若手経営者、後継者育成のための経営塾がスタートしました。坂城町商工会、(財)さかきテクノセンターの主催で、坂城町中小企業能力開発学院、テクノハート坂城協同組合、坂城町の共催で実施されます。昨日が第1回目で来年2月まで毎月、計8回開催されます。今年度は主に製造業経営を中心に実施されますが、技術の原点、技術開発、マーケットへの参入方法、知的資産の考え方など幅広く研修します。

ものづくりの町坂城の原点はなんといっても技術力です。激しく変わる世界のマーケットに果敢にチャレンジする若手経営者に期待します。

今年度は第1回目となりますが、13名が参加。講師は(財)さかきテクノセンター技術顧問の島田享久氏、中小企業診断士の高橋亙氏です。お二人ともかなりのエネルギーを持たれた先生で今後のご指導に期待します。早速、かなりの宿題が出され塾生は緊張しつつも張り切っているようです。なお、塾生のリーダーには 高松製作所の高松英一社長、サブ・リーダーには 徳武製作所の徳武利洋社長が選ばれました。幹事役として大活躍されることでしょう。

私も時々お邪魔し、種々お話をしたいと思っております。

坂城町長 山村ひろし

良い話(坂城消防団ポンプ操法大会で優勝)

本日(7月10日)朝、8時から第52回埴科消防ポンプ操法大会、ならびに第6回埴科消防ラッパ吹奏大会が坂城町ポンプ操法訓練所で開催されました。

坂城町からは、先日坂城町の大会で優勝した第2分団(ポンプ操法、金井)、第10分団(小型ポンプ操法、上五明)ならびにラッパ分団が出場しました。

その結果、ポンプ操法の部で第2分団が、見事、千曲の強豪を制して優勝し、県大会に出場することになりました。これは実に10年ぶりの快挙です。消防団の皆さんの日頃の大変なご努力と、長年にわたり消防団の活動を支えてこられた多くの指導者の方々のご尽力に感謝いたします。

日本の安心、安寧を守るのはやはり地元の消防団の皆様の力を頼りにせざるを得ません。特に、現在のように国政が目を当てられないように大混乱をしている中、我々の町は我々の力で守らなければなりません。その意味で、今回、我が町の消防団の快挙に心からお祝いを申し上げるとともに、県大会でのさらなるご活躍を心より期待します。

県大会は7月31日、伊那で開催されるとのことです。私も応援に参じます。

皆さまの絶大なる応援をお願いいたします。

小型ポンプ操法で、第10分団は3位に入りましたが、1位との差はあまり大きくはありません。ラッパ分団とともに来年に向けてさらなる精進をお願いいたします。皆さまありがとうございました。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第8章)

この章では、「道」のあり方について、水を例えにして述べています。冒頭に「上善若水」(じょうぜん みずのごとし)という有名な一節が出てきます。お酒の銘柄で有名ですが、ここはお酒の話ではありません。水のあり方の素晴らしさについて述べていますが、先の大震災を思うと時として大変な力を持つ水についても考えさせられます。

  上善若水。水善利萬物而不爭、處衆人之所惡。故幾於道。居善地、心善淵、與善仁、言善信、政善治、事善能、動善時。夫唯不爭、故無尤。

  上善(じょうぜん)は水の若(ごと)し。水善(よ)く萬物を利して争わず、衆人(しゅうじん)の悪(にく)む所に居る。故に道に幾(ちか)し。」 居には地を善しとし、心は淵(えん)なるを善しとし、与(あた)ふるには仁なるを善しとし、言はは信なるを善しとし、政は治(おさ)まるを善しとし、事には能なるを善しとし、動くには時となるを善しとす。」  夫(そ)れ唯(た)だ争わず、故に尤(とが)無し。

 最高の善、「上善」といわれるものは何ですかと言えば、それは水と言えます。水はあらゆるもののために働き、争うことはありません。又、皆の嫌がるような低いところに収まっています。まるで道を実践しているようです。
 住む場所としてはしっかりした土地の上を良しとし、心持は深く深淵を良しとし、他に対しては情け深いのを良しとし、言は信義をもってすることを良しとし、政(まつりごと)は平和に徹することを良しとし、事をなすには最善を良しとし、最適なときに動くのを良しとします。 このようにすべて水のように、争わぬことを心がけることが大切です。このようにすれば間違いを犯すこともありません。
 
   
    老子の第78章でも水について述べています。 そこでは、水の柔らかさについて触れていますが、同時に強さにおいても水に勝るものはないと書いています。(「天下の柔弱なるもの、水に過ぐるは莫し。而も堅強を攻むる者、能く勝るあるを知る莫し。」)
 何千年の長きにわたり、千曲川と対峙してきた坂城の人々にとって老子の水に対する考え方について大いに考えさせられませんか。
 
   坂城町長 山村ひろし