「老子」続き 第2章から

第2章

    天下皆知美之爲美、斯惡已。皆知善之爲善、斯不善已。故有無相生、難易相成、長短相較、高下相傾、音聲相和、前後相隨。是以聖人處無爲之事、行不言之教。萬物作焉而不辭、生而不有、爲而不恃、功成而弗居。夫唯弗居、是以不去。

    「天下皆美の美たるを知る、これ悪のみ。皆善の善たるを知る、これ不善のみ。有無相生じ、難易相成し、長短相形し、高下相傾け、音声相和し、前後相従う。」  これはいきなりすごいことを言っています。 

 

   皆さんは「美しい」ものに憧れたりしますね。これは決して素晴らしいことではなくむしろ醜いものだと言っているのです。また、皆さんが「善い」ことと思うことも必ずしも善いことではないと言っているのです。なぜでしょうか。

 物事はすべて相対的なものであり、偏った考え方をしてはいけないということです。物事はすべて「有無」、「難易」、「長短」、「高下」など、お互いに補い合って存在しているのです。又、音楽でも楽器と人の声(「音聲」)が、お互いに補い合って素晴らしいハーモニーをつくり「前後」もお互い尊重しあいます。

「ここを以て聖人無為の事におり、不言の教えを行う。万物作りて辞せず。生じて有せず。為してたのまず。功成りて居らず。それ唯居らず。ここを以て去らず。」

 いわゆる「聖人」といわれるような人は、世俗的な価値感にはとらわれずあくせくしません。「無為」の状態に立ち不言で静かに物事を進めることができるのです。物事が成就してもことさらな説明もせず、そのものを独り占めするようなことも無く、権利を主張するでもなく、何かのポストを求めるでもなく、そこに居座るわけでもありませんし、静かに「道」の有りようを求め続ける。ということです。

 なかなか難しいですが、自分の機軸をしっかり持ち、「無為自然」(作為的なことは行わず、自然に従う)の必要性を説いています。常にこのような心持ちでありたいものです。

坂城町長 山村ひろし

坂城救援チームの現地の様子

今週24日(火)に岩手県陸前高田市へ派遣された坂城チームから報告がありました。

長野県のチーム5名と合流し、9名で救援活動を行っております。

以下、坂城町のホームページをご覧ください。

又、本日(27日)、長野県町村長会臨時総会で栄村の島田茂樹村長にお会いした際、今までの救援に対して丁重な御礼の言葉をいただきました。

坂城町長 山村ひろし

坂城駅前が多少にぎやかに

坂城駅前をもっと、にぎやかにしませんか。

坂城駅は坂城町の  Central Station ですね、もう少し、皆さんと一緒に駅前をもっと明るく、にぎやかにしたいと思います。

そこで、今回、長野県信用組合坂城支店さんにお願いして、駐車場のフェンスに「第6回坂城 ばら祭り」の宣伝幕を張らせていただきました。

これは先日の「にぎわい坂城」の会の皆さんのご意見で実現したものです。今後もいろいろ皆さんと工夫して進めたいと思います。

これから「さかきどんどん」「びんぐし薪能」などもありますし、皆様のアイデアをいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

職員を陸前高田市へ派遣しました。

本日(24日)朝8時、坂城町として初めて、東日本大震災被災地支援のため職員を派遣しました。

(保健師1名、栄養士1名、一般職2名の計4名)

5月24日(火)から29日(日)までの6日間の日程で、派遣先は今回の震災で大変大きな被害を受けられた岩手県陸前高田市です。(戸羽 太市長、人口:24,246人、生存確認者数:21,771人 4月24日 18時現在)

派遣職員は現地避難所での健康相談や、各戸を訪問しての健康相談・健康調査及びそのサポートなどを行います。

派遣職員からの報告が参りましたら、適宜ご報告いたします。

また、今回の派遣に伴い、被災地の方々に少しでも心の癒しにしていただこうと、坂城のバラ300本(切り花)も持参し皆様に直接手渡させていただく予定です。

なお、町ではこのほかにも、3月18日に、町内企業の協力のもと、栄村へチョコレートとプラスチック製食器を届けています。このほかにも多くの方から協力のお申し出をいただきました。皆様のご協力に感謝いたします。

坂城町長 山村ひろし

▲ 陸前高田市へ出発する町職員たち

「老子」のこと

私は東洋経営思想家の田口佳史先生とお会いして以来、長い間、「老子」を勉強しています。

    昨日、私と一緒に老子を勉強していた仲間が久々に坂城に集まり、「考老会」を開催しました。(「考老会」は老子を考える会で、「老いを考える会」ではありません。念のため) これから、このブログでも時々「老子」について触れたいと思います。

    老子は今から約2500年前、孔子とほぼ同時期の思想家です。老子は全部で81章の文章を残しています。

前半が「道経」37章、後半が「徳経」で44章あります。全体としては短い文章ですが、論語や聖書などと異なり、弟子ではなく本人が直接記した文章と言われていますので、直接2500年前の著者と対話できるという凄さがあります。

これから、少しづつそのエッセンスをご紹介したいと思います。

   第一章 

道可道非常道。名可名非常名。無名、天地之始、有名、萬物之母。故常無欲以觀其妙、常有欲以觀其徼。此兩者同出而異名。同謂之玄。玄之又玄、衆妙之門。

     道の道とすべきは、常道に非ず。名の名とす可きは、常名に非ず。名無し、天地の始めには。名有れ、萬物の母にこそ。」故に常無は以てその妙を観んと欲し、常有は以てその徼を観んと欲す。」此の両者同じきより出でて名を異にす。同じきもの之を玄と謂ふ。玄の又玄、衆妙の門。

     これは第一章の冒頭ですが、いきなり「道というのはこれですよ」。と説明した途端にそれはもう「道」ではないのですよ、と言っているのです。道は宇宙の根源ともいうべきものなのですが、そんなに単純なものではないのですよ。ということです。また、名前というのも名前や肩書にこだわっていては本質を理解できないよ。ということなのです。たとえば同じ布で作られたものでも、こちらは「おしぼり」こちらは「ぞうきん」と言われた瞬間にあたかも異質なものにとらえられてしまいます。肩書や名前にこだわっては本質的なものを見失ってしまうぞ。ということです。そもそも天地の始めには名などはなかったのだから。ということです。

     「老子」はこんな具合に始まります。 今後、折に触れ、少しづつご紹介をしていきたいと思います。宜しくお願いいたします。

     坂城町長 山村ひろし

先人 木を植え、後人 その涼を楽しむ

平成23年度坂城植樹祭に参加しました。

本日(5月20日)、晴天のもと、南条小学生4年生47名のほか、保護者、町林業委員会、ご来賓、一般参加者など約130名の方が参加し、1000本の檜(ひのき)の苗を日向山の町有林に植えました。なかでも子どもたちの頑張りは最高でした。あっという間の2時間で予定された1000本の苗木が植えられ、子どもたちは何やらまだまだ植樹を続けたい様子でしたが、トン汁を皆でいただき、誰一人けがをすることもなく無事終了しました。

日本は森林海洋国家です。縄文前期から1万年、営々と築き上げてきた先人の努力の積み重ねを大切にしなくてはなりません。

「先人木を植え、後人その涼を楽しむ」 後世の人たちに我々は何を残せるか。

この考え方を大切にしたいものです。

坂城町長 山村ひろし

 (南条小学校4年生 47名)

 

(頑張る子どもたち)

(頑張る大人たち)

 (辺見会長、宮島議長、山村町長)

(頑張る町長)

坂城町議会 議長、副議長、常任委員、議員選出監査委員等が決まりました。

本日(5月18日)、平成23年度第1回坂城町議会臨時会が開催され、議長、副議長、常任委員他ならびに議員選出監査委員が選出されました。

私にとって、初めての議会となりますが、平成23年度第1回坂城町議会臨時会が開催され、議長には宮島祐夫議員、副議長には柳澤澄議員が選出されました。このほか各常任委員会委員、議会運営委員会、特別委員会他の委員長、委員が選出されました。

また、議員選出監査委員に入日時子議員が選ばれました。

議長     宮島祐夫議員

副議長 柳澤澄議員

常任委員会委員長 : 

   総務産業 中島登議員、 社会文教 塚田正平議員

議員運営委員長 : 

     大森茂彦議員

特別委員会委員長 : 

    地域交通網対策 塚田忠議員、広報発行対策 柳澤澄議員

    地域医療対策 池田弘議員、議会改革等 池田弘議員

議員選出監査委員 : 入日時子議員

これにより坂城町議会の新しい体制が整いました。議員の皆さんと力をたずさえ ”活力にあふれた、明るい坂城町づくり” に向けてともに頑張りたいと思います。

そのほか詳しくは広報「さかき」に掲載されますのでご覧ください。

坂城町長 山村ひろし

坂城 第6回「ばら祭り」が近づきました。

第6回 坂城「ばら祭り」が近づきました。 (6月4日から19日まで)

今年で6回目を迎える「ばら祭り」、昨日(16日)も ばら祭り実行委員会が開かれ、多くの関係者にご出席いただき熱のある議論、準備をしていただきました。

ばら祭りは、「ばらのまち:坂城」を内外に発信するとともに、町民のみなさんのばらに対する関心を高め、「町ばら」の素晴らしさの再確認と、ばらの育成技術の向上及び普及拡大を図り、もって『花と緑いっぱいのばらのまちづくり』を推進することを目的としています。これには坂城町のほか以下の多くの団体の方にご協力をお願いしております。

「薔薇人の会」「坂城町商工会」「 坂城町振興公社」「ステキさかき観光協会」「坂城食品衛生協会」「 信州観光バス」「味ロッジわくわくさかき」「交通指導員会」「信越花クラブ」

6月4日から19日まで  さかき千曲川バラ公園 で開催されます。

是非とも多くの方にお出でいただきたいと思っております。

坂城町長 山村ひろし

春のスポーツ大会開催

坂城町第35回春のスポーツ大会が開催されました。

5月15日(日) 快晴のもと、ソフトボール23チーム、ビーチボール29チームが参加し元気いっぱいでスタート。

このたびの大震災で被害を受けられた方々にも元気を届けようと、精一杯、文化センターグランド、体育館、上五明運動公園、村上小学校グランドに分かれて開催されました。

私も文化センターグランドでの始球式に参加させていただきました。

坂城町長 山村ひろし

「稲玉徳兵衛翁」偲ぶ会に参加しました。

5月14日(土) 「稲玉徳兵衛翁」偲ぶ会に参加しました。

江戸時代末から明治の初めの混乱期に、坂城町から出た偉人といえば稲玉徳兵衛翁(1822-1872)です。

徳兵衛翁の偉業を偲ぶ会(稲玉徳兵衛翁頌徳伝承会柳沢一男会長)がご遺族の市川信七氏をお招きして、平沢の昌言(まさのぶ)神社にて執り行われました。

稲玉徳兵衛翁は文政5年(1822年)坂城立町油屋に生まれ坂城の開墾に生涯をかけ218ヘクタールの開墾に成功をおさめ、生きながらにして神様(昌言神社)として祀られた人物です。また、横吹街道の掘削工事も手がける。(完成は没後。初めての有料道路になる。)など坂城の重要施策に大きく貢献した方です。

来年は徳兵衛翁の生誕190年、没後140年の節目の年です。徳兵衛翁の偉業を偲びつつ現代の坂城の抱える農業問題を考える良いきっかけになればと思いシンポジウムの開催など検討したいと思います。

坂城町長 山村ひろし

【稲玉徳兵衛昌言命】
 文久年間(1861~)の創建。稲玉徳兵衛昌言は文政五年(1822)に生まれ明治五年(1872)に没した。当時の平沢地区は荒れ果てた原野で人民も貧しかった。宿場役人であった稲玉徳兵衛昌言は、桑林による開墾を進めた。多額の私財を投じ多くの苦労と反対にあいながらも桑林試作に成功。村民の生活向上に寄与した。
 村民は稲玉徳兵衛昌言に感謝し、文久年中小祠を建立して、稲玉徳兵衛昌言を生祠に祀った。

参考:「郷土を救った人びと~義人を祀る神社~」