「ポーランド・シベリア孤児救済の物語」

 

 以下は、以前、私が今年8月15日の坂城町成人式でお話した、「シベリア孤児救済」の物語です。(ご参考まで)

 日本ではほとんど知られていない近現代史の秘話、「シベリアにいたポーランド孤児を日本が救った。」と言う物語です。

 これは、約100年前の1918年(大正7)から始まった当時の日本陸軍による「シベリア出兵」最中の出来事です。

 まず、なぜシベリアにポーランド人がいたのだろうかということですが、ポーランドは、ロシア・ドイツ・オーストリアという強大な隣国に分割され続け、ナポレオン戦争後のウィーン会議(1814~15年)で形式上独立するも、ロシア皇帝が君臨するという実質上のロシア領であり続けたわけですが、ポーランド人は決して屈することはありませんでした。

 19世紀、ポーランド人は真の独立を勝ち取るべく二度にわたって帝政ロシアに対して独立戦争を挑みました。しかし、蜂起は鎮圧され、さらに蜂起に立ち上がった多くのポーランド人は政治犯としてシベリアに強制的に送られました。

 その後、第一次世界大戦で戦場となったポーランドの人々がシベリアに逃れ、シベリアのポーランド人は15万人から20万人に膨れ上がりました。そんな最中の1917年にロシア革命が起き、翌年1918年に第一次世界大戦が終結してようやくポーランドは独立を回復します。

 しかしながら、シベリアのポーランド人は、ロシアの内戦で祖国への帰還が困難となり、それどころか生活は困窮を極め、餓死者などが続出したのだった。

  そんな同胞の惨状を知ったウラジオストク在住のポーランド人が彼らを救済するため「ポーランド救済委員会」を立ち上げた。そして彼らは、せめて子供達だけでも救って祖国へ帰してやりたいと欧米各国と折衝をしましたがことごとく断られてしまいました。

 もはや万策尽きたなかで、ポーランド救済委員会はシベリアにいた日本軍ならびに日本政府に救援のお願いをしました。

 その申し入れを受けて、当時の外務省は、日本赤十字社に救済事業を要請し、7月5日に子供らの救護活動に入ることを決定します。

 ただちに日本陸軍が救援活動に動き出し、救援決定からわずか二週間後の7月20日に56名の児童とポーランド人の付き添い5名を乗せた日本陸軍の輸送船「筑前丸」が第一陣としてウラジオストクの港を出港した。

 3日後の7月23日、筑前丸が福井の敦賀港に入港し子供達が上陸するや、日本赤十字をはじめ軍や警察、役場、さらに一般の敦賀の市民までもが孤児たちを温かく迎え入れた。

 病気に罹っている子供を治療し、お腹を空かしている孤児らに食事や菓子を与え、そして入浴させて新しい衣服に着替えさせてやるなど、皆が孤児らを慈愛の心で包み込んだのです。

 そして手厚く看護されて元気を取り戻した子供達が横浜港から船でアメリカに向かうことになった。ところがそのとき、ちょっとしたハプニングがおきました。ポーランド孤児達が、泣きながら日本を離れたくないと言い出しましたのです。

 極寒のシベリアで極貧の生活を強いられ、親を亡くして人の愛情に触れることのなかった孤児達にとって、誰もが親切な日本はまさに天国でした。彼らにとって日本はもう“祖国”になっていたのです。

 横浜港から出発する際、幼い孤児たちは、親身になって世話をした日本人の保母さんとの別れを悲しみ、ポーランドの付添人に抱かれて乗船することを泣いて嫌がりました。

 埠頭の孤児たちは「アリガトウ」を連発し、『君が代』の斉唱をして幼い感謝の気持ちを表して別れを惜しみました。

 だがそれでもまだシベリアにはおよそ2000名の孤児が救援を待っていた。

 再び日本に対し救援を求め、日本赤十字も最終的に急を要する孤児約400名を受け入れることを決定、再び陸軍が支援に乗り出しました。

 1922年8月、輸送船「明石丸」と「臺北丸」が3回にわけて孤児390名をウラジオストクから敦賀に運びました。もちろんこの第二陣の児童らも前年同様に敦賀の人々に温かく迎えられ、大阪の天王寺に建てられた大阪市立公民病院宿舎に収容されました。

 大阪での歓迎ぶりもまた、東京でのそれに勝るとも劣らぬものがありました。

神戸港からの離別風景も同じで、帰国児童一人一人にバナナと記念の菓子が配られ、大勢の見送りの人たちも、涙でこの子たちの幸せを祈りながら船が見えなくなるまで手を振って別れを惜しみました。

 この8回にわたる救済活動で、合計765名の子どもたちが救われました。

 しかし、この物語はこれで終わりではありませんでした。

 平成7年(1995年)、阪神淡路大震災が起きました。この際に、ポーランドの人々は、この震災で孤児になった人々の救援に立ち上がります。

 平成7年と8年、ポーランド政府が阪神淡路大震災の被災児童らをポーランドに招待し、ワルシャワで4名のかつてのポーランドのシベリア孤児との対面などを通じて子供達らを温かく励ましました。

 その後も、ポーランド政府は、平成23年に発生した東日本大震災で被災した岩手県と宮城県の子供達を2週間もポーランドに招いてくれました。

知られざる日本とポーランドの交流秘話~両国の絆は日露戦争にさかのぼり、その後のシベリア出兵で結果として、765名のポーランド孤児を救援することができた、両国の感謝の応酬は今も続いているのです。

 また、昨年(2018年)11月20日には、このセレスティナウ町に近い、スタラ・ヴェシに「ポーランド・シベリア孤児記念小学校」も設立されました。

今年は、日本とヨーロッパ一の親日国家ポーランドとの国交樹立100年を迎えました。

 また、来年はシベリア孤児来日100周年となります。

 (参考:「日本ポーランド国交樹立100周年記念誌」、「親日を巡る旅」(井上和彦著)他、多数の資料から引用させていただきました。)

坂城町長 山村ひろし

「人道の港」敦賀ムゼウム訪問

昨日(12月15日)、敦賀市の人道の港 敦賀ムゼウム(ムゼウムはポーランド語で資料館)を坂城町国際交流協会の皆さんと訪問しました。

▼右は、渕上隆信敦賀市長さん

 以下、敦賀ムゼウムの説明員の坂本さんがFacebookにアップしていただきましたのでシェアさせていただきます。

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人道の港敦賀ムゼウム

長野県から坂城町国際交流協会の皆さん14名が視察研修にお越しいただきました。

同協会は、サマースクール受入れやワーキングホリデー支援等を通じてポーランドとの交流を継続されており、今後の更なる交流につなげるため、国交100周年に合わせて、ムゼウムの視察を計画いただいたとのことです。

見学を終えた山村弘町長からは、「とても感動しました。敦賀市がシベリアで困窮していたポーランド孤児や『命のビザ』を持って上陸したユダヤ人難民を暖かく迎え入れた資料を収集・展示し、その子孫と国際交流されていることに対して敬意を表します。」との温かい言葉をいただきました。
またのお越しをお待ちしております!

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以下は、私が今年8月15日の坂城町成人式でお話した、「シベリア孤児救済」の物語です。(ご参考)

 日本ではほとんど知られていない近現代史の秘話、「シベリアにいたポーランド孤児を日本が救った。」と言う物語です。

 これは、約100年前の1918年(大正7)から始まった当時の日本陸軍による「シベリア出兵」最中の出来事です。

 まず、なぜシベリアにポーランド人がいたのだろうかということですが、ポーランドは、ロシア・ドイツ・オーストリアという強大な隣国に分割され続け、ナポレオン戦争後のウィーン会議(1814~15年)で形式上独立するも、ロシア皇帝が君臨するという実質上のロシア領であり続けたわけですが、ポーランド人は決して屈することはありませんでした。

 19世紀、ポーランド人は真の独立を勝ち取るべく二度にわたって帝政ロシアに対して独立戦争を挑みました。しかし、蜂起は鎮圧され、さらに蜂起に立ち上がった多くのポーランド人は政治犯としてシベリアに強制的に送られました。

 その後、第一次世界大戦で戦場となったポーランドの人々がシベリアに逃れ、シベリアのポーランド人は15万人から20万人に膨れ上がりました。そんな最中の1917年にロシア革命が起き、翌年1918年に第一次世界大戦が終結してようやくポーランドは独立を回復します。

 しかしながら、シベリアのポーランド人は、ロシアの内戦で祖国への帰還が困難となり、それどころか生活は困窮を極め、餓死者などが続出したのだった。

  そんな同胞の惨状を知ったウラジオストク在住のポーランド人が彼らを救済するため「ポーランド救済委員会」を立ち上げた。そして彼らは、せめて子供達だけでも救って祖国へ帰してやりたいと欧米各国と折衝をしましたがことごとく断られてしまいました。

 もはや万策尽きたなかで、ポーランド救済委員会はシベリアにいた日本軍ならびに日本政府に救援のお願いをしました。

 その申し入れを受けて、当時の外務省は、日本赤十字社に救済事業を要請し、7月5日に子供らの救護活動に入ることを決定します。

 ただちに日本陸軍が救援活動に動き出し、救援決定からわずか二週間後の7月20日に56名の児童とポーランド人の付き添い5名を乗せた日本陸軍の輸送船「筑前丸」が第一陣としてウラジオストクの港を出港した。

 3日後の7月23日、筑前丸が福井の敦賀港に入港し子供達が上陸するや、日本赤十字をはじめ軍や警察、役場、さらに一般の敦賀の市民までもが孤児たちを温かく迎え入れた。

 病気に罹っている子供を治療し、お腹を空かしている孤児らに食事や菓子を与え、そして入浴させて新しい衣服に着替えさせてやるなど、皆が孤児らを慈愛の心で包み込んだのです。

 そして手厚く看護されて元気を取り戻した子供達が横浜港から船でアメリカに向かうことになった。ところがそのとき、ちょっとしたハプニングがおきました。ポーランド孤児達が、泣きながら日本を離れたくないと言い出しましたのです。

 極寒のシベリアで極貧の生活を強いられ、親を亡くして人の愛情に触れることのなかった孤児達にとって、誰もが親切な日本はまさに天国でした。彼らにとって日本はもう“祖国”になっていたのです。

 横浜港から出発する際、幼い孤児たちは、親身になって世話をした日本人の保母さんとの別れを悲しみ、ポーランドの付添人に抱かれて乗船することを泣いて嫌がりました。

 埠頭の孤児たちは「アリガトウ」を連発し、『君が代』の斉唱をして幼い感謝の気持ちを表して別れを惜しみました。

 だがそれでもまだシベリアにはおよそ2000名の孤児が救援を待っていた。

 再び日本に対し救援を求め、日本赤十字も最終的に急を要する孤児約400名を受け入れることを決定、再び陸軍が支援に乗り出しました。

 1922年8月、輸送船「明石丸」と「臺北丸」が3回にわけて孤児390名をウラジオストクから敦賀に運びました。もちろんこの第二陣の児童らも前年同様に敦賀の人々に温かく迎えられ、大阪の天王寺に建てられた大阪市立公民病院宿舎に収容されました。

 大阪での歓迎ぶりもまた、東京でのそれに勝るとも劣らぬものがありました。

神戸港からの離別風景も同じで、帰国児童一人一人にバナナと記念の菓子が配られ、大勢の見送りの人たちも、涙でこの子たちの幸せを祈りながら船が見えなくなるまで手を振って別れを惜しみました。

 この8回にわたる救済活動で、合計765名の子どもたちが救われました。

 しかし、この物語はこれで終わりではありませんでした。

 平成7年(1995年)、阪神淡路大震災が起きました。この際に、ポーランドの人々は、この震災で孤児になった人々の救援に立ち上がります。

 平成7年と8年、ポーランド政府が阪神淡路大震災の被災児童らをポーランドに招待し、ワルシャワで4名のかつてのポーランドのシベリア孤児との対面などを通じて子供達らを温かく励ましました。

 その後も、ポーランド政府は、平成23年に発生した東日本大震災で被災した岩手県と宮城県の子供達を2週間もポーランドに招いてくれました。

知られざる日本とポーランドの交流秘話~両国の絆は日露戦争にさかのぼり、その後のシベリア出兵で結果として、765名のポーランド孤児を救援することができた、両国の感謝の応酬は今も続いているのです。

 また、昨年(2018年)11月20日には、このセレスティナウ町に近い、スタラ・ヴェシに「ポーランド・シベリア孤児記念小学校」も設立されました。

今年は、日本とヨーロッパ一の親日国家ポーランドとの国交樹立100年を迎えました。

 また、来年はシベリア孤児来日100周年となります。

 (参考:「日本ポーランド国交樹立100周年記念誌」、「親日を巡る旅」(井上和彦著)他、多数の資料から引用させていただきました。)

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 坂城町長 山村ひろし

令和元年第4回坂城町議会定例会閉会あいさつ

本日(12月13日)、令和元年第4回坂城町議会定例会が閉会しました。

以下、閉会のごあいさつを掲載させていただきます。

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 令和元年 第4回 坂城町議会定例会の閉会にあたり一言あいさつ申し上げます。

 122日に開会されました本定例会は、本日までの12日間ご審議をいただきました。一般質問で数多く、台風19号災害関連のご質問をいただきましたが、台風通過の当日は、消防団はじめ町職員など、懸命に防災活動を実施しました。

今議会においてご指摘いただいた点や地域の皆さんからのご意見を参考に、これからの改善につなげてまいりたいと存じます。

提案をいたしました、条例の制定、一般会計補正予算及び特別会計補正予算、そして追加上程させていただきました昭和橋の災害復旧工事に係る請負契約の締結、一般会計補正予算と すべての議案につきまして原案どおりご決定を賜り、誠にありがとうございました。

本日、契約締結の議決をいただきました、公共土木施設災害復旧事業 昭和橋の復旧工事をはじめ、台風19号により被災した運動公園施設などの一日も早い復旧に取り組んでまいります。

さて、122日夕方、坂城駅前のイルミネーション点灯式が行われました。にぎわい坂城の皆様が飾り付けたイルミネーションが色鮮やかに点灯し、また、ライトアップされた169系電車の車内で、坂城中学校吹奏楽部のみなさんによるミニコンサートが開催されました。

イルミネーションは来年1月末まで、169系電車のライトアップは3月末までお楽しみいただけますので、大勢の皆さんにご覧いただきたいと思います。

124、坂城テクノセンターで、今年度2回目の坂城経営フォーラムが開催されました。

 関東財務局 長野財務事務所 矢島所長のアレンジにより、金融庁監督局 地域金融企画室長の日下智晴さんと、地域課題解決支援室 室長補佐の渡辺茂紀さんを講師に迎え、「変わる金融行政と中小企業支援」と題して講演をいただきました。

金融業界での長い経歴も持つお二人に、新たな金融行政の取組みや金融庁の改革の一つである「金融検査マニュアル」の廃止についてのお話などをいただき、地域金融機関に求められる取組みや金融行政の今後の方向性など大変参考になる講演会になりました。

12月7日、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会」を文化センターにて開催いたしました。町内の障がい者支援施設を利用されている皆様によるバンド演奏や活動発表、坂城小学校合唱部の児童による手話と合唱の発表、そして、元幼稚園教諭で保育士の又野亜希子さんを講師にお招きし、ご講演をいただきました。

不慮の事故で頸髄損傷という重い障がいを負いながらも、懸命なリハビリを経て前向きに努力される又野さんのお話しに深い感銘を受けたところで、改めて共に認め合い、支え合う地域づくりへの思いを強くしたところであります。

鉄の展示館では、特別展「平成の名刀・名工展」が来年22日までの期間で開催しております。

この展覧会は、平成の時代に活躍された刀工の作品を一堂に集め、現代美術刀剣展として開催する特別展となっておりますので、大勢の皆さんにお越しいただきたいと思います。

1215日に国際交流協会において福井県敦賀市にある「人道の港 敦賀 ムゼウム」への視察研修が実施され、私も同行させていただきます。本施設はポーランドと日本の交流の大きな契機となった、シベリアポーランド孤児の歴史と日本軍や日本赤十字社の孤児保護の史実を展示した資料館であります。

今年は日本とポーランドの国交樹立100周年、来年はシベリアポーランド孤児救出100周年の節目を迎えて 交流の機運が高まる中、坂城町は、学生のホームステイ受入やワーキングホリディの支援などを毎年行っています。

そして、この夏の学生来日時には、ワルシャワ日本語学校を介して、シベリア孤児記念小学校のあるツレスティヌフ町から、交流に向けたお誘いをいただいております。

両国を大きく引き寄せた歴史や、人道や平和の尊さを学びながら、今後のポーランドとの交流、友好協定などについて、協会の皆様と共に考える機会になればと思っております。

さて、これから、新年度に向けての当初予算編成作業が本格化してまいりますが、歳入の見通しにおきましては、税制改正による法人町民税の税率引下げや貿易摩擦による世界経済の先行き不安など、一般財源を含む歳入の確保は容易ではないと考えているところであります。

 こうした厳しい状況ではありますが、事務事業の一層の効率化を図る中で、将来のまちづくりに向けた施策展開が図れるよう取り組んでまいりたいと考えております。

何かと慌しい季節でもあります。

12月1日から31日までの1か月間は、年末特別警戒期間として、警察、防犯指導員、千曲交通安全協会、交通指導員などの皆様と連携し、防犯・交通安全の啓発を強化しております。

年末年始は、犯罪や交通事故の増加する時期でもあります。引き続き、犯罪被害や交通事故、飲酒運転の防止に向け、さらなる啓発活動に取り組んでまいります。町民の皆様には、特殊詐欺など犯罪や交通事故の被害に遭わぬよう、一層のご注意をお願い申し上げます。

また、1227日からは、町消防団による歳末特別警戒が行われます。消防団員には夜間の警戒に対し感謝を申し上げるとともに、住民の皆様におかれましては、年の瀬の寒い時期でもあり、大切な生命、財産を守るため、火の取り扱いには十分注意されますよう重ねてお願い申し上げます。

さて、来年、令和2年は、「庚子(かのえね・こうし)」の年であります。

 「庚(かのえ・こう)」の年は、今まで行ってきたものを継承・継続させ、さらに進化させるための新たな環境や体制を整える年とされています。

一方、「子(ね・し)」には「生い繁る」「繁栄する」意味があり、十二支の始まりでもあることから、新しい令和の時代とともに、反省や検証を踏まえつつ、継続してきた物事を進化させ、さらに発展・チャレンジする年にしたい と思います。

元旦には1年間の健康を願う元旦マラソンが開催され、今回は東京オリンピック・パラリンピックのプレ大会として、沿道の応援旗を小学生の皆さんに作成をいただくなど、記念大会として盛り上げてまいります。大勢の皆様のご参加とご声援をお願いいたします。

1月4日には、新年の願いを込めて書初めを行う席書大会、新春賀詞交歓会が開催されます。

また、1月11日には、「ライフ・ステージエコー2020」が坂城テクノセンターにて開催されます。今回は、オペラ歌手の皆さんをお迎えし、「最高レベルの声の魅力」で、新しい年の幕開けを飾っていただけるものと期待しております。

そして、1月19日には、町消防団の出初式が挙行されます。街頭行進等、大勢の皆様のご観覧をお願いいたします。

25日には、長野県立大学の金田一学長をお招きし、坂城テクノセンターを会場に新春経済講演会を開催いたします。

グローバルな視野を持ち、地域のリーダーとなる人材の育成など、20184に開学した県立大学の取組みについて、ご講演いただく予定ですので、大勢の皆さんにご聴講いただきたいと思います。

年末、年始から、盛りだくさんの行事がございます。

 議員各位におかれましても健康に十分留意され、新しい年をお迎えいただきますようお祈り申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会 ~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~

先日(12月7日)、坂城町文化センターで、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会 ~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~」が開催されました。いろいろなプログラムがありましたが、その中でも、頸髄損傷という重い障害の中で元気に活躍されておられる、又野亜希子さんのお話には大変感銘を受けました。

▼又野亜希子さん

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会 ~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~

 12月7日(土)、坂城町文化センターで、「人権を尊重し豊かな福祉の心を育む町民集会 ~共に認め合い、共に支え合う社会をめざして~」が開催されました。この集会は、一人ひとりが、共に認め合い支え合う人権感覚を養うとともに、福祉への理解を深め明るく住みよい人権・共生のまちづくりの実現を目指して毎年開催されております。

 開会に先立って、プレオープニングイベントとして、社会福祉法人「風ととくべえ」の皆さんによる演奏およびNPO法人「やまびこ舎」・NPO法人「みんなの居場所 未来スペース」・「地域包括支援センター」の利用者の皆さんによる事業所の紹介が行われました。

 また、記念講演として、元幼稚園教諭で保育士の又野亜希子さんを講師にお迎えし、「命の輝き~車イスから見える世界ってけっこう素敵~」という演題でご講演いただきました。又野さんは、出勤途中に交通事故に遭い、頸髄を損傷し、重い障がいを負いました。最初は不慣れな車イスの生活や思うように動かない体を前に、「死んでしまいたい」とまで思ったそうですが、そばで支援をしてくださったご主人や同じように障がいを負ってリハビリを続ける仲間たち、そして何よりも自身のお子さんの存在が心の支えになり、前へ進もうと努力されてきました。車イス生活になってわかる社会のことや障がいのある方の考え方などについて、実体験を基にわかりやすくご講演いただきました。

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坂城町長 山村ひろし

今年も村上会の皆さんからご寄贈いただきました。(村上小学校への図書寄贈)

先日(12月6日)、坂城町村上地区の会社経営者の会「村上会」(代表:大橋房夫さん)から今年も村上小学校へ図書の寄贈をいただきました。

贈呈式には会員の皆さんにお集まりいただき、村上小学校長 塚田校長先生ほか、宮本教頭先生にもご出席いただきました。

今年も、環境、情報、技術、社会、職業、スポーツ、学習一般などの幅ひろいテーマのほか、最近増えている外国籍の子供用に「10カ国語でニッポン紹介」などの本もありました。

今年も約10万円相当の図書をご寄贈いただきました。

これらの図書はすでに村上小学校の図書室に置かれ、子供たちが利用しています。

「村上会」からの図書の寄贈は今年で29年目になるそうです。

すごいですね。 誠にありがたく思います。

▼右が村上会大橋会長

▼塚田校長先生へ図書が寄贈されました。

坂城町長 山村ひろし

令和元年第2回 坂城経営フォーラム

昨日(12月4日)、坂城テクノセンターで、令和元年第2回坂城経営フォーラムが開催されました。

今回の講師は、金融庁監督局地域金融企画室長の日下智晴さんと同じく金融庁監督局地域課題解決支援室室長補佐の渡辺茂紀さんです。

最近、政府の中でも大いに変貌したと言われている金融庁ですが、日下さんは広島銀行から、渡辺さんは焼津信用金庫から金融庁に転じられた方です。

新たな金融行政の取り組みについてお話をいただきました。

テーマは、「変わる金融行政と中小企業支援」です。

今までのいわゆる「監督行政」から、「事業性評価に基づく融資」へと大きく舵を切り、今までの金融庁を代表することばとして使われてきた、「金融検査マニュアル」も廃止されることになったそうです。

金融業の経験豊富な金融庁もお二人のお話は大変ダイナミックで大いに参考になりました。

以下、お話いただいた、日下智晴さん、渡辺茂紀さんと今回の講演会のアレンジをしていただいた、関東財務局長野事務所長矢島一郎さん

▼日下智晴地域金融企画室長

▼渡辺茂紀地域課題解決支援室室長補佐

▼矢島一郎関東財務局長野財務事務所長

坂城町長 山村ひろし

坂城駅前イルミネーション点灯と169系電車での演奏会

本日(12月2日)、小雨の中、坂城駅前で恒例のイルミネーション点灯式と坂城中学校吹奏楽部による、169系電車内での演奏会、「Take the "169" Train 2019」が開催されました。

寒い中でしたが、皆さんの熱い思いで華やかに繰り広げられました。

以下、坂城町ニュースよりご覧ください。

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坂城駅前イルミネーション点灯と坂城中学校吹奏楽部169ミニコンサート

 12月2日(月)、坂城駅前商店街にぎわい坂城の皆さんによる駅前イルミネーションの点灯式と、169系電車内で坂城中学校吹奏楽部によるミニコンサートが開催されました。



坂城駅前のイルミネーションは、今年も長野県信用組合坂城支店様のご協力により、坂城駅を出て正面にある同支店駐車場の壁をLED電球で装飾しました。

 169系電車もライトアップされていますので、駅周辺へお立ち寄りの際はぜひご覧ください。

 また、169系電車内では、坂城中学校吹奏楽部の皆さんによるミニコンサートが行われ、演奏を見ようと集まった皆さんで車内はいっぱいになりました。

 楽器ごとのアンサンブルが披露され、美しい音色が電車内に響き渡り、演奏が終わるたびに盛大な拍手が送られました。

坂城町長 山村ひろし

子どもたちから感謝の会(エアコン設置について)

先日(11月29日)、朝8時過ぎに、坂城町立村上小学校6年生の皆さんから感謝状をいただきました。

坂城町では、すべての小学校、中学校にエアコンの設置が終了し、来年にはすべての保育園、児童館にもすべての部屋にエアコンの設置が完了します。

2年前、当時の村上小学校の6年生の生徒からエアコンの設置を進めてくださいとの強い要望をいただき、坂城町の独自の予算で、順次、設置を進めました。

その後、政府の予算付けがなされるなど全国的に設置が進みましたが、とにかく、村上小学校の6年生の強い要望がスタートとなりました。

子どもたちから感謝状をいただいた11月29日は雪が降り始めるなど寒い日でしたが、エアコンの暖房をつかって快適な教室内で皆さんとお話をしました。

このような会を催していただいた子どもたちに感謝です。

坂城町長 山村ひろし

令和元年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ(2)

(令和元年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ(1)より)

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 また、ねずみ大根の収穫会場では、開始前から大勢の方々にお越しいただき、約300名の来場者で大変盛況でありました。

11月9日から来年2月2日まで、特別展「平成の名刀・名工展」を鉄の展示館で開催しておりますが、文化庁の協力を得て、「公益財団法人 日本美術刀剣保存協会」、「公益財団法人 日本刀文化振興協会」、「全日本刀匠会」の3団体が合同で行う初めての展覧会でございます。

 平成に活躍した刀工の功績や作柄、人柄を顕彰するコンクール展で、名工の作品が一堂に会し、これまで人間国宝に認定された刀鍛冶、6名の作品も展示しています。

またとない機会でありますので、大勢の皆さんのお越しをお待ちしております。

「女(ひと)と男(ひと)ふれあいさかき2019」が11月24日(日)、女性団体連絡会と男女共同みんなの会で構成される実行委員会により開催されました。

 NPO法人「ファザーリングジャパン」代表の安藤哲也(あんどうてつや)さんを講師にお迎えし、「笑っている家族が地域をハッピーにする チーム子育てのススメ」と題し、ご講演をいただくと共に、信州のパパたちによる座談会や絵本ライブなどバラエティ豊かな構成の中、家族が一緒に学び、楽しんでいただく機会となりました。

商工会主催の「地域経済懇話会」が11月29日(金)に開催され、出席された企業や業界の景況感についてお話をいただき、特に、米中経済摩擦による業績悪化の顕在化や、先行きへの懸念などについてお伺いいたしました。

また、台風19号の影響を受け、企業における災害時の危機管理の重要性などのお話もございました。

米中摩擦や欧州の通商状況など国内外の経済動向を注視するとともに、町内の状況を踏まえ、企業ニーズの把握に努めて参りたいと考えております。

11月30日(土)町立図書館2階集会室にて、坂城町出身の小説家・酒本歩さんをお迎えして、図書館長との対談がおこなわれました。

デビュー作の『幻の彼女』は、坂城町と同じくばらのまちとして知られる広島県福山市が主催する「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、3月に出版され話題となりました。

執筆のいきさつ、本のストーリーの推理ポイント解説、2作目の構想などのお話を伺うことができ、次の作品も楽しみなところです。

また、町の特命大使の小松美羽さんも先月27日に第48回ベストドレッサー賞を受賞されるなど、当町出身の皆さんが様々な分野でご活躍されていることを大変うれしく思いますし、今後のご活躍を期待するところでございます。

令和3年度からの10か年のまちづくり全体の基本構想を定める第6次長期総合計画の策定に向けては、先月22日(金)に総合計画審議会を開催し、会長に西沢議長が就任され、計画の基本構想と基本計画の諮問をさせていただきました。

次期計画の策定に当たりましては、審議会において、委員の皆様からご意見をいただくとともに、アンケート調査などを通して町民の皆さんの意見もお聞きする中で作業を進めてまいりたいと考えております。

町内企業の需要に応える新たな工業団地造成事業につきましては、テクノさかき工業団地の西側に約4haの拡張を予定し進めております。

現在、長野県と農地法に基づく農業振興地域からの除外申請に係る協議と、開発行為の許可に必要な 上下水道や農業用用水、区画道路・調整池などについて協議を進めており、合わせて、基幹道路となるA09号線道路整備事業の調整を行っています。引き続き、団地造成の推進を図ってまいります。

ワイン文化の醸成につきましては、11月9日(土)に、鉄の展示館ホール(中心市街地コミュニティセンター)にて、当町出身のシニアソムリエを講師に、「深まる秋の午後を白ワインとともに」と題して、4種類の白ワインのテイスティングを通してワインセミナーを開催いたしました。

また、昨日12月1日は坂城産ワインと坂城町を広く発信する初めての取組みとして都内の長野県アンテナショップ「銀座NAGANO」を会場にワインのプロモーション活動を行いました。

首都圏にお住いの皆様に、町のワインと地元産の食材を使った料理をお楽しみいただきながら、坂城町の魅力をPRしてまいりましたが、こうしたイベントを通して坂城町のファンや交流人口の増加につなげて参りたいと考えております。

中学生海外派遣事業につきましては、115日(火) 生徒、保護者の皆さんを対象に、キャノングローバル戦略研究所 研究主幹の瀬口清之さんから、「坂中生よ 大志を抱け ~日本と世界のために自分ができることってなんだろう~」と題したお話をいただき、当日から参加者の募集を開始いたしました。

異国文化体験や、同年代との交流、また、世界各国から集まり企業で活躍する方々の姿を通して、自身の志を高めるとともに、参加者だけでなく、クラス、学年そして学校全体へとその経験をフィードバック(還元)していただけることを期待しているところでございます。

信州さかきふるさと寄附金につきましては、11月末現在、5,359件、124,377千円で、前年同月比で件数としてプラス73.9%、金額がプラス91.5%と、果樹類の本格的な収穫期を迎えた9月末頃から、昨年度を上回る寄附のお申し込みをいただいている状況が続いております。

 今年度の寄附金につきましては、9月の段階で65,000千円を見込んで補正予算をお願いしたところですが、その後の実績を踏まえ、年度末までに130,000千円程の寄附が見込まれますことから、今議会に補正予算をお願いするものであります。

ここ数年の寄附額の推移をみる中で、大きな節目と思っておりました1億円を超える寄附をいただける状況となり、全国の多くの皆さまに町の魅力をお届けすることができたと感じておりますと共に、寄附をお寄せいただいた皆様と返礼品の提供にご協力いただいている事業者の皆様に改めて感謝申し上げるところであります。

次に町内の主要幹線道路の工事の進捗状況でございますが、

A01号線道路改良事業酒玉工区の若草橋架け替え工事につきましては、現在、谷川右岸側の橋台設置工事がほぼ完了し、引き続き橋梁本体の設置工事を施工いたします。今後も安全確保に十分留意して、令和元年度中の完成を目途に事業を進めてまいります。

また、将来的に国道バイパスに接続する主要地方道長野上田線から月見区へ通ずるA06号線の道路改良工事つきましては、昨年度完了した地点から延長100mを施工しております。

工事中、地域の皆様はじめ関係する皆様には大変ご迷惑をお掛けしておりますが、ご協力をお願いいたします。

 国道18号バイパスの進捗状況でございますが、本年度上半期は上五明・月見地区を中心に用地買収を進め、全体の(約58%)が完了したとお話を伺っており、事業の進捗が図られているところでございます。

 先般11月14日(木)に県道路整備期成同盟会の要望活動で国土交通省の道路局長はじめ幹部の皆さんへ要望するとともに、11月15日(金)には、国土交通省、財務省、関東地方整備局に、西沢議長、地域交通網対策特別委員会朝倉委員長、地元副区長とともに、新国道上田篠ノ井間建設促進期成同盟会の要望活動を行ったところですが、引き続き、坂城インター線の延伸も併せ、事業促進に向けて積極的に要望活動を行ってまいりたいと考えております。

次に、補正予算についてでございますが、

台風19号により土砂が流入した さかき千曲川バラ公園の河川敷駐車場の復旧に係る工事費を計上いたしました。速やかな復旧工事に取り組んでまいります。

冬の到来をむかえ、降雪時等の主要な道路の安全確保を図るため、除雪、融雪剤散布に係る経費を計上いたしました。委託業者と連携を図る中で、降雪時、凍結時における迅速な対応に努めてまいります。

 以上、令和元年度の主な事業の進捗状況並びに主な12月補正予算の内容について申し上げました。

今議会に審議をお願いする案件は、条例の制定が2件、一般会計・特別会計の補正予算2件 計4件でございます。

よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のあいさつとさせていただきます。

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 坂城町長 山村ひろし

令和元年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ(1)

本日(12月2日)、令和元年第4回坂城町議会定例会が招集されました。以下、招集のごあいさつを掲載させていただきます。

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令和元年 第4回坂城町議会定例会 招集あいさつ

本日ここに、令和元年 第4回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。

さて、10月12日(土)から13日(日)に日本列島を通過した台風19号は、関東、甲信、東北地方などで記録的な大雨となり、河川の氾濫や土砂災害など大きな被害が生じ、長野県内でも千曲川が氾濫して、甚大な被害をもたらしました。

多数の死傷者とともに、避難を余儀なくされている方がおり、改めて 犠牲になられた方々へご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災をされた皆様に 心からお見舞いを申し上げます。

町におきましては、前日の警戒対策会議から、12日(土)午後2時には災害対策本部設置に切り替え、私、副町長、教育長、消防団、消防本部、そして職員が全力をあげて対応にあたりました。

対策本部では、気象警報や降雨量、千曲川水位などの情報共有とその対策を協議し、自主避難所の設置から避難勧告の発令、避難所設置とその運営、増水河川の現場確認や指示などを行うとともに、速やかに避難情報を同報系防災行政無線とすぐメールなどにより伝達しました。

当町における11月末現在の被害状況ですが、負傷者2名、建物被害は住宅、事業所や物置など合計82件、農業関係では、主にりんごを中心に、風害による果実の落果やぶどう棚の倒壊、ビニールハウス等の損傷に加え、千曲川の増水による河川敷内の農業施設や機械の流出など、被害額は約35,000千円に及んでおります。

また、公共施設関係では、小中学校の壁・屋根の損傷のほか、特に甚大なものは、昭和橋橋脚の一部洗掘、上五明運動公園と坂城大橋上流の消防ポンプ操法訓練場が流失、鼠橋運動公園とさかき千曲川バラ公園駐車場の土砂の流入や倒木などでございます。

普段は悠然と流れる千曲川が、当日は猛威をふるう姿に一変し、被災現場を確認した際、改めて自然災害の恐ろしさを痛感いたしました。

これらの被害に対し、町では10月31日(木)に補正予算の専決、11月21日(木)には、臨時議会にて再度の補正予算を議決いただき、早急な災害復旧作業に取り組んでおり、併せて、被災建物や農地などの現地調査を進め、罹災証明、被災証明の手続も進めてまいりました。

また、現在、埴科用水と六ヶ郷用水の頭首工が被災により取水できない状況にありますので、今後、仮設工事等により用水の一部を確保しながら、早期復旧に努めてまいります。

なお、今回、避難所の停電や風雨の中での物資輸送などがありましたので、この災害で学んだことを今後の改善に活かして参りたいと存じます。

さて、10月26日(土)、竹内明雄さんへの名誉町民称号贈呈式を挙行いたしました。

竹内さんは、皆様もご存じのとおり、坂城町で事業を起こし、世界初のミニショベルやクローラーローダーなどの小型建機を生み出し、世界的なブランドまでに成長させるとともに、当町の工業振興やまちづくりにも多大にご尽力をいただいております。

また、私財を拠出し、奨学金制度を設けるなど我が国の産業発展に貢献され、町の誇りでございます。

今後も、坂城町発展のため、ご指導とお力添えをお願いしたいと存じます。

続いて、経済情勢でありますが、日本総研などによりますと、アメリカは、7~9月期の実質GDPが前期比年率プラス1.9%と、個人消費が堅調に推移し景気を下支えして、底堅い伸びになっています。

また、ヨーロッパでは、7~9月期のユーロ圏実質GDPが前期比年率プラス0.8%と、製造業の低迷が長期化し、成長ペースは伸び悩んでいます。

また、中国においては、米中貿易摩擦の激化などを背景に、7~9月期の実質GDP成長率が前年同期比プラス6.0%に減速しており、景気対策により失速が回避されるか、引き続き注視していく必要があると考えております。

次に国内の状況でありますが、内閣府による11月の「月例経済報告」では、「景気は、輸出を中心に弱さが長引いているものの、緩やかに回復している」とし、先行きについては、「当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。」とする一方で、「通商問題を巡る緊張、中国経済の先行き、英国のEU離脱の行方等の海外経済の動向や金融資本市場の変動の影響に加え、消費税率引上げ後の消費者マインドの動向に留意する必要がある。」としております。

また、長野県内の状況につきましては、日銀松本支店が11月に発表した「金融経済動向」によりますと、公共投資、住宅投資、設備投資、個人消費の個別観測から「生産は高水準ながらも、弱めの動きが続いている。雇用・所得は、労働需給が引き締まった状態が続いており、改善している」とし、「総論として長野県経済は、生産に弱めの動きが続いているものの、緩やかに拡大している。」としております。

当町におきましては、10月に実施しました町内の主な製造業19社の経営状況調査の結果では、生産量は、3ヶ月前の比較でプラスとした企業は4社、マイナス5社、変わらない9社とほぼ同数で、売上げについても同様ですが、3ヶ月後の売上げ見込みではマイナスとした企業が3社から8社に増加し、一部厳しい局面への移行が伺われます。

雇用については、7月~9月の実績が、総計でマイナス34人と、前回調査からは減少いたしましたが、求人ニーズは継続しており、来春の雇用は、全ての企業が増員又は減員分の補充を予定し、全体では138人の増員予定となっております。

 先行きが不透明でありますが、当町の企業や経済が安定的に伸びていくことを願うところでございます。

続いて、9月定例会以降の事業の状況並びに補正予算に計上いたしました、主な内容について述べさせていただきます。

南条小学校金管バンドは、10月13日(日)三重県で開催された「第23回東海小学校バンドフェスティバル」を勝ち抜き、先月23日(土)大阪城ホールで開催された全国大会へ出場、全国で8団体だけが選ばれた金賞の栄誉に輝きました。

また昨年度に引き続き、11月3日(日)、東京文京区シビックホールでの「第25回日本管楽合奏コンテスト 全国大会」へも出場し、昨年の優秀賞を上回る最優秀賞を受賞するとともに、SBC「こども音楽コンクール」では7年ぶりに地区予選を通過して、昨日12月1日(日)に江戸川区総合文化センターで開催された東日本優秀演奏発表会に出場しました。

躍進を続ける南条ハッピーブラスですが、今後も南条小学校らしい、元気で明るい 演奏を期待しているところでございます。

10月20日(日)の「鉄道の日」に合わせ、169系電車を活用した「鉄道フェスタinさかき」を開催し、鉄道や自動車のファンの皆様や子供たちなど、県内外から600人を超える方々にご来場いただきました。

なお、本日夕方には、「にぎわい坂城」の皆さんによる、駅前イルミネーション点灯式が行われますが、あわせて169系電車内では、坂城中学校吹奏楽部によるミニコンサートも行いますので、ぜひご来場いただければと思います。

10月26日(土)、27日(日)には第48回坂城町文化祭が開催され、数多くの作品が展示された会場は、大勢の来場者でにぎわいました。

26日(土)午後には、さかきふれあい大学文化祭記念コンサートとして、女性ユニットによりフルート、オーボエ、クラリネットそしてファゴットによる木管四重奏が行われ、来場された200名の皆さんは、華やかな音色に耳を傾けていました。

また、27日(日)には文化祭にあわせてふーど市等の開催もあり、芸能公演や展示会場を訪れた方々にも大変好評をいただいたところです。

11月1日(金)、関係の皆様と8月に町特命大使にご就任いただいた中村浩志先生にもご参画いただき、「和平 町有林」において、育樹祭を開催し、枝打ちなど森を育てる作業に汗を流していただきました。

 中村先生には多方面でのご活躍を活かし、産業・文化・観光などの振興に向け、町の魅力を広く宣伝、PRいただければと思います。

11回目となる「ねずみ大根まつり」が、さかき地場産直売所「あいさい」と坂城インター線沿いのねずみ大根ほ場の2会場で11月10日(日)に開催されました。

 天候にも恵まれ、直売所では、ねずみ大根をはじめ農産物、加工品、町内ワイナリーが醸造した2019年産巨峰ワインの販売や、信州大学の学生によるねずこんグッズの販売などに、延べ800名ほどのお客様で賑わいました。

(令和元年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ(2)へ

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 坂城町長 山村ひろし