令和元年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ(1)

本日(12月2日)、令和元年第4回坂城町議会定例会が招集されました。以下、招集のごあいさつを掲載させていただきます。

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令和元年 第4回坂城町議会定例会 招集あいさつ

本日ここに、令和元年 第4回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。

さて、10月12日(土)から13日(日)に日本列島を通過した台風19号は、関東、甲信、東北地方などで記録的な大雨となり、河川の氾濫や土砂災害など大きな被害が生じ、長野県内でも千曲川が氾濫して、甚大な被害をもたらしました。

多数の死傷者とともに、避難を余儀なくされている方がおり、改めて 犠牲になられた方々へご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災をされた皆様に 心からお見舞いを申し上げます。

町におきましては、前日の警戒対策会議から、12日(土)午後2時には災害対策本部設置に切り替え、私、副町長、教育長、消防団、消防本部、そして職員が全力をあげて対応にあたりました。

対策本部では、気象警報や降雨量、千曲川水位などの情報共有とその対策を協議し、自主避難所の設置から避難勧告の発令、避難所設置とその運営、増水河川の現場確認や指示などを行うとともに、速やかに避難情報を同報系防災行政無線とすぐメールなどにより伝達しました。

当町における11月末現在の被害状況ですが、負傷者2名、建物被害は住宅、事業所や物置など合計82件、農業関係では、主にりんごを中心に、風害による果実の落果やぶどう棚の倒壊、ビニールハウス等の損傷に加え、千曲川の増水による河川敷内の農業施設や機械の流出など、被害額は約35,000千円に及んでおります。

また、公共施設関係では、小中学校の壁・屋根の損傷のほか、特に甚大なものは、昭和橋橋脚の一部洗掘、上五明運動公園と坂城大橋上流の消防ポンプ操法訓練場が流失、鼠橋運動公園とさかき千曲川バラ公園駐車場の土砂の流入や倒木などでございます。

普段は悠然と流れる千曲川が、当日は猛威をふるう姿に一変し、被災現場を確認した際、改めて自然災害の恐ろしさを痛感いたしました。

これらの被害に対し、町では10月31日(木)に補正予算の専決、11月21日(木)には、臨時議会にて再度の補正予算を議決いただき、早急な災害復旧作業に取り組んでおり、併せて、被災建物や農地などの現地調査を進め、罹災証明、被災証明の手続も進めてまいりました。

また、現在、埴科用水と六ヶ郷用水の頭首工が被災により取水できない状況にありますので、今後、仮設工事等により用水の一部を確保しながら、早期復旧に努めてまいります。

なお、今回、避難所の停電や風雨の中での物資輸送などがありましたので、この災害で学んだことを今後の改善に活かして参りたいと存じます。

さて、10月26日(土)、竹内明雄さんへの名誉町民称号贈呈式を挙行いたしました。

竹内さんは、皆様もご存じのとおり、坂城町で事業を起こし、世界初のミニショベルやクローラーローダーなどの小型建機を生み出し、世界的なブランドまでに成長させるとともに、当町の工業振興やまちづくりにも多大にご尽力をいただいております。

また、私財を拠出し、奨学金制度を設けるなど我が国の産業発展に貢献され、町の誇りでございます。

今後も、坂城町発展のため、ご指導とお力添えをお願いしたいと存じます。

続いて、経済情勢でありますが、日本総研などによりますと、アメリカは、7~9月期の実質GDPが前期比年率プラス1.9%と、個人消費が堅調に推移し景気を下支えして、底堅い伸びになっています。

また、ヨーロッパでは、7~9月期のユーロ圏実質GDPが前期比年率プラス0.8%と、製造業の低迷が長期化し、成長ペースは伸び悩んでいます。

また、中国においては、米中貿易摩擦の激化などを背景に、7~9月期の実質GDP成長率が前年同期比プラス6.0%に減速しており、景気対策により失速が回避されるか、引き続き注視していく必要があると考えております。

次に国内の状況でありますが、内閣府による11月の「月例経済報告」では、「景気は、輸出を中心に弱さが長引いているものの、緩やかに回復している」とし、先行きについては、「当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。」とする一方で、「通商問題を巡る緊張、中国経済の先行き、英国のEU離脱の行方等の海外経済の動向や金融資本市場の変動の影響に加え、消費税率引上げ後の消費者マインドの動向に留意する必要がある。」としております。

また、長野県内の状況につきましては、日銀松本支店が11月に発表した「金融経済動向」によりますと、公共投資、住宅投資、設備投資、個人消費の個別観測から「生産は高水準ながらも、弱めの動きが続いている。雇用・所得は、労働需給が引き締まった状態が続いており、改善している」とし、「総論として長野県経済は、生産に弱めの動きが続いているものの、緩やかに拡大している。」としております。

当町におきましては、10月に実施しました町内の主な製造業19社の経営状況調査の結果では、生産量は、3ヶ月前の比較でプラスとした企業は4社、マイナス5社、変わらない9社とほぼ同数で、売上げについても同様ですが、3ヶ月後の売上げ見込みではマイナスとした企業が3社から8社に増加し、一部厳しい局面への移行が伺われます。

雇用については、7月~9月の実績が、総計でマイナス34人と、前回調査からは減少いたしましたが、求人ニーズは継続しており、来春の雇用は、全ての企業が増員又は減員分の補充を予定し、全体では138人の増員予定となっております。

 先行きが不透明でありますが、当町の企業や経済が安定的に伸びていくことを願うところでございます。

続いて、9月定例会以降の事業の状況並びに補正予算に計上いたしました、主な内容について述べさせていただきます。

南条小学校金管バンドは、10月13日(日)三重県で開催された「第23回東海小学校バンドフェスティバル」を勝ち抜き、先月23日(土)大阪城ホールで開催された全国大会へ出場、全国で8団体だけが選ばれた金賞の栄誉に輝きました。

また昨年度に引き続き、11月3日(日)、東京文京区シビックホールでの「第25回日本管楽合奏コンテスト 全国大会」へも出場し、昨年の優秀賞を上回る最優秀賞を受賞するとともに、SBC「こども音楽コンクール」では7年ぶりに地区予選を通過して、昨日12月1日(日)に江戸川区総合文化センターで開催された東日本優秀演奏発表会に出場しました。

躍進を続ける南条ハッピーブラスですが、今後も南条小学校らしい、元気で明るい 演奏を期待しているところでございます。

10月20日(日)の「鉄道の日」に合わせ、169系電車を活用した「鉄道フェスタinさかき」を開催し、鉄道や自動車のファンの皆様や子供たちなど、県内外から600人を超える方々にご来場いただきました。

なお、本日夕方には、「にぎわい坂城」の皆さんによる、駅前イルミネーション点灯式が行われますが、あわせて169系電車内では、坂城中学校吹奏楽部によるミニコンサートも行いますので、ぜひご来場いただければと思います。

10月26日(土)、27日(日)には第48回坂城町文化祭が開催され、数多くの作品が展示された会場は、大勢の来場者でにぎわいました。

26日(土)午後には、さかきふれあい大学文化祭記念コンサートとして、女性ユニットによりフルート、オーボエ、クラリネットそしてファゴットによる木管四重奏が行われ、来場された200名の皆さんは、華やかな音色に耳を傾けていました。

また、27日(日)には文化祭にあわせてふーど市等の開催もあり、芸能公演や展示会場を訪れた方々にも大変好評をいただいたところです。

11月1日(金)、関係の皆様と8月に町特命大使にご就任いただいた中村浩志先生にもご参画いただき、「和平 町有林」において、育樹祭を開催し、枝打ちなど森を育てる作業に汗を流していただきました。

 中村先生には多方面でのご活躍を活かし、産業・文化・観光などの振興に向け、町の魅力を広く宣伝、PRいただければと思います。

11回目となる「ねずみ大根まつり」が、さかき地場産直売所「あいさい」と坂城インター線沿いのねずみ大根ほ場の2会場で11月10日(日)に開催されました。

 天候にも恵まれ、直売所では、ねずみ大根をはじめ農産物、加工品、町内ワイナリーが醸造した2019年産巨峰ワインの販売や、信州大学の学生によるねずこんグッズの販売などに、延べ800名ほどのお客様で賑わいました。

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 坂城町長 山村ひろし

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