情報セキュリティー研修の実施

昨日(10月19日)、坂城町役場職員を対象とした「情報セキュリティー研修」を実施しました。 これは坂城町役場の職員全員を対象に実施される研修で、27日にも実施されます。

役場の仕事はいわばサービス業です。 人口16000人のお客様に対する迅速な、正確な、スピード感あふれる仕事が要求されます。

そのためにもコンピューターを使った ICT (インフォーメーション・コミュニケーション・テクノロジー)を駆使した業務推進が必要となります。

この ICT は誠に便利な道具ではありますが、使い方を誤れば、あるいは、十分な知識なしに扱えば正に諸刃の刃で大変危険なものとなります。

ご存知のように、連日のように、ICTを使った悪質な犯罪が報道されています。

坂城町役場に関して、この様な犯罪に巻き込まれないようにも徹底した教育指導、管理が必要です。

そのために、このたび、全職員を対象として 「情報セキュリティー研修会」 を二回に分け実施いたします。

講師は私が務めています。 企業・大学で指導して以来、久しぶりの授業ですが、職員の方々には大変一生懸命に聞いていただいています。

この研修が、坂城町の町民の方へのサービス向上とトラブルの回避のために役立つものと信じます。

   

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第19章)

この章は前章に続いて老子の神髄だと思います。 言わば「仁義」などを表面的に唱えることに対する猛烈な批判です。 当時の儒教に対する猛烈な批判でもあります。

絶聖棄智、民利百倍。絶仁棄義、民復孝慈。絶巧棄利、盗賊無有。此三者、以爲文不足。故令有所屬。見素抱樸、少私寡欲。

 

   聖を絶ち智を棄つれば、民利百倍す。 仁を絶ち義を棄つれば、民孝慈(こうじ)に復(ふく)す。 巧を絶ち利を棄つれば、盗賊有る無し。 此の三者にては、以為(おも)へらく、文足らず、と。 故に属(つづ)く所有らしめん。 素(そ)を見(あら)はし朴(ぼく)を抱き、私を少なくし欲を寡くせよ。

 

    いわゆる世に言う意味での表面的な聖人とか聖智と言われているものを捨て去れば人民の利益は百倍します。仁義と言われているような表面的なものを捨てさればかえって人民のもともと持っている孝心、あるいは慈愛を取り戻すことができるのです。人々が功利的なものの考え方を捨てることができれば世の中に盗賊などいなくなります。以上の三つのことについて少しつけ足すとすれば、「飾り気なく素直なままに暮らし、私利私欲を持たぬこと」こそが大切なのです。

 

   上記の「見素抱朴 少私寡欲」があらわしているように、飾らず、生きることの大切さ、老子的に言えば、飾らず長生きすることの神髄を語っていますね。

  

   坂城町長  山村ひろし