竹内希さんのザンビア便り(第9回)

坂城町南条出身の竹内希さんから「第9回目のザンビア便り」が届きました。

頑張っていますね。

ザンビアでの経験を通して、国旗・国歌の大切さについても書かれています。

以下、長文ですが、坂城町のホームページから引用。

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ザンビアだより~        平成25年10月  竹内希

ザンビアだより(9)01

アイデンティティー

  ザンビアでは、国旗の色を使ったグッズが沢山売られています。帽子、マフラー、チテンゲ(伝統布)、コップ、Tシャツなど街に出ると必ず誰かは身に着けています。私もザンビアを楽しもうと、ザンビアカラーのスカートを着て授業を行っています。やはり、ザンビアカラーを着ていると現地の人に喜ばれますね。「今日は、ザンビアカラーだね!!」と色んな人から声をかけられます。私もそんなやり取りが楽しいです。

  ある日、同僚の先生に「この色の意味を知っている?」と聞かれたことがありました。すっかり忘れていた私に、先生が1つ1つ丁寧に教えてくれました。
  「緑は豊かな自然を、赤は独立を勝ち取った人の血を、黒は国民の肌の色を、オレンジは銅などの豊富な鉱物資源を意味しているのだよ。」
  国旗の意味を当然のように知っているザンビア人。驚きました。どれだけの日本人が日本の国旗の意味を述べられるのでしょうか?

ザンビアだより(9)02

  また、毎週の朝会で歌われるザンビア国歌。ザンビア人は教会で歌を歌う習慣があるので、ザンビア人の歌声は本当に綺麗です。私も日本の国歌を歌ってと言われ、生徒の前で歌ったことがあります。君が代の音調は独特的らしく、ザンビア人には好評で何度もお願いされます。この歌の意味はなんという意味なの?と聞かれることもあります。

  君が代に関して日本では、学校で歌うかどうかという問題がありました。1999年には法律で、正式に君が代が国歌として定まりました。今後も、おそらく君が代に関する賛否両論は繰り広げられると思いますが、日本の伝統を私達日本人がしっかり理解し、過去の日本を受け入れ、またこれからの日本に対しても胸を張って過ごせることが大切だと思います。なぜこの国歌ができたのか?この国歌のルーツは何なのか?この歌を歌うことで、天皇を崇めるようなものではなく、天皇政権の時代を経ての日本を知り、ここまで発展した日本を振り返る機会になれば良いなと。なんせ日本人全員が歌える歌はそうそうないですからね。歌を通して私たちが日本と寄り添うことが大切で、海外へ行っても自分の国の歌を、自信を持って歌いたいものです。

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坂城町長 山村ひろし