昨日(12月15日)、坂城町鉄の展示館で「男谷燕斎の書~幕府祐筆の手跡~」記念講演会が開催されました。
講師には私が永年にわたりご指導いただいている、東洋思想家の田口佳史先生です。
また、田口佳史先生は男谷燕斎の末裔でもあります。
大変素晴らしいお話をしていただきました。
満員の会場でごあいさつ
以下、坂城町ニュースよりご覧ください。
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鉄の展示館「男谷燕斎の書~幕府祐筆の手跡~」記念講演会
▲田口佳史 氏(株式会社イメージプラン代表取締役社長)
12月15日(土)、鉄の展示館で開催中の特別展「男谷燕斎の書~幕府祐筆の手跡~」の記念講演会として、株式会社イメージプラン代表取締役社長の田口佳史 氏を講師にお招きし、ご講演いただきました。男谷燕斎の末裔でもある田口氏に「男谷燕斎とその時代」と題し、燕斎が生きた時代背景や影響を与えた人物、燕斎から学ぶことなど、貴重なお話しをいただきました。
男谷燕斎(彦四郎)は、文化10年(1813)に中之条陣屋に代官として赴任し、境界争いや救荒に備える施策を講じるなど名代官として知られています。また、代官に就任する前は幕府で表祐筆を務めるなど能書家としても知られています。
田口氏の講演では、燕斎は、幕藩体制が揺らぎ、幕末へと向かう激動の時代の中で勝海舟や林述斎などの人物に関わり、影響を与えたことや化政文化として町民文化が花開く中で、代官として地方に江戸の文化を根付かせたことなどをご解説されました。また、燕斎が重んじた精神として、心身総体などの「剣の道」や精神統一などの「書の道」を取り上げ、婿養子で幕末の剣豪である男谷精一郎や勝海舟にもその精神が受け継がれていることをお話しいただきました。
最後に「先人先達を大切にする土地はいつしか必ず発展繁栄する」という言葉を紹介され、講演を締めくくられました。
「男谷燕斎の書~幕府祐筆の手跡~」は、平成31年2月3日(日)まで開催中です。男谷燕斎の様々な書が鑑賞できる貴重な展覧会となっていますので、ぜひご来館ください。
▼展示の様子
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坂城町長 山村ひろし