坂城中学校堀口校長先生の校長講話より

坂城町立坂城中学校の堀口校長先生が、先日(11月12日から16日)、来年度予定されている、中学生のシリコンバレー・ホームステイプログラムの事前調査のため、坂城町英語教育コーディネーターの和田先生とともに出張されその内容について、校長講話としてお話されました。

素晴らしいお話ですので、以下、内容を掲載させていただきます。

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◎2 学期終業式 校長講話より(※一部省略 文川)

「坂中生よ 大志を抱け

坂城町中学生アメリカ教育交流事業に関する事前視察報告

坂城町では、小学生が中国上海へ、高校生がタイヘの海外教育交流事業を行い、国際交流を推進しています。皆さんの中にも小学生時代、中国へ行った人もたくさんいると思います。この度、来年度より中学生もアメリカシリコンバレーヘの海外教育交流が計画されています。IT世界最先端の都市を訪れることで世界に羽ばたく人材を育てたい町長さんたっての願いから計画された事業です。その事前視察として11月12日から16日まで坂城町英語教育コーディネーターの和田先生とともに米国カフォルニア州サンフランシスコ市コンバレーと言われているサンノゼ市周辺地区を視察調査してきました

1 日目11月12日(月)の午前11時に坂城を出発し、現地時間午前9 時過ぎにサンフランシスコ国際空に到着しました。日本とカリフォルニアの時差17間、月曜日の夕方出発して、着いたのは月曜日の午前中、なんか変な気持ちになりました。空港で待ってくれていたのは、JTBサンフランシスコ支店の宮坂支店長とガイド金松さんでした。持参した資料を示して、研修の目的やイメージ、参加予定数などを共有し、金松さんからの提案でスタンフォド大学をまず視察することにしました

スタンフォード大学は、アメリカでも有数の大学です。その敷地は広大で993万坪といいますか 33キロ平米。54キロ平米ある坂城町の3分の2くらいの広さがあります。

次に行ったのは富士通の Open Innovation Gateway。そこでは Senior Director Mohi Uddin Ahmed 博士とManager の大橋竜馬氏に対応していただきましたMohi Ahmed 博士に「ただ見て帰るという研修でなく、人と出会いその人の思いや志をきいた生徒自身の夢を語ったりするなど対話をしたい「アメリカでの経験や得たことを他の生徒に伝えて共有してほしいという思いを伝えました。「昔からある地域でホームステイをすることでシリコンバレーの変遷や地域の人の思いを聞くことができるのではないかと提案ただき、具体的にRed Wood Middle School を紹介していただきました。大橋氏からは日本人の先生や中2 にあたる日本人の生徒がいるLos Ga tos Hi gh School
を提案いただきました

2 日目1113日(火)は、まずテック・イノベーシン博物館を視察しましたサンノゼ市と郊外にある約 300 の企業からの寄付金で設立された博物館です。

次にホームステイ候補地を視察しました。サンノゼ日系移民博物館では当時移民が使っていた農作業具や生活用品、第二次世界大戦時の日系収容所の生活の様子が展示してあり、異国に渡った日本人がたくましく生き抜いた歴史が学べます。ホームステイ候補地のサンタクララ、ミルピタスを車窓から見学。シリコンバレー勤務者のベッドタウンで、オレンジやプルーンの畑だったところが転用された比較的新しい建売の住宅地でした。レッドウッド中学校。閑静な住宅街の中学校で、学校訪問の候補の一つです。

3日目】1114日(水)は、シリコンバレーの視察でTwitter本社は車窓から見学しYouTube本社では降車して正面の看板を撮影しました。Apple本社、新社屋は、(東京ドームの3つ分)くらい広大で、バーチ ャルであるが最先端の企業を最先端の技を使って見ることができるのは中学生に良い体験になりそうです。ロスガトス・ハイスクールは、シリコンバレーで働く日本人が多く住む地域にある学校で、この学校には日本人の先生、日本人生徒がいるそうです。日本語を学んでいたり日本に興味があったりする生徒がいれば授業参蜆だけでなく交流などもできるかもしれません。

まとめ

坂城町中学生アメリカ海外教育交流事業の主眼は、「大志を抱く」ことです。世界テクノロジー最先端の街として有名なカリフォルニア州シリコンバレーを訪れ、単なる観光旅行とはしたくありま せん。訪問時期は2学年の春休みを予定しています。坂城中学校では、毎年クラス替えをすることから、通常3年4月に実施していた修学旅行を2年3月に研修旅行として実施する計画でいます。

研修旅行で京都・奈良を旅行することにより、日本人としてのアイデンティテーを高め、その上で、異文化体験を計画しています。アメリカシリコンバレーを訪れ、現地でホームステイすることにより、異文化の生活を体験し、現地の方と交流するとともに、現地中学校を参観し、同年代の学生と交流を深め、また、世界から集まる大学の留学生や現地企業で活躍する人々との対談を通して、世界情勢を知るとともに、自分の夢を語り、将来に対する志を高めることを目指しています。

帰国後は、アメリカ視察を通して肌で感じ取った異文化について、友に語り、坂城中生徒全体に大志を抱くことの大切さを広めてくれることを期待しています。

今後は現地交流中学校と連絡をとりながら準備をすすめていきたいと思います。

明日から冬休みに入ります。ぜひ皆さんには「大きな志を持ってもらいたいと思います。新し い年の始まり。将来に向けた夢を是非考えてみてください18日には3学期が始まります。新たな目標を胸に、全員元気で登校することを待っています。これで校長先生の話を終わります。みなさんよいお年をお迎えください。

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坂城町長 山村ひろし

平成30年 消防団歳末特別警戒開始

昨日(12月27日)、消防団の歳末特別警戒が開始されました。

午後8時から約2時間をかけ、12箇所の分団詰所を長谷川消防団長、柳町消防署長、高橋千曲警察署長、荒井坂城消防署長、郷津交番署長さんなどと一緒に巡視を行いました。

雪が降り始め、大変寒い中でしたが、消防団員全員が規律正しく歳末特別警戒を実施されていました。 皆様の大変なご尽力に敬意を表します。

今年は坂城町で、18件もの多くの火災が発生しました。 (昨年は12件。)

また、家屋の火災も7件と多く、なくなられた方もおられました。

そのなかで、そのつど、現場にいち早く駆けつけ、消火活動にご尽力いただいた消防団の皆様に心から敬意を表します。

第1分団

第7分団

第11分団

坂城町長 山村ひろし