昨日(7月7日)、上田市上室賀自治会(自治会長:滝沢均さん)と坂城町上五明区(区長:伊藤廣さん)のみなさんと一緒に「つけば料理」(つけば小屋での川魚料理) をいただきました。 (今回は「魚とし」さんで)
今年は、上室賀の皆さんをご招待しての食事会です。 (昨年は、上室賀で美味しい松茸をたくさんいただきました。)
上五明の皆さんは明治以来、長い間、上室賀地区の特別に認められた地区で秣(まぐさ)や薪などの伐採を許されていました。
その御礼として、長い間、つけば料理で上室賀の皆さんをご接待する慣習がありました。
以前、私も参加させていただいた折に、このような行事はいったい、いつから始まっているのかとお尋ねしたのですが、なかなか契約書などを拝見する機会がありませんでした。
6年前のつけばの会の祭に、当時、上室賀自治会長さんだった白鳥さんが下記の契約書のコピーをお持ちいただき、内容を始めて知りました。
以下、「入会権解消と地上権設定」の協定書です。
内容の一部をご紹介します。
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1、地上権設定区域の立木、竹そのほかの森林副産物は総て上五明区の所得とする
1、地上権設定期間は永代とし50年毎に継続更新するものとする
1、上五明区は地上権の地代として毎年11月20日を期して室賀村に対し玄米3石5斗9舛を支払うものとす
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以上にあるように、上室賀と上五明の間で 「永代」(無期限)の契約が結ばれたのです。 すばらしい発想ですね。
また、現在では、地代としての「玄米3石5斗9舛」について、年間約12万円をお支払いしているとのことです。
近隣地区とのトラブルをこのような形で解消し、「永代」にわたるお付き合いをされておられる知恵を学びました。
なお、上室賀自治会では秋には上五明区の皆さんをご招待して「松茸料理」でのおもてなしをされておられます。
坂城町長 山村ひろし