金沢工業大学との連携協定(UCVの放送動画)

 先日(6月6日)、金沢工業大学と連携協定を締結しましたが、当日取材に来られた上田ケーブルビジョン(UCV)の動画ニュースが、以下のサイトでご覧になれます。(ほかのニュースも入っていますが。)

 *ただし、現在、インターネット・エクスプローラー(I.E.)では画像が見られないようです。 グーグルやファイヤー・フォックスならば大丈夫です。             

               

http://www.ueda.ne.jp/movie/f201506/mm0606-3.html

                    

 詳細については以下のサイトをご覧下さい。

                  

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=40115

                

 坂城町長 山村ひろし

平成27年第2回坂城町議会定例会招集あいさつ(2)

  3つ目のテーマは「笑顔の町」であります。>

 誰もが安心して快適に生活できるよう、バリアフリー化の推進、ハンディを持つ方へのサポート、福祉施策の充実、交通網、上下水道等生活基盤の整備を図ってまいります。 >

 バリアフリー化事業につきましては、昨年度竣工いたしました坂城駅エレベーターをバリアフリーの象徴として、同駅周辺からグリーンベルトなどを順次進めております。>

今年度は、坂城駅から坂城高校へ通じる道路のうち、歩道がなく見通しが悪い田町地区の改良工事に着手してまいります。これに伴う用地取得に係る経費を計上いたしております。 >

 循環バスにつきましては、昨年度、運行している2台のうち1台をバリアフリー車両に更新し、利用者からも大変喜ばれておりますので、残りの1台につきましても、補助ステップ、乗降合図装置、音声案内装置等を装備した車両へ更新するための、関連予算を計上しております。>

高齢者・障害者の皆さんをはじめ利用者の利便性・安全性の向上を図ってまいります。 >

 公共施設のバリアフリー化も順次進めております。>

 保健センターでは、多目的トイレをオストメイトに対応したトイレに改修いたしました。町内の公共施設では、「老人福祉センター夢の湯」と2か所が利用いただけるようになりました。 >

 次に、福祉・健康づくり施策について申し上げます。>

国民健康保険の税率につきましては、先月26日(火)に開催されました、「国民健康保険 運営協議会」にお諮りし、今年度につきましては、「税率の改定は行わず、据え置く」という答申をいただきました。>

 国民健康保険事業の運営につきましては、医療費が年々増加傾向にあり、引き続き、非常に厳しい状況にありますが、平成26年度の1人当たりの医療費は、速報値でありますが359,870円となり、県内77市町村中11位で、25年度の8位から改善しており、1人当りの医療費で比較いたしますとマイナス3,280円といった状況になっております。>

 今後も、特定健診等 各種健康診査を実施し、病気などの早期発見・早期治療に努め、加入者の健康管理や医療費の抑制に努めてまいりたいと考えております。 >

 医療費の抑制にも繋がる健康増進事業につきましては、「健康寿命の延伸」に向け、「がん検診」及び「特定健診」の正しい知識と健診の重要性についての啓発を行い、受診率の向上を図り生活習慣病の予防と疾病の早期発見に努めているところであります。>

 特に、「乳がん」と「子宮がん」については、がんの早期発見と定期的な健診の受診の習慣化を目的に、「女性特有のがん検診事業」として、特定の年齢の女性に無料クーポン券を配布する事業を実施してまいります。 >

 介護保険につきましては、保険料の段階を6段階から11段階に細分化し、年金所得者に配慮した保険料の段階とするなどの第6期事業計画を27年度から3ヵ年計画でスタートさせましたが、本年4月、国において、低所得者の保険料についての軽減制度が示され、当町においても実施したいと考え、必要な措置を取るための条例の改正案と、予算を上程いたしました。 >

 地域包括支援センターにつきましては、高齢者の増加に伴い、専門的な知識・技術が必要とされる相談が増加しており、これに対応できる体制強化のため、4月から社会福祉士1名を増員し4名体制とし、高齢者のワンストップ相談窓口として、その機能強化を図っております。 >

 ふれあいセンターにつきましては、介護予防のためストレッチ・ヨガ教室やミニディサービスなどの各種事業を実施しておりますが、夏場の事業が暑さのため困難な状況であります。>

 そこで、エアコンを設置する予算を計上し、今後、年間を通じての事業の実施や、新規の地域支援グループやミニディグループ活動を展開し、あわせて、クールスポットとしての活用も図ってまいりたいと考えております。 >

 生活基盤の整備につきましては、国道18号バイパスなど町の将来像に関わる大きな事業がございます。国・県と協力し、これらの早期完成に努めてまいります。 >

 坂城更埴バイパス坂城町区間3.8 につきましては、昨年、境界立会いを実施した小網・網掛地区の用地買収に入ってまいります。それに先駆け、今月5日(金)に関係区長さんにお集まりをいただき、今年度の事業の進め方について打合せを行いました。>

今後、国道事務所において、地権者の皆さんに土地・建物の物件調書の内容の確認及び個別相談、その後、補償金額の提示をし、売買契約に向け、協議を進めてまいります。 >

 また、道路・橋梁の修繕・長寿命化も課題となっております。>

 道路舗装修繕事業につきましては、昨年度実施した、町内33路線約33.5kmの道路舗装の状況を調査した、「道路ストック総点検」の結果を踏まえ、今年度から順次、修繕を実施する予定であり、鼠橋通りの町道A05号線180m間及び、上平出浦の町道B033号線270m間の、舗装修繕工事に着手する予算を計上いたしました。 >

 橋梁修繕事業につきましては、25年度から年次計画により順次修繕を実施しております。>

 今年度は、昭和橋の国道側からのアーチ、一連分について、現在の舗装を取り除き、橋の床版補強修繕工事を行い、また、南条旧道の谷川に架かる金井橋の修繕工事、加えて、産経大橋の詳細調査と修繕工事の設計を実施する予算を計上いたしました。 >

 また、通院、通勤、通学等で長野県道路公社の有料道路(三才山()トンネル、新和田トンネル、平井寺(トンネル)を日常的に利用される町民の皆さんの負担軽減を図るため、「長野県有料道路通行料金負担軽減事業」に参画し、利用時間により、通常の購入価格の5割引きで通行券を購入いただけるための予算を計上いたしました。 >

 公共下水道事業につきましては、昨年度、南条の国道18号を横断し国道東側までの幹線が通じましたので、今年度から本格的に金井地区の面整備を開始いたします。整備区域は、南条小学校北側の旧道から産業道路までを予定しております。>

 新地、鼠地区においては、詳細な実施設計測量を進め、今年度中に終了させる予定であります。>

 また、今年度の村上地区の整備区域は、上平島地区、出浦沢川南側の区域を予定しております。 >

 地域の安心・安全を守る消防団が管理する機械器具につきましては、順次更新を行っております。>

今年度につきましては、公益財団法人 長野県市町村振興協会の地域活動助成事業が決定いたしましたので、上平地区を担当する第>

11分団の小型動力ポンプを更新する予算を計上いたしました。 >

 また、要援護者等の医療情報を緊急時に伝達する「緊急医療情報キット」につきましては、行政協力員さんにご協力をいただき、昨年度は12区、2,200個を配布いたしました。>

 今年度は、重複区も含め、17区から1,900個の要望があり、購入費用を予算に計上いたしました。これにより、約7割の家庭に配布できるようになります。>

緊急時には、迅速に情報伝達できる手段として有効であることから、引き続き設置が進むよう、行政協力員さんや民生委員さんの協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。 >

 長野広域連合が計画する、A施設いわゆる長野市に建設される(405t/日)焼却施設の建設に向けて、近々に展開がみられそうですが、いずれにせよ、千曲市に建設されるB施設(100t/日)の、ごみ焼却施設が稼動するまでの間、葛尾組合焼却施設の延命化と、広域連合のごみ量割による負担金削減のため、ごみの減量化・資源化に一層努めてまいります。>

 これまで各区の清掃活動や公共施設等から排出される草については、葛尾組合で焼却しておりましたが、今年度から、草に加え剪定枝等についても民間のリサイクル施設に搬入し、堆肥化・チップ化を行い、その一部をばら公園等の公共施設で活用するなど、資源のリサイクル化を図ってまいります。 >

 4つ目の「誇れる町」は、芸術・文化による町づくりであります。>

 伝統芸能、文化の保存を支援するとともに、芸術、スポーツの振興にも力を入れたいと考えております。 >

 先月30日(土)から開催しております「第10回ばら祭り」につきましては、今年は気温が高いため、開花が例年よりも進んでおり、初日から多くのお客様でにぎわっている状況であります。>

見事なバラを咲かせるためにご尽力いただいております「薔薇人の会」の皆さんには、ボランティアとして、日ごろより「さかき千曲川ばら公園」の管理や、「ばら祭り実行委員会」の中心として、ご尽力をいただいておりますことに、心から感謝申し上げます。

30日の開会式には、国、県等の関係の皆さんに加え、「バラの街づくり」を進める千葉県市川市からも来賓として、同市の「水と緑の部 田村次長」さんにご臨席をいただき、市川市長からのメッセージを披露していただくとともに、市のオリジナルのばら「ローズいちかわ」を贈っていただきました。>

 市川市は、ドイツのローゼンハイム市とパートナーシティの締結をしており、このローゼンハイム市は、市の中心を「イン川」という千曲川によく似た川が流れ、奇しくも坂城町と地形がよく似ており、今後「バラ」という共通点を通じて、市川市、さらには、ローゼンハイム市との交流についても検討したいと考えております。 >

 多くの方にご利用いただいている「びんぐしの里公園」の改修につきましては、音楽や芸能など様々なイベントを開催できるよう、国の補助事業を活用し、今年度より屋外ステージの建設に着手するための予算を計上いたしました。>

来年度以降も順次整備を進め、屋根やトイレなどを備えてまいりたいと考えております。>

今後も、坂城町の中心的な公園として、子ども達からお年寄りまで、多くの皆さんに親しんでいただける公園を目指してまいります。 >

 以上、4つのテーマについて各事業の概況も交えながら、述べさせていただきました。>

 今後、これらの4つのテーマに沿って、更なる施策展開を組み立ててまいりますが、今年度は、坂城町第5次長期総合計画で定められた10か年の計画期間の折り返しの年度であり、後期5か年計画の策定の年であります。この、後期5か年計画、また、実施計画を通じて、今後の展望をお示しできるものと考えております。>

長期総合計画「人がともに輝く ものづくりのまち」を軸にしつつ、「輝く 元気な 町づくり」のカラーを反映したいと考えております。 >

 また、「地方創生」事業についても積極的に取り組んでまいります。>

 坂城町版「地方創生総合戦略」につきましては、現在、策定作業を進めておりますので、今後、お示ししたいと考えております。>

なお、先程申し上げました事業の中では、プレミアム商品券の発行、住宅用スマートエネルギー設備の導入補助、さかきワイナリー形成事業などを地方創生事業の一環として位置付けております。 >

 いくつか補正予算の概要についても触れましたが、今議会に計上いたしました補正予算の総額は、2億32,260千円であります。>

 平成27年度の一般会計当初予算は、統一地方選挙の年でしたので、制度によるもの、南条小学校建設事業などの継続事業が中心の骨格予算でありました。>

この骨格予算に、今回の補正予算を加えた、歳入歳出の予算の総額は,71億42,260千円となり、過去最大の予算規模となったところであります。 >

今議会に審議をお願いする案件は、人事案件が2件、条例の一部改正が3件、平成27年度の一般会計補正予算・介護保険特別会計補正予算の計7件であります。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申し上げまして、所信表明、招集のあいさつとさせていただきます。

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 坂城町長 山村ひろし

平成27年第2回坂城町議会定例会招集あいさつ(1)

 本日(6月8日)、平成27年第2回坂城町議会定例会が招集され、開会のあいさつを申し上げました。>

 以下、長文ですが掲載させていただきます。>

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 本日ここに、平成27年第2回坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。>

改めて、このたびの統一地方選挙で当選されました議員の皆様に、心からお祝い申し上げる、と共に、先の臨時会におきまして、塚田正平議長さん、塩野入猛副議長さんを始め、監査委員、各常任委員会の委員長等「新しい議会の体制」が整いました。議員皆様方の益々のご活躍をご期待申し上げます。 >

 私も町長選挙に立候補し、町民の皆様の温かいご支援を賜りまして、再び当選をさせていただきました。>

 また、議会の賛同をいただき、副町長を選任し、執行部側の体制も整いました。私が2期目の公約として掲げた「輝く 元気な 町づくり」の実現に向け、「チャレンジ」してまいります。>

 議員各位におかれましても、町政発展のため、御協力いただきますようお願い申し上げます。 >

 さて、選挙後初めての議会定例会でございます。私の公約である「輝く 元気な 町づくり」につきまして、4月からの事業の進捗状況並びに今議会に補正予算として上程した内容も含め、「所信表明」とさせていただきます。この「輝く 元気な 町づくり」は、1期目からの大きな4つの柱から成り立っております。1つ目は産業の活性化による「活力あふれた元気な町」、2つ目として子育て・教育の推進を通じた「人の輝く町」、3つ目は誰もが安心して快適に暮らすことができる「笑顔の町」、そして4つ目の芸術・文化の香り溢れる「誇れる町」であります。 >

 まず、1つ目の「活力あふれた元気な町」についてでありますが、町内産業の活性化を図るとともに、新たな産業文化の創出にも取り組んでまいります。>

 特に、工業の町としてテクノセンターを中心とした企業支援を一層強化してまいります。 >

 6月6日(土)には、新たな産・学・官の連携として、他の大学と異なった独特の大学運営を目標とし、「教育付加価値日本一」を目指している、石川県の金沢工業大学と町及びテクノセンター、テクノハート坂城協同組合において、次代を担う人材育成・人材確保と地域産業の活性化を目的とした連携協定を締結いたしました。>

 金沢工業大学と町内企業による共同研究開発を促進するとともに、学生の町内企業への就職にも繋がることを期待しております。 >

 さて、町内の経済状況につきましては、私が1期目の町長に就任した当時、最悪の状況でありましたが、先月実施した町内の主な製造業20社の経済状況調査では、生産量において6期連続の増加となるなど回復傾向にあります。

また、国の「地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金」を活用して、より一層の地域活性化と消費拡大を促進するために、町商工会を通じ「坂城町プレミアム付商品券」を7月1日(水)から発売いたします。>

 この商品券は、1セット1万円で12,000円分の商品券を購入いただけます。1セットにつき2千円分20%のプレミアムとなっており、お一人、最高10セットまで購入できます。>

 なお、18歳以下のお子さんのいる世帯においては、1セット5千円で7千円分と、40%のプレミアムが付く商品券を1世帯2セット>

1万円)まで購入できる引換券を前もって送付いたします。>

 販売につきましては、混雑が予想されますので、販売初日の7月1日(水)から5日(日)までは、午前9時から午後5時まで、文化センターにおいて、1日の販売額を限定しての販売とし、残った場合は、6日以降町商工会で販売する予定となっております。>

 この商品券は、町内のほとんどの店舗で利用でき、リフォームなどにも使用できるようになっており、今年の12月31日まで利用ができます。町民の皆さんには、この機会に是非ご利用いただき、地域活性化に繋げていただきたいと思います。 >

 坂城スマートタウン構想事業、ワイナリー形成事業と6次産業化の取組みは、町の特徴的な事業であり、引き続き推進してまいります。>

 坂城スマートタウン構想事業につきましては、これまで、スマート工業団地構築に向けた調査・研究のほか、クールシェアによる地域での効率的な電力利用の促進、住宅用太陽光発電設備導入に対する助成を行ってまいりました。今後も引き続き、スマートタウン実現に向け産・学・官・民の連携による推進を図りたいと考えております。>

 また、7月からは、この事業の一環として、各家庭におけるエネルギーの効率化を推進するため、住宅用スマートエネルギー設備の導入補助金として、従来の太陽光発電設備に加え、リチウムイオン蓄電池システムやエネルギー管理システムの導入に対する助成を開始したいと考えております。 >

 ワイナリー形成事業につきましては、5月8日に、当町を含む上田市、小諸市、千曲市、東御市、立科町、青木村、長和町の8市町村で千曲川ワインバレー構造改革特別区域の申請を行う調印式が行われました。>

当町としては、平成25年11月にワイン特区の認定を受けておりますが、広域特区とすることで、ワイン産地としての知名度の向上や原材料供給の安定化が図られることになり、さらに、ワイン産業の振興や雇用の創出・観光などにも期待が寄せられます。>

 また、5月30日(土)には、坂城産巨峰100%のスパークリングワインのお披露目をばら祭り開会式で行ったところ、昨年に引き続き、大変好評でありました。>

試験圃場で栽培を進めている6品種のうち3品種について、いよいよ一定量の収穫が見込まれます。試験的ではありますが、初めてワインぶどうを醸造する段階となり、坂城産ワインが香り、色、味わい共に優れたものになるのではないかと、期待をしているところであります。>

この試験醸造やその出来ばえを評価いただく経費、今後の坂城ワイナリー形成にかかるビジネスデザインを描く費用などについて、予算を計上いたしたところであり、町の独自性を出した当町のワイナリー形成を進めてまいります。 >

農業の活性化も重要な課題であります。>

 TPP交渉など我が国の農業を取り巻く環境が大きく変化する中、国会においては現在、農協法や農業委員会法など農業に関する多くの法律を抜本的に見直す改正案が審議されており、農業政策の大きな転機を迎えております。>

 ちくま農協を含む北信地方5農協による組織再編という報道もございました。当町においては、39年ぶりに農業委員会委員選挙の投票が実施されるなど、これからの農業に対する関心の高まりを感じております。>

 町といたしましても、農地集積など国の新たな農業・農村政策に合わせた取組みを積極的に進めていく時期と考えております。>

 国の農業政策の1つの柱である「多面的機能支払交付金」事業につきましては、これまでの3団体に加え、新たに上五明地区・北日名丸山地区において組織活動が開始されることとなり、また、南条・中之条農業資源維持向上管理機構には、入横尾地区、金井の大丸田(おおまるた)及び前原(まえはら)地区が加わることになりました。この関連予算を計上いたしております。>

 農地には、農業のみならず、水源の涵養()や自然環境の保全などの多面的な機能があり、農地を維持していく活動に対し、町としてサポートしてまいります。 >

松くい虫被害防除対策につきましては、1期目から重要課題の一つとして取り組んでまいりました。平成23年度には、3回にわたる「松くい虫防除対策会議」を開催し、専門家の意見もお聞きする中で、今後の防除対策の指針を示していただきました。町は、この指針に基づき、空中散布を実施する場合は県の方針に沿って、指導を受けながら実施することとし、住民の健康に対する配慮として、リスクコミュニケーションの強化に努め、4年ぶりに空中散布を再開したところであります。>

また、県の補助事業も取り入れ、伐倒駆除を中心に、無人ヘリコプターによる地上散布や松への薬剤の樹幹注入を行うとともに、県の治山事業を活用した樹種転換の推進のほか、町においても、松くい虫被害の最終段階となった枯損木の伐倒処理や、地域住民と共同して行う松の植樹の実施など、総合的な防除対策に取り組んでおります。>

なお、今年度の空中散布につきましては、6月16日(火)を予定しております。>

苅屋原地区東側の山間部の松林においては、急峻なため伐倒駆除ができず、且つ、人家に近いため空中散布が実施できないことから、地元住民の要望に応え、昨年に引き続き、無人ヘリコプターによる地上散布を実施いたします。無人ヘリコプターによる地上散布は、県の防除基準に基づき、2回の散布が必要なため、1回目は、空中散布と同日の6月16日(火)、2回目は、その1か月後の7月14日(火)を予定しております。>

 なお、今までの薬剤散布による防除対策の効果につきましては、現在、検証中であり、引き続き県と共同で定点観測による調査や枯損木調査を行ってまいります。 >

 続きまして、2つ目のテーマである「人の輝く町」についてであります。>

 子育て・教育環境の整備に努め、次代を担う人材の育成・支援を図ってまいります。 >

 昨年度からの継続事業である、南条小学校建設事業につきましては、工程どおり着々と工事を進めております。北普通教室棟及び管理・特別教室棟は、屋根工事がほぼ終了し、外装、内装工事を行い、南普通教室棟は、屋根工事に着手しており、音楽堂につきましては、外装工事に入り屋根鉄骨の工事中であります。>

 子ども達の安全確保を図ると共に、近隣住民の皆さんのご理解・ご協力をいただく中で、新校舎への8月末の引っ越しを目指し、鋭意工事を進めてまいります。 >

 小学校の体育館の耐震対策につきましては、現在、吊り天井の落下防止対策を実施するため、設計業者に委託し落下防止工事に係る設計を進めております。>

 今議会に、工事経費を予算計上いたしましたが、基本的には、夏休み期間を挟んで施工できるよう対応を予定しており、なお、南条小学校については、建設の進捗状況、学校行事や授業計画を勘案する中で対応してまいります。>

 子どもたちの安心・安全はもとより、各地域の第2次避難所となる施設の整備がなされます。また、この工事により、小学校の耐震整備は完了となります。 >

地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正され、今年度から総合教育会議の設置や教育大綱を策定するなど、教育委員会制度が変わりました。>

総合教育会議につきましては、首長が設置し、教育大綱につきましても、首長が策定することとなったことから、総合教育会議を>

6月4日(木)に開催いたしました。>

1回目の会議であることから、教育委員会制度の改正と役割、教育大綱に係るスケジュールなどを協議いたしました。>

教育大綱については、当町の教育の振興に関する施策を大綱として策定するものですが、今年度、見直しを行う町の総合計画との整合を図り、教育委員の皆さんと協議・調整を行いながら、当町の教育の方向性を定められるよう大綱策定を進めてまいります。 >

 昨今の教育現場においては、教師が児童生徒と向き合う時間が少ないということが課題となっております。>

 その一つの対応策として、小中学校の教師全員にパソコンが配置されていることから、これを活用し、グループウェア(Group ware)と校務支援システムの導入のための経費を計上いたしました。>

グループウェアの導入により、会議の回数が減ったり、会議時間の短縮化、校務支援システムの導入では、生活指導等学校事務の効率化が図られます。>

このシステム導入により児童生徒との向き合う時間が増え、個々のニーズに応じた教育が充実できるものと期待するところであります。 >

 平成25年度から、町独自で教育コーディネーターを配置し、就学相談や教育相談事業を実施してまいりましたが、今年度からは教育・心理カウンセラーも配置し、小中学校一貫の教育相談(カウンセリング)業務を行い、不登校対策の強化を図っているところであります。>

 個々のケース会議や家庭訪問等を精力的に行っておりますが、今後は、子育て支援センターや児童相談所などとも連携を図る中で、支援体制の整備・確立を推進してまいります。 >

 中国上海市嘉定区実験小学校との教育交流事業につきましては、5月14日(木)から17日(日)まで、交流団16名(児童12名・引率者4名)が当町を訪れ、町内の児童生徒の家庭にホームスティをしながら、小中学校での教育・文化交流事業などを行いました。>

 また、今回は、この事業を広く町民の皆さんにも知っていただくため、5月17日に文化センターで開催された「春のスポーツ大会」の開会式に交流団の紹介を行いました。>

 この教育交流事業を通じて、坂城町の子ども達が豊かな国際感覚が身についていく事を期待いたします。 >

 また、グローバル化に対応した教育環境の整備を図るため、昨年度から中学校に加え、小学校にも外国語指導講師(ALT)を配置いたしましたが、今年度から小学校にさらに1名の外国語指導講師を増員し、3名体制といたしました。>

 現在、各小学校の低学年から外国語に触れる機会が増えるよう、3小学校を均等に訪問できるローテーションを組んで、指導を進めており、低学年では英語への興味や関心を養えるよう、あいさつ、色、数字や自分の好きなものなど、子ども達の身近な英語を取り入れ、また、週1回訪問している保育園では、園児が外国人講師と、歌を唄ったり、踊ったり、楽しみながら英語に触れており、これからの国際社会に対応できる子ども達の英語コミュニケーション能力の向上を図っているところであります。 >

 将来、坂城町を支え、特に多感な時期にある高校生を対象としたタイ国への海外研修につきましては、来年、春休みでの実施を計画するため予算計上いたしました。>

 町内在住の高校生を対象に、タイ国で活躍する町内企業の視察、現地学生との交流、タイ国の歴史・文化など、異文化体験を通じて国際理解や国際感覚を養い、坂城町・日本を再認識するとともに、進学を含めた将来展望を考える機会にするべく準備を進めてまいります。>

 将来的には、タイ国と坂城町との相互交流ができるよう、期待がふくらむ事業展開を図りたいと考えております。 >

 障害のある子どもを持つ家庭に対しては、一層の経済的負担の軽減を図るため、障害者手帳を持つ高校生以下の福祉医療費について、支給要件を緩和し、扶養義務者の所得制限を廃止する条例の改正案を上程いたしております。 >

 さらに、少子化対策の一環として、町社会福祉協議会で実施している結婚相談事業につきましては、町からの支援を拡充する中で登録会員の増加を目標にした、町内企業従業員向けのPRパンフレットを新たに作成するとともに、昨年度から坂城町単独で実施している婚活イベントについても計画し、参加費軽減等の支援により、一層の充実に取り組んでおります。 >

 町への移住・定住の促進のための空き家バンク事業につきましては、この3月に長野県宅地建物取引業協会 上小・更埴支部と実施協定を締結し、4月から町のホームページを使って、空き家バンクをスタートさせたところであります。>

 利用状況につきましては、現在、宅建協会から紹介された空き家物件5軒をホームページに掲載し、3名の方が利用登録をされております。>

 また、4月に固定資産税の納付書に空き家バンク開設の通知を同封したところ、問い合わせが県内外から10件ほどあり、現在、建物調査等を実施しております。>

 今後、順次ホームページに登録するとともに、空き家の利用登録者の増加に向けて、移住定住希望者の皆さんに情報提供等を進めてまいります。

(以下に続きます。)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=40102>

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第6回新作日本刀研磨外装刀職技術展覧会

 本日(6月6日)、坂城町鉄の展示館で第6回新作日本刀研磨外装刀職技術展覧会の受賞式が執り行われました。

挨拶される (公益)日本刀文化振興協会理事長 本阿彌光州さん

挨拶される 靖国神社宮司 徳川康久さん

挨拶する山村

             

 本展覧会は第1回から4回まで大倉集古館、ホテルオークラで開催されておりましたが、大倉集古館の改修工事などの関係から依頼があり昨年に続き鉄の展示館での開催となりました。

 このような重要な展覧会を鉄の展示館で開催していただけることは大変名誉なことであり、ありがたいと思っております。

 いよいよ、坂城の鉄の展示館が日本刀の「聖地」になったとの感じがします。

 本会には先年に続き、徳川康久様御夫妻もお出でになられました。(徳川泰久様は徳川慶喜の曾孫で現靖国神社宮司です。)

               

左から:宮入小左衛門行平刀匠、徳川康久御夫妻、山村

         

 また、坂城町長賞を初めて海外の方が受賞されました。

 マーカス・チェンバーさんで刀装具(鐔)での受賞です。素晴らしいですね。

 

 

左から:山村、チェンバーさん、師匠の泉公士郎さん

また、右はチェンバースさんの作品、鐔(つば)、「恵比寿大黒 留守模様図鐔」

 以下、坂城町ニュースからご覧下さい。

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第6回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会授賞式

新作日本刀展

  6月6日(土)、中心市街地コミュニティセンターで、公益財団法人日本刀文化振興協会による「第6回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」の授賞式が開催されました。

  本展は、作刀、研磨、外装という日本刀製作技術を一同に集め、技術の向上、人材育成を図るとともに、その成果を広く公開して、総合芸術である日本刀文化の理解を深めてもらうため、平成22年から開催されているもので、今年は鉄の展示館で8月2日(日)まで開催されています。

  今年の応募総数は84点。作刀、研磨、外装の各部門に優秀な作品が出品され、厳正な審査の結果、最高賞である「経済産業大臣賞」は、坂城町無形文化財の宮入小左衛門行平刀匠の一門である根津秀平さんが受賞されました。また、一門の河内一平さんは金賞第一席、上山輝平さんは金賞第二席を、作刀部門でそれぞれ受賞されました。

▼展覧会の様子

新作日本刀展

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 坂城町長 山村ひろし

金沢工業大学との連携協定締結

 本日(6月6日)、金沢工業大学と坂城町、さかきテクノセンター、テクノハート坂城協同組合との連携協定を締結いたしました。

 金沢工業大学の石川学長とは長いお付き合いをいただいておりますが、このたび念願かない連携協定の締結の運びとなりました。

 

右:さかきテクノセンター栗林理事長、金沢工大石川学長、山村、テクノハート宮後組合長

 以下、坂城町ニュースをご覧下さい。

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金沢工業大学と町、(公財)さかきテクノセンター、テクノハート坂城協同組合が連携協定

金沢工業大学連携協定

▲左から、(公財)さかきテクノセンター 栗林邦夫理事長、金沢工業大学 石川憲一学長、山村町長、テクノハート坂城協同組合 宮後睦雄理事長

  6月6日(土)、金沢工業大学と坂城町、公益財団法人さかきテクノセンター及びテクノハート坂城協同組合との連携・協働に関する協定が締結されました。

  これは、上記4団体が相互の発展に資するため、ものづくりのまちの産業振興、次代を担う人材育成と確保、地域産業の活性化を支援する研究開発、インターンシップについて、包括的な連携・協働により取り組むものです。

  この協定により、地方における安定した雇用の創出、地域産業の活性化、地方への新しい人の流れなど、自律的で持続的な社会の創生(地方創生)が期待されます。

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 坂城町長 山村ひろし

坂城町のニュース(新田新吉さん、ジェラート博)

 坂城町の最近のニュースをお届けします。以下、ご覧下さい。

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6月4日(木)新田信吉さん 県知事表彰を受賞

新田信吉

▲左から、山村町長、新田信吉さん

  6月4日(木)、新田信吉さんが産業功労分野で平成27年度県知事表彰を受賞されました。

  新田さんは、平成5年から坂城町商工会理事、商工会観光部会会長、16年から26年までの10年間はステキさかき観光協会会長を歴任し、多年にわたり地域商工業、町の観光事業の振興に貢献されました。

 

横山瑞歩さんと児玉三幸さんがジェラート博のマエストロコンテストに出場

ジェラート博

  横町のけやき横丁とびんぐし湯さん館に出店しているコンフィチュール・ミミ・ジェラテリアの、日本ジェラート協会認定ジェラートマエストロの横山瑞歩さんと児玉三幸さんが、5月28日(木)に東京・表参道の表参道ヒルズで開催された「ジェラート博」の第2回ジェラートマエストロコンテストに出場しました。

  このコンテストは、日本ジェラート協会に所属する全国の職人のナンバー1を決めるもので、出場するには厳しい審査を通過する必要があります。二人は決められたテーマに合わせて様々な工夫を凝らし、12名のみが出場した同コンテストへの出場権を得ました。

  今回出品したのは、「SABI -サビ-」と名づけた、和三盆と抹茶の「和」のジェラートです。坂城産の花豆を和三盆で煮て作った和風コンフィチュールを添えました。残念ながら入賞は叶いませんでしたが、「今までは自由に作っていたので、コンテストのテーマに合わせて作るというのは初めてでとても大変でした。また、他の出場者の作品を見て勉強になりいい刺激を受けました。自分たちにもまだまだ可能性があることにも気づけたし、これからも色々な大会に挑戦して世界を目指していきたいです」と感想を話されました。二人の今後の活躍が期待されます。

  なお、今回のコンテストで出品したジェラート「SABI」は、6月6日(土)、7日(日)にけやき横丁内の店舗で販売されるとのことです。

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 坂城町長 山村ひろし

ちょっとうれしい話

 先日(6月1日)、坂城小学校の子どもたち 5人が私のところに突然来られました。

 特別なお願いがあるとのことでした。

 お話によると、先週(5月30)に放送された番組「嵐にしやがれ」(人気グループ「嵐」のテレビ番組)で、廃校になった学校に残されている、二宮金次郎像を希望する学校に提供するということが放映されました。

 それを見ていた坂城小学校の子どもたちが以下の要望書を持って私のところへ来られました。

                   

 手紙の内容:

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  山村町長様へ

                  

 こんにちは

 私達は、坂城小学校6年1組の5人です。

 お願いがあるのですが、5月30日(土)に放送した『嵐にしやがれ』という番組で廃校にある二宮金次郎を二宮金次郎がいない学校に移すというきかくで、坂城小学校にはないのでぜひ応ぼしたいと思いました。ですが、移送費や設置費や諸経費にお金がかかってしまいます。坂城小学校はお金がだせないので、町の方から出してくれたらうれしいです。

 児童全員が二宮金次郎を見習って勉強にはげむようにするためにも二宮金次郎の像があるともっと頑張れると思うのでよろしくお願いします。

 坂城小学校6年1組

 水出 琳、宮原愛実、井上梨彩、春日萌々子、阿藤麻優子 

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 素晴らしいお話ですね。 嬉しくなりました。

 子供たちは早速、『嵐にしやがれ』に応募したことと思います。

 子供たちの意欲に協力したいと思います。

                   

 坂城町長 山村ひろし

第10回ばら祭り開会!

 本日、(5月30日)、さかき千曲川バラ公園で第10回ばら祭りが開会されました。

 山々に囲まれ、千曲川が中央を流れる自然の中のバラ公園にまさに見所真っ最中の中での開催となりました。

 また、ばら祭り開催の後、坂城町の巨峰を使った「坂城巨峰スパークリングワイン」の発表。、また、千曲川昭和橋の近くで稚鮎の放流も子供たちと一緒に行いました。

ばら祭り開会式で挨拶

 

坂城小学校の子供たちと一緒に稚鮎の放流(約15,000匹)

         

 詳細は坂城町ニュースをご覧下さい。

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第10回ばら祭りスタート!

第10回ばら祭り

   5月30日(土)、さかき千曲川バラ公園で、第10回ばら祭りの開会式が行われました。

  今年のばら祭りは今日から6月14日(日)まで約2週間開催されます。期間中は、ばらの育て方相談、挿し木講習会、押し花・レカンフラワー体験会などが行われ、町のオリジナルローズ「さかきの輝(かがやき)」の鉢植えやばら苗木、町の特産品も販売されます。また、6月6日(土)に大道芸人「SOBUKI」のパフォーマンス、6月7日(日)にバラの貴公子 大野耕生氏の講演会などもあり、今年もイベントが盛り沢山です!ぜひご来場ください。

  今日はオープニングアトラクションとして、開会式終了後に坂城小学校5年生による和太鼓演奏とナチュラルムーブメント3・2・1の皆さんによるキッズダンスが披露され、元気な子どもたちの笑顔が開会に花を添えました。また、坂城町振興公社による巨峰スパークリングワインの発表会、更埴漁業協同組合による千曲川への稚鮎放流も行われました。

▼開会式終了後のイベント

オープニングアトラクション

  今年は、天候により、ばらの生育が早く、開会初日から見頃を迎えています。公園内では、ばらの写真を撮る方やばらの育て方相談を受ける姿が多くみられ、イベント広場は、ばら苗木や町の特産品を求める方で大いに賑わっていました。

ばら祭り

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 坂城町長 山村ひろ

第8回TOPOS会議の開催

 昨日(5月29日)、第8回TOPOS会議が開催されました。

 TOPOS会議は野中郁次郎一橋大学名誉教授が発起人となって始められた、世界的な錚々たる賢者を集めて年2回開催される「知の場」(TOPOS)です。

 私は野中先生のご紹介もあり毎回この会議に参加しておりますが、今回のテーマは「産業・社会・環境」革命の衝撃 ~100年後の世界と日本のランドスケープを構想する~ という壮大なものです。

 主催者側の発表内容を参考にすると以下のような内容であります。

            

 「21世紀は、デジタル・ネットワークとつながったモノとモノ、機械と機械が「会話」する時代になる――。この新しい現実は、「IoT」(モノのインターネット)、あるいは「インダストリアル・インターネット」と呼ばれ、既存の製品やサービス、ビジネスモデル、バリューチェーンなどを創造的に破壊し、競争地図を塗り替え、産業システムをグローバルに再構築するといわれている。そのインパクトの大きさと広さから、第4の産業革命、あるいはインダストリー4.0と称される。

しかし、18世紀の産業革命が、技術革新と工業化だけでなく、それに伴う社会構造の変化――仕事の分業化や専門分化、生産と消費の分離、労働者階級や資本家の台頭、都市化、家族形態の変化など――とともに語られてきたように、21世紀の産業革命の影響はビジネス界だけにとどまらない。

これまでのトポス会議でも指摘されたように、3Dプリンターに代表されるデジタル・ファブリケーション、クラウドファンディングやクラウドソーシングによって、生活者へのパワー・シフトがいっそう進むであろう。それは、ソーシャル・イノベーション、環境との共生、企業の地球市民化をさらに推し進め、社会システムのリデザイン、資本主義の改革が促されるだろう。

したがって、いま起こりつつある21世紀の産業革命を、産業人や経済人の視点や関心だけから見ていては、ことわざに言う「群盲象を評す」に等しい。また、現状から演繹的に予測したり、象徴的な事例だけで判断したりすることも同様である。

第8回トポス会議では、インダストリアル・インターネットを推進するリーダー企業のゼネラル・エレクトリック、インダストリー4.0を主導するSAP、日本のIoTを牽引するキーパーソンのほか、22世紀を見通す未来学者、生圏倫理学(エコエチカ)の第一人者、時代の変化に覚醒した農業のイノベーター、デザインと工学を融合させてイノベーション創発を企てるデザイナーらを招き、IoTが描き出すランドスケープについて考える。」 というものでした。

坂城町でも私が数年前から、IOT(Internet of Thimgs)、これは「もののインターネット」と言われていますが、はなはだわかりにくい訳です。 むしろ、「コトのインターネット」というほうが意味が深くなりますし、坂城町に置き換えれば、「つながる坂城町」(全てがインターネットでつながる)と言えるでしょう。

とにかく、坂城町の未来を考える場合、現在の時間軸でなく、100年後を捉え、そこに 「つながる坂城町」 のイメージを持って町づくりを行わなくてはならないと考えています。

今回のスピーカーのなかでいわば異色の哲学者 橋本典子先生のお話に強い共感を受けました。橋本先生は、「エコティカ」の提唱者で世界的な哲学者今道友信先生の愛弟子で現在世界的に最も活躍されている哲学者の一人です。

橋本先生は、産業技術中心から視点を変え、長期にわたる環境革命が必要で、「エコエティカ」 の観点から、私たち全員を含む市民が連帯して進めなければならないということです。

              

*エコエティカ : 今日、生命倫理や医の倫理、環境倫理や技術倫理など、すべての分野で倫理が問い直されている。 エコエティカとは、これら一切を含む「人類の生息圏の規模で考える倫理」 のことで、高度技術社会の中で人間の生き方を考え直そうとする新しい哲学である。人間のエコロジカルな変化に対応する徳目とは何か。よく生きるとはどういうことか。今こそエコエティカの確立が急務である。(今道友信著「エコエティカ」より。)

            

私は、以前、今道友信先生から「エコエティカ」についてお話を伺う機会が多くありましたので、橋本先生に近い時期に坂城町でご講演いただくようお願いいたしました。

素晴らしいお話が聞けるものと思います。

                   

今回のスピーカーは以下のとおりでした。

(アルファベット順)

      

橋本 典子
橋本典子氏

青山学院女子短期大学

教授

加藤 百合子
加藤百合子氏

株式会社エムスクエア・ラボ

代表

熊谷 昭彦
熊谷昭彦氏

日本GE株式会社

代表取締役社長兼CEO

松永 明
松永明氏

経済産業省

経済産業政策局

審議官

佐相 秀幸
佐相秀幸氏

株式会社富士通研究所

代表取締役社長

グルプラサッド・シュリニヴァサムルティ
Guruprasad Srinivasamurthy
グルプラサッド・シュリニヴァサムルティ氏

SAP

シニア・バイスプレジデント

ハリー・ストラッサー
Harry Strasser
HarryStrasser氏

Digital Convergence & Innovation

エグゼクティブ・ディレクター

田川 欣哉
田川欣哉氏

takram design engineering

代表

ポール・サフォー
Paul L. Saffo
【ビデオ・メッセージ】
ポール・サフォー氏

未来学者

                                                       

                                                                                                                      

コーディネーター/総括

都築 紗矢香
都築紗矢香氏

キャスター

紺野 登
紺野登氏

多摩大学大学院教授

(トポス会議発起人)

野中 郁次郎
野中 郁次郎

一橋大学名誉教授

(トポス会議発起人)

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坂城町長 山村ひろし

第1回坂城経営フォーラム

 昨日(5月28日)、坂城テクノセンターで平成27年度第1回坂城経営フォーラムが開催されました。

 私が基調講演を行い、坂城町を代表する企業の経営者の皆さんとパネルディスカッションを行いました。

                                     

 

 

 詳細は以下の坂城町ニュースをご覧ください。

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坂城経営フォーラム

経営フォーラム

  5月28日(木)、坂城テクノセンターで、公益財団法人さかきテクノセンター及びテクノハート坂城協同組合主催による平成27年度第1回坂城経営フォーラムが、基調講演とパネルディスカッションの2部構成で開催されました。

  第1部では、山村町長が「チャレンジSAKAKIと、坂城町の地方創生戦略について」を演題に講演を行い、1期目(4年間)の成果と、2期目で取り組むまちづくりについて話されました。

  また、第2部では、山村町長がコーディネーターとなり、さかきテクノセンター栗林邦夫理事長、依田穂積副理事長、柳沢次夫副理事長、竹内明雄顧問及びテクノハート坂城協同組合 宮後睦雄理事長の5名のパネラーが、「モノづくりからコトづくりでつながる坂城町」をテーマにパネルディスカッションを行いました。パネラーの皆さんは、自社の現状と展望のほか、人が住みたくなる魅力あるまちづくりや産学官の連携など、町の地方創生総合戦略に望むことなどを話し合われました。

▼パネルディスカッション

パネルディスカッション

 

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 坂城町長 山村ひろし