「絆」(きずな)

7月22日の東京新聞にシンガー・ソングライターの小川マキさんの新曲「絆(きずな)」についての紹介記事がありました。 小川さんは3年前、リンパ球が赤血球のもととなる細胞を破壊する難病「赤芽球ろう」を発病されました。今はだいぶ良くなられたとのことですがいまだに副作用に悩まされておられるようです。 また、この曲の作詞をされたのは私も以前から存じ上げている、経営思想家の田口佳史さんですが、田口先生も今から40年ほど前に取材で訪れたタイで、2頭の水牛に八つ裂きにされ奇跡的に命を取り留めた経験があり、いまだに後遺症に悩まされておられます。

このお二人がこのたびの震災で被災された方々に勇気と元気を取り戻していただくためにつくられた曲がこの「絆」です。

このたび、田口先生さんからCDと歌詞をお送りいただいたので以下、掲載させていただきます。

尚、音源はYU-TUBEに登録されていますのでご利用ください。

http://www.youtube.com/watch?v=W_D1Y7tCRxY

「きずな」作詞:田口佳史, 作曲:小川マキ
 
 
   川は 母のように やさしく流るる
清らかな水に 導かれて
やがて 辿(たど)り着く 大きな世界へ
たゆたいながら 我が道ゆこう
いつか見た 岸辺のタンポポ 今も道標(みちしるべ)
 
(*)変わり続ける時代の中で 
   変わらぬものがあるはず
   この手の中に 希望の光
   あなたとの絆
 
   山は 父のように 無言で佇(たたず)む
険しき岩影 厳しさ覚えて
明日を生きてゆく 確かなひとあし
躓(つまず)きながら 続く坂道
あの日見た 夜明けの地平線 今も道標
 
(*)
 
   風は 友のように 明るく囁(ささや)く
励まし 時には 背中を押されて
空の青に浮かぶ 雲のまにまに
僕らは歌うよ 旅立ちの瞬間
忘れない 涙と笑顔が 今も道標
 
(*)
 
ラララ・・・
この手の中に 希望の光
あなたとの絆 それは宝物
以上。  坂城町長 山村ひろし

車椅子でダンス

昨日(8月7日)、長野県スポーツダンス教師協会会長の後藤敏一さんのご招待で、中島登議員とともにダンス教師の講習会に、参加させていただきました。(坂城勤労者総合福祉センターに於いて)

(講義をされる、後藤敏一氏)

今回は「車椅子の方とダンスを踊る」講習会でしたが、ダンスの教師といえども車椅子の操作、動き方を知らなくては一緒に踊ることはできません。そこで、基本的な車椅子の操作方法を勉強し、さらに、テクノ坂城駅で車椅子用の昇降リフトの使い方なども経験しました。

(私も利用しました。機械操作は中島登議員)

(全員で記念撮影)

今回は一回目ということもあり初歩的な研修でしたが、今後ともこのような取り組みを続けられ、多くの車椅子利用者の方々にダンスの楽しさを体験していただければと思いました。

テクノ坂城駅の昇降リフトの利用者は「一週間に一人程度」だそうです。もっともっと利用される方を増やしましょう。 事前に連絡をしなければならない、補助の介護の方が必要、電車に乗るときの補助板のセットが必要などと利用にあたって種々不便な面もあるかと思いますが、折角、設置されている機械ですのでどんどん利用者を増やしたいですね。(本当はここにもエレベーターがあれば、と思いますが)

坂城町長 山村ひろし

ブラインド・サッカー(アイ・マスクを着けたサッカー)

   社会福祉協議会スポーツボランティア講座「ブラインドサッカーサポーターになろう」の様子をご連絡します。7月16日(土)と、24日(土)、30日(土)に開催されましたが、全日とも別件の公務があり私は参加できませんでした。
 以下、坂城町広報担当の清水のレポートです。
 ご覧ください。
    
    
 
 
 
 
企画政策課の清水です。
 7月24日(土)、30日(土)の社協スポーツボランティア講座の様子をお知らせいたします。なお、16日(土)はブラインドサッカーチーム「FCレインボー」の皆さんによる講演でした(町社協ホームページにレポートが掲載されています)
添付画像は30日の様子です。
  
         
    
 
講座2日目は、講師の寺西一(てらにし はじめ)氏指導のもと、参加者たちがブラインドサッカーを体験。練習中・試合中に選手がどんな状況にあるのか、どんなサポートが必要なのかを、サポーターたちが選手側にたって体験することが目的。
参加者はアイマスクを装着した状態で、試合用のボールを使ったゲームなど、音で状況判断すること、声で呼ぶことを中心に体験した。
 
 
(講師の落合啓士氏)
 
講座3日目は、講師の落合啓士(おちあい ひろし)氏指導のもと、サポーターが今後どのような活動をしていくのかを体験。ブラインドサッカー用のフェンスを設置するなどの会場準備や、選手たちの練習補助などを体験。
体験後、参加者からは「はじめて参加して楽しかった。
できることは多くないかもしれないが、続けていきたい」
とコメント。
 
参加者は選手含め25人程度、現在サポーターは10人程度です。希望者は随時受け付け、練習にも気軽に参加してほしいと。広報さかきへの掲載時には連絡先を載せて募集する予定です。ボランティア参加希望の詳細は、町社協のホームページにて掲載されています。
 
(質疑応答)
 
なお、30日の練習には、SBCラジオの取材もあり、放送日は未定だが9月末には番組として放送したいとのこと。
日程は決まり次第お知らせいただくようお願いしてあります。
 以上。坂城町広報 清水からのレポートでした。
 
  坂城町長 山村ひろし
 

老子の続き(第11章)

この章は大変興味ある章です。いわば老子の逆説的な考え方に 「はっとする」 ところかも知れません。車のハブ、器、家などの例でいわば 「無用と思っているものこそ有用」 なのだという考え方です。(無用の用)

   三十輻共一轂。當其無有車之用。挺埴以爲器。當其無有器之用。鑿戸牖以爲室、當其無有室之用。故有之以爲利、無之以爲用。

 

  三十の輻(ふく)は一轂(こく)を共にす。その無に當(あた)りて車の用あり。埴(ち)を埏(せん)して以って器を為(つく)る。その無に當りて器の用有り。戸牖(こよう)を鑿(うが)ちて以て室を為る。その無に當りて、室の用有り。故に有の以って利を為すは、無の以って用を為せばなり。

 

  車輪の三十の輻(ふく スポーク)は一つの轂(こく ハブ)に集まります。この中心が空洞になったハブがあるからこそ車輪の役目を果たすことが出来るのです。粘土を練って器を作りますがこの内部の何も無い空間こそが器の大切な役目なのです。戸口や窓をくりぬいて部屋を作りますがこの何も無い空間こそがあって初めて部屋の役目がかないます。従って「有」というのは「無」があってこそ、本来の機能を果たすことが出来るのです。

 

  どうでしょうか、「無の働きを考える」、「無を意識して有を見る」ということを時として考えてみると今までと別の価値観が見えてきます。 あるいは、あなたの回りの人に対しても別の発見があるかも知れません。

 

  坂城町長 山村ひろし 

坂城の若きアスリート(陸上競技選手)

坂城町には若きアスリートが大勢います。 この中で、 このたび、県大会を突破し、北信越中学校競技大会ならびに全日本中学校陸上競技選手権大会に出場される、中学生お二人にお会いしました。(8月1日)

(左から、小山綾菜さん、町長、田村有利奈さん)

まず、第32回北信越中学校総合競技大会陸上競技に出場されるのは坂城中学校3年生の小山綾菜さん(女子共通100メートル・ハードル)と坂城中学校1年生の田村有利奈さん(女子1年100メートル)です。 お二人とも小学校から陸上競技を始め、ご家族ならびに素晴らしい指導者に恵まれてグングン記録を伸ばしています。

北信越中学校総合競技大会は8月3日~4日に富山総合運動公園陸上競技場で開催されます。

実力を大いに発揮され、健闘されることをお祈りします。 

また、小山綾菜さんは、さらに奈良市鴻ノ池陸上競技場で開催される、第38回全日本中学校陸上競技選手権大会にも出場されます。 (女子混成四種競技)  この大会は8月19日~22日まで開催されます。 あわせてのご健闘を期待します。 

坂城町の皆さんの応援もよろしくお願いいたします。

坂城町長 山村ひろし

長野県消防ポンプ操法、ラッパ吹奏大会結果(速報)

長野県消防ポンプ操法大会、消防ラッパ吹奏大会が7月31日(日) 伊那市で開催されました。 私も朝5時に役場をマイクロバスで出発し、消防団の皆様とともに参加しました。 

7月10日の埴科大会で優勝し、10年ぶりに長野県大会に出場した坂城町消防団第2分団は、強豪ひしめく中、大健闘し7位に入りました。 (12チーム中。10年前に参加した際には最下位とお聞きしましたので、今回は大奮闘です)

尚、小型ポンプ操法で出場した千曲消防団は第9位(13チーム中)。 

また、ラッパ吹奏で出場した千曲消防団は奮戦むなしく13位(13チーム中)でした。

やはり、県大会ともなると出場チームはなかなかのレベルでした。 坂城消防団には来年を期して準備されることを期待し、お願いをいたしました。 

尚、優勝チームは、ポンプ車操法の部、小型ポンプ操法の部とも上田市消防団が優勝。 ラッパ吹奏では辰野町消防団が優勝しました。

以上。消防大会の速報です。

坂城町長 山村ひろし

小説「下町ロケット」を読んで。

このたび、第145回直木賞を受賞した池井戸潤氏の「下町ロケット」を読みました。一気に一晩で読了するほどすいすいと気持ちよく読めました。 今回は芥川賞は該当なしということで直木賞のみでしたが、最近の受賞作品の中で企業ものとしては大変質の高い、企業実態をよく経験したものでなければ書けない作品として高く評価したい。 私は、40年近く、「芥川賞」「直木賞」はすべて読んでいますが、最近の受賞作品のレベルの低下には毎回落胆していただけに久々に気持ちの良い読了感を得ました。

「下町ロケット」は東京、蒲田の中小企業経営者が昔の夢を捨てきれず、ロケットのキーデバイスであるエンジン・バルブの開発をし、大手企業相手に戦い、見事にそのエンジン・バルブを搭載したロケットの発射に成功するという物語です。 

坂城には世界に二つとないキーデバイスを作られ、夢を追い続けておられる経営者の方々が多くおられます。 この小説を読み進むうちに、なにくそと頑張る主人公の姿と坂城の経営者の方々の姿が重なって見えました。 

リーマンショック、大震災を乗り越えられ頑張っておられる坂城の企業経営者の皆様はもちろん、すべての日本人に勇気とチャレンジ精神を思い起こさせる作品です。 ぜひとも、ご一読を勧めます。

坂城町長 山村ひろし

上田地域定住自立圏形成協定調印

本日(7月27日)上田市役所において、上田市長、東御市長、青木村長、長和町長 とともに調印を行いました。この協定は、定住自立圏構想推進要綱に基づいて中心市宣言を行った上田市と上記市町村が相互に役割を分担して定住に必要な都市機能及び生活機能を確保し充実させ、自立のための経済基盤を培い、地域の活性化を図ることを目的として調印されたものです。

坂城町と上田市との間では、「地域医療再生に向けた取組」、「産業の活性化に向けた取組」、「圏域内の幹線道路網等の整備促進に向けた取組」、「職員のマネジメント能力の強化に向けた取組」の4つのテーマで取り組みを始めることになります。 本日の調印でようやく第一歩を踏み出しました。 尚、各テーマの詳細につきましてはこれから詰めることになります。 また、テーマそのものにつきましても、今後の状況を踏まえ、変更、追加されることもあり得ます。

  坂城町としてはこの仕組みをうまく使い効率の良い行政、地域の活性化を推進していきたいと考えております。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第10章)

この章では徳を体得した、聖人と言われる人の行いについて述べています。 無為の心で人々を愛し、指導者になっても我が物顔にならない元徳のあり方について書いていますが、なかなか現実の世界では難しいですね。 日本にもこのような指導者が欲しい。

   載營魄抱一、能無離乎。專氣致柔、能嬰兒。滌除玄覽、能無疵。愛民治國、能無為。天門開闔、能爲雌。明白四達、能無知。生之畜之、生而不有、爲而不恃、長而不宰。是謂玄徳。

  

  営魄(えいはく)に載り一を抱いて、能(よ)く離るること無からん。 気を専(もっぱら)にし柔(じゅう)を致して、能く嬰児たらん。 玄覧を滌除(てきじょ)して、能く疵無からん。 民を愛し国を治めて、能く無為ならん。 天門開闔(てんもんかいこう)して、能く雌たらん。 明白四達にして、能く無知ならん。」 之を生じ之を畜ひ、生じて有せず、為して恃(たの)まず、長じて宰(さい)せず。 之を玄徳と謂う。 

   

      私たちは聖人のように、精神と肉体を一体化させ心が迷うことの無いようにすることが出来るでしょうか。 気を集中して力を抜き、まるで赤ん坊のように柔軟でいられるでしょうか。 奥深い心の鏡を磨き上げ一点の曇りない心構えでいることが出来るでしょうか。 人々を愛し国を治めてなおかつ無為の状態でいることが出来るでしょうか。 天門を開いていろいろなものを創り出しながら静かに雌のように穏やかでいられるでしょうか。 隅から隅までよく分かっていながらまるで知らないような態度をとることが出来るでしょうか。

 このようにいろいろなものを創り上げ育てていながら自分の物にすることも無く、大きなことを為しても何かを頼むわけでもなく、指導者になっても我が物顔にはならないのです。 これを玄徳と言い聖人の徳のあり方を示しています。

    

    これはまさに、老子の掲げる理想の人物像ですね。

 

  坂城町長 山村ひろし

ホタルを育てる

先日(7月22日)、村上小学校を訪問した際に、「ホタルを育てる」というテーマで授業をされておられました。 4年西組担任の宮崎正先生から写真とメッセージをいただきましたので掲載させていただきます。7月26日には東京でこの取り組みを発表されるそうです。

坂城町長 山村ひろし

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

坂城町町長 山村弘様

本日は、参観いただきありがとうございます。
村上小学校4年生(2学級、43名)は、校章にもあしらわれている ホタルの飼育をしたいと考え様々な活動をしてきました。

まず、社会科の学習で下水道について学習した際には、町の下水道係の方に来ていただき、現在村上地区で進められている下水道工事や下水道の必要性についてお話をお聞きしました。
また、下水処理場を見学し、川の汚れと自分たちの生活が密接につながっていること、川のよごれを減らすためにどんな工夫をすればいいかを学びました。
よごれを減らす工夫の一つとして、町の消費者の会の方にお手伝いいただき、廃油石けんも作りました。
先月25日には、ホタル祭を行い保護者の皆さんや地域の方々と共にホタルを観賞しました。

そのとき、多くの子が初めて見たホタルの美しさに惹かれ、飼ってみたいという願いをもち、ホタルの飼育をしている小林さんからたまごを譲り受け、飼育を始めるに当たって注意することなどをお聞きするために、本日のホタル学習会になったわけです。
今後、水温を調節しながら水を替えたり、幼虫の体の大きさに合わせてえさのカワニナを与えたりして半年ほど飼育し、来年3月、幼虫を福沢川に放流する予定です。
その間には、水質や水生昆虫等を調べて、福沢川がホタルにとって住みよい環境になっているかこれからどうしていったらいいのか、自分たちに出来ることは何か考えていく予定です。

これまでの活動については、来週26日、東京で子ども達と共に発表してきます。
これからも広く多くの人に、子ども達自身で発信していきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。
うまくとれていませんが写真を添付します。

村上小学校 4年西組担任 宮崎正