竹内希さんの「ザンビアだより(12)」

 坂城町南条出身で現在、ザンビア共和国でJICA派遣の教員として活躍しておられる竹内希さんから、「ザンビア便り(12号)」が届けれられました。

 以下、ご覧ください。

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ザンビアだより(12)      平成26年3月  竹内 希

ザンビアだより(12)01

Teacher’s Workshop 

                  

  1月に私の学校で、ワークショップを開催しました。日本教員を私の学校へ招待し、日本教育に関するお話をして頂きました。普段、大変な環境で働いているザンビア教員の働くモチベーションを上げたいと思ったのが、このワークショップを企画したきっかけです。

  ザンビアは、教員を雇用するお金が無い(確保しない~)ので、少ない教員が多くの生徒を抱えています。特に私の任地は、首都から遠く鉱山に近いため、学校環境がまだ整備されていなく、さらに人口流動で多くの生徒が1つの学校に押し寄せてきます。実際、初めてクラスを持った時に、教室に100人近い生徒がいました。30人に対する授業と100人に対する授業では教員の労力も大きく変わってきます。私はどちらも経験したので、大変さがとてもよく分かります。日本で働いている人にとっては、1日に6コマの授業を教えることは普通のことかもしれません。しかし、ザンビアでは生きることがまず精一杯なので、先進国とは違った困難さがあります。インフラの無い環境で体を酷使すると、病気になりがちです。病気になったら、こちらの病院では治せません。そのような中で、私の周りの先生たちは日々懸命に働いています。その先生たちに、共に頑張っていこうという気持ちを込めて日本教員と交流できる機会を設けました。

  ザンビア教員には事前にアンケートをとり、どのような内容を日本教員から聞きたいのか尋ね、その結果になるべく沿うように、3人の日本で教員経験のある隊員に話をしてもらいました。

  発表内容は「日本教育と宗教について」、「日本の学校現場の紹介」、「ザンビア教育に対する希望」です。発表後は、質疑応答を行い、色々な議論が交わされました。ザンビア教員にとっては、すんなり受け入れられる内容とそうでない内容があったように見えましたが、“教員の意味とはなんなのか~”“なぜ、私たちは教員として働くのか~”を考えるきっかけになったら嬉しいです。

ザンビアだより(12)02

 

  私たちは、働く環境が違いますが同じ教員です。将来の子供たちのため、国のため、世界のために教育という仕事に携わっています。学校環境の問題、政府や両親からの大きなプレッシャーなど、日々辛いこともあるけれど、それに屈してはいけません。目の前には子供たちがいて、毎日彼らと接しているのは私達なのですから。子供たちが、多くのことを学校で吸収して、将来に羽ばたいてくれたら、それだけで私たちの仕事に意味があると思います。

  残りの任期4カ月。私もザンビア教員として以前より板についてきました。生徒に大声で叱ることもしばしば(笑)。悪いことは悪い!!と体を張って伝えています。道徳って大切ですね。日本には道徳教育がありますが、ザンビアにはありません。聖書がそれにあたるのだと思いますが、盗みもカンニングも遅刻も、学校で沢山起こります。ザンビア教員が担っている役割は、本当に大きいのだと思います。彼らは気づいているのかな??(笑)私たちの将来のためにこれからも貢献していきたいですね。

ザンビアだより(12)03 

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 坂城町長 山村ひろし

 

「第28回障害者のサポートを考える」

 一昨日(3月2日)、坂城ライオンズクラブの主催で「第28回障害者のサポートを考える」―お互いの立場を考える― が坂城町文化センターで開催されました。(共催:更埴ライオンズクラブ、戸倉上山田ライオンズクラブ)

 寒い中でしたが大勢の参加者を得て開催されました。

 この会は今回で28回目を数えますが、毎回毎回、新たなプログラムに取り組んでおられます。

 今回は全員で「避難所運営ゲーム(HUG)」を行いました。

 講師には長野県危機管理防災指導員の番場一雄さんにお出でいただきました。

 坂城町でも毎年、防災訓練を行っておりますが、障害のある方、高齢の方などハンディキャップのある方をどのようにサポートするかという点ではまだまだ検討すべき点が多々あります。

 その意味では、今回の避難所運営ゲーム(HUG)は大変参考になると思います。 (今回の参加者の中には聴覚障害の方、視覚障害の方も参加されておられました。その方々からも貴重なご意見を多数賜りました。)

                      

講師の番場一雄さん

                

手話のサポートも行われました。

     

・・・・・・・・・余 談・・・・・・・・・・・・       

                                       

 会終了後、今回、ゲストとしてお見えになったライオンズクラブ地区ガバナーの甘利直和さんを葛尾霊園内の 「甘利社」 にご案内しました。

          

(「甘利社」については、以下のサイトをご覧下さい。)

http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=32313

                   

左:ライオンズクラブ地区ガバナー 甘利直和さん

                        

 甘利さんは、この 「甘利社」 についてご存じなかったようで大変感激しておられました。

                       

 坂城町長 山村ひろし

「古雛まつり」と添釜席

 坂城町「坂城古雛まつり実行委員会」主催の第9回古雛まつりが「坂木宿ふるさと歴史館」と「鉄の展示館」で開催中です。

 今年も県内最大級の享保雛や創作雛人形など盛りだくさんの企画で目を楽しませていただいています。

 実行委員会の皆さんの大変なご努力で今年も素晴らしい催しとなりました。

 感謝、感謝です!

                     

 一昨日(3月2日)は「添釜席」も行われ、私もお茶をいただきました。

私の左は新田新吉さんご夫妻

             

 以下は古雛祭案内(4月13日まで)             

第9回古雛まつり

こちらをクリックでチラシ(PDF)を表示

                                 

 坂城町長 山村ひろし