六ケ郷用水組合について(1300年の歴史)

本日(30日)、六ケ郷用水組合議会臨時会が開催されました。千曲市の近藤市長が管理者、私が副管理者となっていますが、千曲市、坂城町議会の議員さんが六ケ郷用水組合議会議員として参加されています。坂城町議会からは柳澤澄副議長が当議会の議長として、また、塚田忠議員が監査員として、塩野入猛議員が運営管理常任委員長として、また、入日時子議員が水利常任副委員長として議会活動に参加されておられます。このほか、千曲市側からは4名の議員さんが参加されておられます。

この六ケ郷用水組合の歴史は古く、本日、事務局からいただいた資料によると、起源は慶雲元年、西暦704年に遡ります。上代村上郷は、古代皇室領として皇后職の私部氏の統治下に開け、村上郷条理法施行当時、千曲川から田養水として官の夫役によりつくられた公的用水路が後の六ケ郷用水であるといわれています。

この六ケ郷は時代の変遷とともに、「網掛堰」と呼ばれたり、六ケ村(網掛村、上平村、上五明村、上山田村、新山村、力石村)にわたるので「網掛堰六ケ郷御養水」、または「六ケ郷御用水」と言われるようになり、明治22年に組合法が施行され、法に基づく用水組合が結成されるにいたりました。現在も千曲川から取水した、約8Kmにわたる流路全長が左岸側に広がる311haの優良農地を潤す幹線用水路として活躍しています。

現在、平成22年から28年にわたる県営の灌漑排水事業が網掛地区を中心に継続して行われております。(総事業費約7億円)

1300年以上にわたり事業を継続し、この土地を守ってきた、我が先達に感謝するとともに将来に向けた継続的な努力を続けなければばらないと思いを新たにしました。

坂城町長 山村ひろし