老子の続き(第49章)

 この章も老子の本質に迫るところですね。 「不善を知れば知るほど善が分かる」 よく味わいたいところです。

                 

 聖人無常心。 以百姓心爲心。 善者吾善之、不善者吾亦善之、徳善。 信者吾信之、不信者吾亦信之、徳信。 聖人在天下、怵怵爲天下渾其心。 百姓皆注其耳目。 聖人皆孩之。

                  

 聖人には常の心無し。 百姓(ひゃくせい)の心を以(も)って心と爲(な)す。 善なる者は吾(わ)れ之(これ)を善とし、不善なる者も吾れ亦(また)之を善とせん。 徳善なればなり。 信なる者は吾れ之を信とし、不信なる者も吾れ亦(また)之を信とせん。 徳信なればなり。 聖人の天下に在るや、怵怵(ぢゅつぢゅつ)として天下の為に其の心を渾(にご)す。 百姓は皆其の耳目を注げども、聖人は皆これを孩(がい)にす。

                     

 聖人には特に固定された一定の心はありません。 すべての人民の心を受け入れて自分の心とするのです。 善人の心は良いものとして受け入れるし、不善といわれる人の心も善として受け入れることが出来るのです。 優れた徳を持っているからなのです。 信頼の置けるものの心も受け入れますが、信頼を置けないような人の心も受け入れることが出来ます。 優れた徳は本当の意味の信頼を体得しているからです。 聖人が天下を治めるときは無心の状態で私心をなくし自分の心をいろいろなものが混ざり合った自然な混沌とした状態にします。 一般の人民は色々なことを興味津々として聞き耳を立てようとしますが聖人はむしろ逆にこれらを閉じて純粋な幼児のごとく静かにしています。

                  

 「絶対矛盾の自己同一」という言葉も浮かびます。 じっくり考えたいですね。

                   

 坂城町長 山村ひろし

宮入映(えい)さん 文化庁長官賞受賞

宮入小左衛門行平(恵)さんの妹さん、宮入映さんが、第46回日本伝統工芸染織展で見事、文化庁長官賞を得られました。

宮入映さんの受賞作 浮織着物「翡翠の風」

宮入映さんのご経歴は以下の通りですが、わが坂城町ご出身の芸術家のご活躍に声援を送ります。

                                          

1960年 長野県坂城町に生まれる

1991年 山根正平氏に師事紬織を学ぶ

1994年 京都市で染色・織物組織を学ぶ

2004年 日本伝統工芸展初入選

2006年 日本伝統工芸近畿展初入選

2008年 日本伝統工芸染織展初入選

2012年 日本伝統工芸染織展文化庁長官賞受賞

なお、本年の日本伝統工芸染織展は以下の各地で開催されます。

日本橋三越本店  5月16日〜21日

大丸京都店     5月23日〜28日

岡山天満屋     6月6日〜11日

岩田屋本店(福岡) 6月20日〜25日 

今後とも宮入鏡さん(金工)、恵さん(刀剣)、映さん(織)の益々のご活躍をお祈りいたします。                

坂城町長 山村ひろし

埼玉工業大学の学生 6名 来訪

先日(5月9日)、産官学連携プログラムの一環として、埼玉工業大学の学生  6名が坂城町へお出でになりました。(井門教授とともに)

その様子を埼玉工業大学さんがホームページに掲載されました。

以下のサイトをご覧ください。

http://www.sit.ac.jp/news/2012/04_06/0514_01.html

学生の皆さんの新たな感性で素晴らしい連携プログラムができると良いですね。

坂城町長 山村ひろし

小松美羽さん(信越放送 SBC)

坂城町出身の銅版画家 小松美羽さん については何度かご紹介しましたが、トヨタカローラのコマーシャルで 「地方から日本を元気にするプロジェクト」 の第一段の長野県代表として小松美羽さんが選ばれ、SBC(信越放送)で放映されています。

このプロジェクトは5月11日より9月30日まで続き、動画は月に1度程度更新されます。 小松美羽さんはその1話目前編です!

以下をクリックしてください。

http://www.corolla-korekara.com/nagano/

                                                                             

また、以下は以前の私のブログの再掲です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           

「美しすぎる銅版画家」とも言われている、坂城町ご出身の銅版画家 小松美羽さんの展示会が 「鉄の展示館」 の10周年記念ともあわせて以下の要領で開催されます。

多数の皆様のお出でをお待ちしております。

小松美羽展覧会

(以下、坂城町ホームページのご案内より)

鉄の展示館(館長:山村弘)は、今年の9月で開館10周年を迎えます。これを記念して、2回にわたって特別企画展を行います。

その第1弾として、端麗な容姿と独特の感性から生み出される作品により注目を集めている町出身の画家小松美羽さんの展覧会を開催します。

故郷で初めての個展開催にあたり、これまで発表してきた銅版画作品を中心に、今回の個展のために制作した新作が出展されます。この新作は地元坂城で語り継がれてきた民話「大鼠と唐猫」を題材にしたもので、ほかにも坂城町の風景や見所、歴史、特産物や風土などを盛り込み、鉄の展示館のイメージである日本刀とコラボレーションした作品です(9メートルを超える大作)。新進気鋭の画家として活躍している小松さんの世界にぜひふれてみてください。

期間・開館時間

  • 期間:5月26日(土)~7月16日(月・祝)
  • 開館時間:午前9時~午後5時00分 ※入館は午後4時30分まで

入館料

  • 一般:400円 中学生以下無料
    20名以上の団体:各300円

ギャラリートークについて

小松さんによるギャラリートーク(申込不要)が下記日時により開催されますので、ぜひ足をお運びください。

  • 日にち:6月2日(土)・16日(土)・7月7日(土)
  • 時間:午後1時30分~

鉄の展示館について詳しくは↓こちらから

問い合わせ先

坂城町 鉄の展示館

TEL 0268 82 1182
有線 82 1128

坂城町長 山村ひろし

「第10回子どもフェスティバル in びんぐし」開催

本日(5月13日)、「第10回子どもフェスティバル in びんぐし」が開催されました。(共催:坂城ライオンズクラブ、坂城町、 坂城町振興公社)

サブタイトルは「栄村・東日本へ 送ろう元気と笑顔 Part ?」です。

昨年は大震災の直後ということもあり、開催を自粛しようという意見もありましたが、子供たちの強い意志で 「開催を通じて応援のメッセージを送ろう」 ということで実施いたしました。

今年はその Part  です。

心配された空模様も子どもたちの気持ちが通じたのか素晴らしい快晴となりました。

9時から午後2時半まで、お年寄りから子供まで、延べ約1000名の方々がお出でになりました。

実行委員長の坂城中学校、塚田大地さん、副委員長の栗林穂実さんの挨拶で始まり、8つのステージプログラムと種々の体験教室と出店で大変なにぎわいを見せました。

関係団体の役員の皆様のご努力に敬意を表します。

山村 ご挨拶

開会式:塚田大地実行委員長、栗林穂実副実行委員長

入場する村上小学校マーチング・バンド

坂城小学校 よさこいソーラン

南条小学校 金管バンド

ナチュラルムーブメント坂城教室

坂城高校 吹奏楽の皆さん

坂城中学校 吹奏楽

ヒップホップダンス

エイサー踊り 坂城高校

長野県警察音楽隊吹奏楽の皆さん

宮入刀匠一門による小刀製作

勾玉作り

きのこの駒打

初めての火おこし

「ねずこん」とふれ合う

坂城町長 山村ひろし

平成24年 第1回坂城町議会臨時会 招集挨拶

 本日(5月11日)、平成24年第1回の坂城町臨時議会があり招集のご挨拶をさせていただきました。 

 主なテーマは、「びんぐし湯さん館」の改修工事に関する契約締結ならびに専決事項(報告が1件、一般会計及び特別会計補正予算6件と税条例の改正2件)に関する議題です。 
 なお、提出した議案は全て原案通り可決いただきました。
             
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                        
「平成24年 第1回 坂城町議会臨時会 招集あいさつ」
                         
本日ここに、平成24年 第1回 坂城町議会臨時会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。
さて、5月6日には、欧州危機への対応が最大の争点と なったフランス大統領の投票が行われ、現職のサルコジ氏を破り、オランド氏が当選をいたしました。
                                   
 また、同日行われたギリシャの総選挙では、緊縮財政策を進める与党が過半数割れをするなど、一時安定するかに見えたヨーロッパの経済状況が、両国の選挙結果により、 予断を許さない状況となりました。
                 
こうした背景から、昨日の東京株式市場では欧州債務危機再燃への警戒感が浮上し、日経平均株価は9,000円を割るところまで大幅に下落しました。円高の進行等、町内企業への影響が懸念されます。
                  
 町内企業の動向につきましては、町内の主だった企業からの4月のアンケート結果によりますと、生産量、売り上げともに、自動車部門、工作機械部門ともまだら模様で全体として停滞している傾向にあります。
 また、3カ月後の見込みといたしましては生産量、売り上げともに「プラス」を見込む企業が「マイナス」を見込む企業を上回っているものの、伸び率としては微増といった状況となっております。
 ただし、前年同期との比較では生産量、売り上げともに増加の回答が多く、緩やかではありますが昨年に比べれば、堅調に推移しているところであります。
                         
このような状況の中、平成23年度の法人町民税につきましては、3月の定例議会で議決をいただきました一般会計第7号補正予算の中で、50,000千円の増額補正をさせていただき、当初予算、18千万円にたいして24千万円弱を見込む状況になっております。
 不安定な経済情勢や東日本大震災等の影響もある中、町内企業の皆様の努力の賜物と敬意を表するところであります。
                         
 さて、町の重要な「交通のインフラ」として循環バスを運行してまいりましたが、町内には総合病院が無いことから、お年寄りや交通手段の無い方々から上田市の総合病院へ循環バスを乗り入れてもらえないかとのご要望を受け、検討を重ねる中、4月1日の時刻表改正に合わせ上田市への乗り入れを開始いたしました。上田方面にお出かけの際は、是非ご利用をいただきたいと思います。
                        
 次に、テクノさかき工業団地組合の21社の企業の皆さんから、南条小学校金管バンド楽器購入のためのご寄付をいただきました。
 南条小学校金管バンドには、10年前にも同組合からご寄付をいただき、子どもたちの熱心な練習の成果もあり、全国大会出場の常連校となるほどに育っております。地域の熱い応援を受け、今回購入いたしました楽器を使って、さらなる活躍を期待すると共に、テクノさかき工業団地組合の各企業の皆さんに厚く御礼を申し上げるところでございます。
                             
  さて、びんぐし湯さん館につきましては、平成14年にオープン以来、4月18日をもちまして10周年を迎えることができました。一重にご利用いただいた皆様には感謝申し上げます。
  また、この日に合わせ、樫樽熟成の新焼酎「極上大辛ねずみ」を発売しました。まろやかな口当たりに加え、300ミリリットル瓶やショットグラス付きなど、パッケージも充実しましたので、多くの皆様にお土産としてご利用いただいたり、ご自身でご堪能いただければと思います。
  この10年間に入館いただいた方は約280万人を数え、本年度中には300万人を達成できるものと思います。
  一方で、施設の経年劣化が目立ってまいりました。
  3月の定例議会におきまして、多くの議員の皆様と議論をさせていただきました。10周年を契機としまして、修繕工事を含め、今後に向けての先行投資を行ってまいります。
                   
  本日ご審議いただく議案は、この改修工事の契約締結と専決に関するものでございます。
  びんぐし湯さん館の装いも新な施設として、清潔で快適な施設となるよう展開を図り、合わせて町民の健康増進と経営の安定化も図れるよう進めてまいりたいと考えております。
 なお、専決事項つきましては、報告が1件、一般会計及び特別会計補正予算6件と税条例の改正2件でございます。
 よろしくご審議を賜り、ご協賛賜りますようお願い申しあげ、招集のご挨拶といたします。
                  
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                              
                        
 
 坂城町長 山村ひろし
 

「公益財団法人さかきテクノセンター」のスタート

本日(5月9日)、「公益財団法人さかきテクノセンター」、平成24年度第1回目の理事会が開催されました。 私は顧問として出席させていただきました。

平成20年に公益法人制度改革3法が施行され、それまでの一般財団法人、一般社団法人は平成25年11月までに、公益法人化するか一般法人化するかを選択する必要があります。 選択できない場合には解散せざるを得なくなります。

その中で、テクノセンターは本年4月1日をもって、「公益財団法人さかきテクノセンター」として長野県知事の認可を受け、新たなスタートをすることができました。(理事長:栗林邦夫氏)

栗林理事長ならびに山崎事務局長の大変なご努力に敬意を表します。

公益法人化すると社会的責任は従前にくらべ誠に高いものとなりますが、社会的な信頼性、評価も格別高いものとなります。

また、公益法人化すると、●公益目的事業が50%以上であること、●遊休財産は一定額を超えないこと、●理事等の報酬等の支給基準を公表することなど、より一層の公益的責任、透明性が求められますが、一方、当財団に対する寄付金は税制上の措置を受けられるようになります。

坂城町での公益財団法人第1号、新生「公益財団法人さかきテクノセンター」として坂城の企業の技術高度化や研究開発支援、地域振興などますますの活躍を期待します。

坂城町長 山村ひろし

老子の続き(第48章)

この章も非常に重要な節だと思います。 正に、「無にしてさざる無し」 について述べています。

爲學日益、爲道日損。 之又損、以至於無爲。 爲而無不爲。 天下常以無事。 其有事、不足以取天下。

                       

學を(な)せば日々に益(ま)し、道をせば日々に損(そん)す。 之を損し又(ま)た損し、以(も)って無(むい)に至る。 無にしてさざる無し。 天下を取るは常に無事を以ってす。  其の有事に及びては、以って天下を取るに足らず。

いわゆる知識というものは勉強すればするほど増えていきますが、道を学べば学ぶほどその知識がそがれ、日に日に減り続け、無為の状態になります。このさかしらな知識の無い無為の状態になれば何事でもすべてやり遂げられる状態になるのです。 天下を治めることが出来るのはこの仕掛けの無い状態にたどり着くことができるからであって、ことさらに何事かを仕掛けようとするとかえって天下は取れないものなのです。

                     

 この章には、しばしば「忘知」というタイトルが付けられます。

 知識は一日一日、増えていっても、本質に近づくためにはその「知識」を逆に一枚、一枚、剥がして行かなければならない。 そうしなければ神髄にたどり着くことが出来ない、ということですね。

                    

 坂城町長 山村ひろし

食の安全を守る(ながの食品衛生協会坂城支部総会)

昨日(5月8日)、坂城テクノセンターで 「ながの食品衛生協会坂城支部 第35回通常総会」(支部長:沢崎征一氏)が開催され、私も来賓としてご挨拶させていただきました。

坂城支部では 「食品衛生は、営業者自らが確保して守るもの」 を原点に厳格な事業運営をされておられます。

長野県内では、昨年もノロウイルス・毒キノコなどの食中毒が報告されていますが、幸いにして、坂城町では長期間にわたり、一件の事故も発生しておりません。

特に、昨年の福島第一原発事故以来、従前の食品衛生に加え放射能汚染に対する管理も必要になり厳しさが加わっております。 

坂城町の食の安心安全を守るためにますますのご活躍をお祈りします。

総会後、講演される、長野保健福祉事務所の浅樋一郎先生、左端は沢崎支部長

坂城町長 山村ひろし

風越まつり(坂城町・上平)

先日(5月6日)、坂城町・上平で「平成24年風越まつり」が開催され私も参加しました。(主催:風越祭実行委員会 瀧澤巌会長)

これは、「上平を元気にする会」が長野県の元気づくり支援金を利用して九竜山へ至る遊歩道や駐車場、池、山野草園、山菜広場ならびにトレッキングコースを整備したのを契機に今年初めて「24風越まつり」として開催したものです。

今回、坂城トレッキングクラブ(柳沢直幸会長)も協力し、約100名の老若男女の方々が参加しました。

途中、時々、大雨が降ったり、雷が鳴ったりしましたが、一同無事に山歩きをしました。

信州民報の記事

坂城町長 山村ひろし