過日(平成26年8月1日)、男谷燕斎の書について掲載しました。
http://blog.valley.ne.jp/home/yamamura/?itemid=36860
昨日、南澗山人さんという方から、この書の原典は、北宋時代蘇軾の門人(蘇門四学士の1人) ”張耒” (ちょうらい 1054年―1114年) の長い詩「文周翰邀至王才元園飲」の中の句ではないかとのご指摘を受けました。 内容は以下のとおりです。
漱井消午醉 掃花坐晩涼 衆緑結夏帷 老紅駐春妝
こちらのほうが詩の内容としてもすっきりします。
燕斎の学識の深さをあらためて感じさせられます。
意訳としては以下でいかがでしょうか。
「井の水で午酔を漱ぎ、花を掃き、夕の涼に座し、夏の帳(とばり)から庭を眺むれば、そこには老紅木がいまだ春のよそおいをとどめ、静かに佇んでいる。」
坂城町長 山村ひろし