昨日(7月2日)、今年3月まで塾長をしていた東京の「杉並師範館」(今年3月で閉館)のスタッフ全員が集まり納会と私の当選お祝いをしてくれました。
何とスタッフ皆さんから「卒塾証書」をいただきました。最大の喜びであります。
杉並師範館は日本の教育に危惧の念を持つ政財界、教育界の方々、杉並区長(当時、山田宏氏)、田口佳史氏、田宮謙次氏が「地方分権化の流れの中で地方自治体で独自の教育を実施したい」「教育の立て直しにはまず、小学校の先生の教育から」の思いで平成18年にスタートし今年3月で120名の卒塾生を輩出しました。杉並区ではすべての小学校(43校)に3名~5名が配置されたこともあり、今年3月で一応の目安と考え、さる3月に閉塾いたしました。(今年の2月には千曲市の議長ならびに議員団約10名が研修の一環として訪問されています。)
以下は、杉並師範館を閉館するにあたり編纂された「杉並師範館の歩み」の巻末に書いた御礼のメッセージです。私と塾長補佐をしていただいた、瀬口清之さんの思いが書かれています。以下、記述します。
「杉並師範館の歩み」を纏めるにあたって(御礼)
~~「師範館」の火の再点火への想いをこめて~~
この「杉並師範館の歩み」を発刊するにあたりまして、一言御礼を申し上げたいと思います。
本刊は杉並師範館の閉館を機に出版されるものですが、単に関係者の思い出を残すための記念誌ではありません。お読みになってご理解いただけたと思いますが、杉並師範館の構想作り、設立準備から携わってこられた方々の熱き思いと心血を注がれた真剣な取り組みが記録されております。
平成も23年目に入りましたが、バブル崩壊後の日本の諸問題は未だ解決に至らず、その多くは後世に付けを残したままになっております。杉並師範館はこの中において、初等教育における教員養成の先駆的な取り組みを行ってまいりました。残念ながら、当初想定した中央教育審議会の答申(平成十七年)に盛られた教員人事権と財源の移譲が実現しなかったこともあり、杉並区独自の取り組みとしての杉並師範館の五年に亘る歩みを一先ず閉じることになりました。
しかし、私どもの灯した火は絶えることなく、日本の津々浦々で改めて再点火される時が必ず来ると信じています。本刊がその日のための、いわば師範館創りのガイダンスになればと考え、設立の理念、設立の準備、理事の専任、塾長の専任、塾のカリキュラム・運営等について、わかりやすく詳細に記述させていただきました。これから「師範館」を新たに設立されんとされる方々の手引きとなることを期待しております。
この壮大な取り組みは一旦中締めをいたしますが、私どもは今後このチャレンジの芽を育てる動きが全国的な取り組みへと拡がっていくことを切に願っております。
最後に、杉並師範館設立から運営に携わっていただいた理事会メンバーの方々、杉並区教育委員会の方々、区立学校の先生・職員の方々、地元でご支援いただいた方々、年中無休で昼夜を分かたず塾生の指導に当たった師範館運営スタッフ、ならびに、本刊の編纂も含め、縁の下の力持ちとして多大な尽力をされた師範館事務局に心より御礼を申し上げます。
杉並師範館塾長 山村 弘
杉並師範館塾長補佐 瀬口 清之
(杉並師範館の歩み)
坂城町長 山村ひろし