「第1回坂城びんぐしの里 薪能」 大成功(速報) 

多くの方にご協力いただき、足かけ4年前から準備された 「第1回坂城びんぐしの里 薪能」 がおかげさまで大成功裏に終了いたしました。 1200人以上の方にお出でいただきました。

感謝感激であります。

数日来の激しい驟雨が嘘のように晴れ渡り、びんぐしの大自然の中、幽玄の世界に触れ合うことができました。 

  奇跡は起こるのですね。 

  終演後、「湯さん館」でご出演いただいた、重要無形文化財保持者の武田志房先生、松木千俊先生をはじめ各出演者の皆様、松尾文子実行委員会会長他運営スタッフの皆様と懇親会を行いましたが、全員、本公演の大成功を涙が出るほど心より喜んでおられました。 次回公演についての意欲も固めました。(できれば2~3年後には再開したいですね)

  

私の開会にあたってのご挨拶文をご紹介させていただきます。

写真等は以下の坂城町ホームページ記載をご覧ください。

http://www.town.sakaki.nagano.jp/www/contents/1001000000169/index.html

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皆様今晩は。
ただ今、ご紹介いただきました、坂城町長の山村でございます。
坂城町を代表しまして一言、御礼とご挨拶を申し上げます。
 
まず、本日の「第1回坂城びんぐしの里薪能」の開催、誠におめでとうございます。
            
本薪能の開催に向けまして、足かけ4年にわたり準備をいただいた皆様、とりわけ、実行委員会松尾委員長ほか各委員の皆様、ならびに共催をいただいた、坂城町商工会、坂城町文化協会、坂城町教育委員会の皆様、さらにはご後援いただいた、長野県能楽連盟、坂城町観光協会、信濃毎日新聞、週刊上田、SBC信越放送、NBS長野放送、TSBテレビ信州、abn長野朝日放送、上田ケーブルビジョン、ケーブルネット千曲ならびに松謳会の皆様まことにありがとうございました。
             
それに4年前から強いリーダーシップでサポートいただいた中沢前町長に心より感謝申し上げます。また、本日、奉納鍛錬をしていただく宮入刀匠にも厚く御礼申し上げます。
 
また、なによりも、本日このように盛大に薪能が開催できますのは、松木千俊(ちとし)様の長年のご指導ならびに、ご紹介いただいた野村萬斎様にご登場いただくという誠にもったいなくも、ありがたいお話があったからでもあります。重ねて御礼を申し上げます。
 
それからもう一つ御礼を言わなくてはならないのが、半年前から松木先生のご指導で頑張って練習を重ねてきた坂城の子供たち19名です。このあと立派に鶴亀を歌い舞ってくれることでしょう。誠に有難うございます。
 
もちろん本日、県内外からこのように多数お出でいただいた皆様に最大の感謝を申し上げます。
              
さて、昨今の日本は長引く不況に加え、3月11日の東日本大震災、翌日の長野県北部大地震、されには人災ともいえる原子力発電のトラブル、円高、政治の混迷など、日本は現在、最大の難局にあるといっても過言ではありません。
 
昨日、菅総理が辞意を表明し、これから民主党の代表選挙へと進むわけでありますが、これでやっと日本が落ち着くとはだれも考えられないのではないでしょうか、誠に痛ましい限りであります。
 
 このような時、私たちは日本とは何か、日本人とは何か、日本の文化とは何かという私たちの基軸をもう一度しっかり持ち直すことが何よりも大切であり、自己とは何かということをはっきりと自覚せねばなりません。
 
本日、私たちが、坂城びんぐしの大自然の中、幸いにも目の当たりにさせていただくのはまさしく日本文化の神髄、日本の中世の文化であります。中世の文化でもやはり一番重要なのは、能であり、狂言であります。
             
本日は世阿弥に始まる600年前の文化をしっかりと堪能させていただき、ひと時、非日常的な幽玄の空間の中で皆様と一緒に時を過ごしたいと思います。
 
本日の薪能は「第1回」と銘打ってありますように、できますれば長くない期間をおいて、数年後には「第2回」を開催していただければと存じます。そのためにも本日の薪能が大成功裏に終わりますようお祈りし、簡単ではございますが御礼のご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございました。
 
 
 坂城町長 山村ひろし

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