令和6年 来年はどんな年

 今年も残り少なくなってきました。
令和6年は甲辰(こうしん きのえ・たつ)の年です。
大変重要な年となります。
 まず、字の形からみると、「甲」はよろいで、よろいをつけた草木の芽が、その殻を破って頭を少し出したという象形文字で、言わば、新たな体制を造らんという動きを意味しており、革新への厳しい道への覚悟が要求されています。
 また、「辰」は象形的には、貝の類が足を出して歩いている姿であり、思いのもとに慎重に歩みを進めているという意味です。
 従って、甲辰の意味するところは、新芽が古い殻から頭を出そうとしているが、なかなか、その芽を伸ばすことができない状況であり、いろいろの抵抗や妨害があるために、慎重に歩みを進めるということであります。
 今年の干支は癸卯(みずのとう きぼう)でした。
この干支の意味するところは、筋道を通さなければ、物事が紛糾して始末がつかなくなり、場合によっては、ご破算に持ってゆかなければならぬようなことになるということでありました。
 従って、今年において筋道を通すことができず、それによる、大混乱が起きている状態では、来年の甲辰において、その殻を破って前進するということはかなりの困難が生じます。 

 しっかりとした計画を立て、あらゆる妨害、抵抗に対して断固たる決意をもって前進することが求められます。

 前回の甲辰の年、1964年 (昭和39年)は東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催されました。

 その前の1904年(明治37年)は日露戦争の勃発した年です。
 いずれも、次代へ向けて、大きく殻を破る年でありました。
 来年、甲辰の年、現在の政治・経済ともに混沌とした時代のなかで、我々が何に貢献できるかじっくりと考えたいと思います。
 来年、再来年が正に正念場になります。 心して取り組みましょう。 

坂城町長 山村ひろし

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