昨日(8月31日)、上田市で、慶應義塾大学卒業生(塾員)の、 「令和元年 オール信州三田会」 の総会・講演会が開催されました。(主催:上田三田会 会長:小山壽一さん)
講演者として、昨年に続き、第19代目の慶応義塾塾長、長谷山彰氏のお話をうかがいました。
長谷山彰塾長は日本を代表する法学者で、文学部長を務めた後、清家前塾長のもとで常務理事を長く努められました。
昨年、講演されたときには、福沢諭吉先生が大切にされていたものとして、慶応4年の戊辰戦争の際、上野で、彰義隊と新政府軍の戦いが行われている最中にでも福澤諭吉先生は微動だにせず、ウェーランドの経済学の講義を続けていたことは有名ですが、福澤諭吉先生が大切にしていたのは単に経済の問題だけでなく、同時に「モラルサイエンス」(修身論)の大切さを講じていたこと。 つまり、現在、企業の不正が横行していますが、それを真っ先に危惧し学生たちに教えていたと言うことです。
また、文武両道の大切さを教え、「本だけでなく身を鍛える」 ことを実践したこと。スポーツにも力を入れる。
また、「演説と討論」の大切さを説き、三田に「演説館」を作り自らも演説を行い、コミュニケーションの重要性を訴え、「世の中で大切なものは人と人との交わりなり。」 ということでした。
今年のご講演ではこれに加え、最近の諸大学との交流などから、いわゆるリベラル・アーツ(一般教養)の復権・必要性を強く訴えておられました。
また、G7ならぬ、U7(国際的な主要7大学の集まり)としての取り組みや、大学としてもSDGsの取り組みにも大変力を入れていることなど大変力強く興味深いお話を伺いました。
また、最後に、良い大学とは、良い教師がいて良い学生がいるだけではだめで。
良い大学とは、「良い教師がいて、良い学生がいて、良い卒業生がいる大学」だそうです。
卒業生も頑張らなければならないということだそうです。
▼講演される長谷山塾長
▼長谷山塾長と今回司会役などで大活躍された、関戸坂城町
▼全員で「若き血」を熱唱
坂城町長 山村ひろし