来年(令和2年)はどんな年

来年 (令和2年) をどう見るか

 来年の「庚子」の年こそ、今年の「己亥」の反省を十分にしつつ、今までの停滞・沈滞を一掃し、大いに発展・維新すべき年であります。

 今年、平成31年、令和元年、2019年は、干支でいうと、「己亥(きがい つちのとい)」でした。

 「己」は象形文字で由来は糸の巻き取りに用いた道具。

「己」は「紀」で、「きまり」、「みちすじ」といった意味があり、己の字の形は糸を表していて糸がこんがらがると悪いかたまりになってしまう。筋道を通すことが大切である。

 「己」の年はわがままにならず規律を守ることが大切である。

また、「亥」は「核」と同義で上部の「亠」は上を表し、下の「は、男女が二人並んで、何事かをはらんでいる形と言うことです。つまり、この文字は、「何事かを生もうとしている」、「いろいろのエネルギー・問題をはらんでいる」ということです。

「核」のように「起爆性を」はらんでいると言うことでした。

 つまり、「己亥」でいうと、「きまり」、「すじみち」を守ることが大切で、そうしないと、とてつもない大爆発が起きる可能性があると言うことでした。

今年は、大飛躍の可能性を期待したところですが、どうやら、世界の政治・経済・気候変動・災害など、逆のほうの大爆発になってしまった感があります。

 皆さんいかがでしょうか。

さて、来年は、「庚子 かのえね こうし」です。

(参考:「字統」白川静)

 「庚」は継続してものづくりを行い、新たなチャレンジをすることが求められていますが、安岡正篤氏によれば、三つの意味があるそうです。

 第一は継承・継続、第二は償う、第三は更新 つまり庚は、前年からのものを断絶することなく継続して、いろいろの罪・汚れを払い清めて償うとともに、思い切って更新していかねばならないということで、革命 (revolution) にもっていかずに、進化 (evolution) にもっていく。 ことだそうです。

 また、「子」は「生い滋る」意味がありますので、ものごとが大いに発展、増加、繁殖します。

 そのことから、干支の「子」に爆発的に増加するエネルギーを持つ、「鼠」の意味合いを与えたのはうなずけます。

 従って、来年の「庚子」の年こそ、今年の「己亥」の反省を十分にしつつ、今までの停滞・沈滞を一掃し、大いに発展・維新すべき年であります。

 今年の御世代わりに続く令和2年に積極的に取り組みたいものであります。

 前回の「庚子」は1960年、昭和35年でした。

 この年はどんな年だったかというと以下のような出来事がありいろいろと大きく動き出した年でもありました。

・日米新安保条約締結

・池田首相、所得倍増計画を発表

・日比谷公会堂で浅沼稲次郎暗殺

・米国大統領にジョン・F・ケネディー当選

・ソニーが世界初のトランジスタテレビ発売

・アフリカでは年間を通して多くの国が独立

(カメルーン、マダガスカル、コンゴ、ベナン、チャド、ナイジェリア、モーリタリアなど)

・相撲では、栃錦、若乃花、大鵬などが優勝

・巨人の監督が水原茂から川上哲治へ

坂城町長 山村ひろし

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