竹内希さんのザンビアだより(第13回)

 坂城町南条出身の竹内希さんがザンビアへ行かれてから早いもので、1年10か月が経ちました。

 ザンビアで活動されるのはあと3か月だそうですが、相変わらず元気に活躍されています。

 以下、ザンビア便り(第13回)をご覧ください。

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ザンビアだより(13)      平成26年4月  竹内 希

ザンビアだより(13)01

 

私がここへ来た意味

  日本は、桜の季節ですね。坂城町は肌寒い日がまだ続いているのでしょうか?こちらは、日本とは反対でこれから気温が下がっていきます。私の隊員活動も終盤を迎えつつあり、やりたいこともやらなければいけないことも沢山出てきました。そして、活動の幅が広がり、人々との信頼関係もでき、時間が経てばたつほど活動が充実してきているのを感じています。

  先月は、Women’s dayで女性の同僚と町を行進し、Youth Dayでは生徒にソーラン節を発表させ、先輩隊員の送別会、自分の学校での授業発表を行いました。

  ソーラン節は1週間という短い期間でしたが、放課後に生徒と猛特訓をし、公共の場で発表しました。当日、私は音を流すだけなのに、とても緊張をして生徒を見つめていました。それでもみんな堂々と踊ってくれて、本当に胸が一杯でした!!生徒たちはこれに味を占めたらしく、また何かの機会に人前で踊ろう!!と言っていました^^私が驚いたのは、この経験を通して、生徒たちの勉強に対する姿勢が変わったこと。中には、やんちゃな子もいて、授業中のお喋りが多かったり、歩き回ったり、なかなか集中が長続きしない子がいました。その都度生徒を呼び出して、何が彼女をそうさせているのか、話をすることもありました。その子が、「勉強をしたい。マダムは良い先生だから、私は勉強をする。」と言うようになりました。私はこの大きな変化に驚き、その後も彼女は私にとても心を開いてくれるようになりました。授業中、まだまだ叱ることもあるけれど、彼女は親身にそれを受けとめてくれています。日本での部活動もそうですが、何か目標に向かって努力し達成できると、他のことも人は頑張れるのですね。勉強以外のことも本当に大切なのだなとこの経験を通して感じました。

ザンビアだより(13)02

 

  また、毎学期私の学校では授業研究会が開催されます。全ての教科の先生が1つの会場に集まり、授業を発表し議論し合うものです。今回は、理科の先生の中から私が選ばれました。授業を行った内容は、二酸化炭素と水素の判別方法です。二酸化炭素は石灰水を白く濁らせ、水素は火を近づけるとポンッという音と共に爆発するというもの。予想通り、生徒は水素爆発にとても驚いていました。なかなか、実感を伴った授業ができないザンビアで、とても印象に残ったと思います。そして、その授業で嬉しかったことがありました。他の教科の先生が、「希、この間の授業ありがとう。私が子供の時は、説明だけであの実験を見ることはできなかった。実験を見せてくれてありがとう。」まさか、他の教科の先生にそう言われるとは思ってもいませんでした。しかも、40代くらいの先生です。なんだか、自分がここへ来た意味が少し分かった気がしました。

  残りの活動はあと約3カ月。学校へ居られるのは、約1カ月です。最後までやれることはやって、日本へ帰国したいと思います!!お寿司を食べられるのもあと少しですー!!笑

ザンビアだより(13)03 

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 坂城町長 山村ひろし

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