続きまして、福祉・健康づくりの施策について申し上げます。>
介護保険制度につきましては、平成27年度からの3年間の「第6期坂城町介護保険事業計画」の策定作業を進めてまいりました。>
特に、地域支援事業においては、地域包括支援センターに社会福祉士1名を増員し、生活支援サービスの体制整備、認知症対策、在宅医療と介護との連携の推進、地域ケア会議の充実に取り組み、高齢者の皆さんの生活支援に努めてまいります。>
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また、保険料の改定に当たりましては、介護保険運営協議会でも慎重にご検討をいただき、年金所得者に配慮し保険料を細分化いたしました。>
今後も介護サービス量の増加が見込まれる中、介護保険事業の適正な運営に努めてまいります。>
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町では、すべての町民の皆さんが心身ともに健康で長生きできる「健康なまちづくり」に取り組んでおります。>
26年度新たに開始いたしました「40歳スタート健診」、各自治区を訪問する「健康づくり講座」を、27年度も引き続き開催し、町民の皆さんの健康増進に取り組んでまいります。>
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続いて、産業振興施策について申し上げます。>
まず、工業振興におきましては、坂城町出品者協会への支援を更に拡充し、出展者数の増加と商談スペースの確保により、町内企業の受注機会の拡大・販路開拓を図ってまいります。>
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また、町内に集積する様々な技術や知識を活かし、新たな価値創造による新製品開発を支援する「坂城町コトづくりイノベーション補助金」につきましては3年目を迎えます。>
この補助金が、新たな企業連携のきっかけとしても機能してきており、企業の意欲的な開発への取り組みが広がることを期待いたします。>
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農業におきまして、国は、平成26年度を農政改革元年と位置づけ、新たな農業・農村政策に取り組んでおります。町といたしましても、国の政策に基づき、農業支援センターや農業再生協議会を中心とした農業振興を推進してまいります。>
また、農地中間管理機構を活用した農業集積を図り、青年就農者の支援を行うとともに、日本型直接支払制度による農業の多面的な機能の維持を目的とした、地域活動の支援などに積極的に取り組んでまいります。>
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松くい虫防止対策につきましては、健康被害や防災面での配慮に努め、伐倒駆除を中心に、空中散布、枯損木処理、樹幹注入、松の植樹などの総合的な防除対策を講じてまいります。>
また、苅屋原地区におきましては、昨年に引き続き無人ヘリコプターによる地上散布を実施し、これまで人家に近く、有人ヘリでは散布できなかった急峻な地区における予防対策を実施してまいります。>
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有害鳥獣対策につきましては、上平地区において、県の「鳥獣被害防止総合対策交付金」を活用する中、地域住民の皆さんのご協力を得て、3年間の計画を2年で上平全域、6.9kmの侵入防止柵を設置することができ、大きな成果を挙げております。>
このように、自治区全体での取り組みが重要であり、町も引き続き支援してまいります。>
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さて、鉄の展示館におきましては、昨年に引き続き、公益財団法人日本刀文化振興協会との共催により、「第6回新作日本刀・研磨・外装・刀職技術展覧会」を「バラ祭り」にあわせ開催いたします。>
経済産業省と文化庁が後援している大変権威ある国内最大の展覧会でありますので、大勢の皆様にご来館いただきたいと思います。>
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また、「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」を10月上旬から11月下旬にかけて開催いたします。今年、放送開始20周年を迎える人気アニメ「ヱヴァンゲリヲン」は、海外でも高い評価を受けているアニメーションであります。>
このヱヴァンゲリヲンからインスピレーションを受けた、刀匠たちが、現代デザインの日本刀を製作した作品を展示するこの展覧会は、既に東京、大阪、札幌など国内10都市、更に国外ではパリ、マドリードでも開催され、大きな評判を呼んでおります。>
今回、宮入小左衛門行平刀匠と町内企業の皆さんが共同制作した作品「刀野薙(なたやなぎ)」をはじめ、多数の作品を展示し、「刀匠のまち坂城」、「ものづくりのまち坂城」を全国に発信してまいります。>
また、坂城町商工会、~まちづくり坂城などと連携するなかで、町内の各商店や各施設へ足を運んでいただけるような企画を催し、地域振興に繋げることで、坂城町全体を盛り上げるイベントにしてまいりたいと考えております。>
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続いて、生活基盤づくりの施策について申し上げます。>
町の主要幹線道路でありますA01号線改良事業につきましては、>
平成26年度、南条小学校東側の工事区間において一部歩道の延長工事を実施し、若草橋南側の工事区間では、建物の物件調査を行っております。>
27年度は、引き続き、建物の物件調査と用地交渉を進め、住民サービスの向上のためA01号線改良事業の推進を図ってまいります。>
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橋梁修繕事業につきましては、既存の橋梁もできる限り活用しながら、町全体の橋梁の計画的な維持管理を図る「橋梁長寿命化修繕計画」を策定し、順次、修繕工事を実施しております。>
27年度につきましては、26年度に引き続き昭和橋の国道側から修繕工事を実施するとともに、金井橋の修繕工事及び産経大橋の詳細調査と修繕工事の設計に取り組んでまいります。>
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住宅リフォーム補助事業につきましては、平成25年度から3年間の緊急経済対策事業として実施してまいりましたが、これまで、78件の申請に対し、約750万円の補助を行い、経済効果といたしましては、約1億16,000千円の事業となりました。>
町内小規模事業者の受注拡大に繋がったものと考えます。>
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同じく、平成25年度から3年間の計画で進めてまいりました、町営住宅横尾団地の下水道接続工事につきましては、27年度に残り26戸の接続工事を実施し、横尾団地60戸全ての水洗化が完了いたします。>
また、バリアフリー化の一環として26年度から設置してまいりました、階段への手摺り設置工事につきましても、27年度で横尾団地52戸全てに設置が完了する予定であります。>
引き続き、入居者の皆さんが快適に生活することができる団地の整備を進めてまいります。>
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現在、町では26年度から空き家対策会議を設置し、関係各課による町全体の取組みとして空き家対策を進めております。>
この空き家対策への取組みの一環として、定住促進による地域活性化を図ることも目的に「坂城町空き家情報バンク」を設置いたします。>
この空き家情報バンクは、空き家所有者と空き家利用希望者に登録していただき、空き家情報の提供を行うもので、仲介業者となる、長野県宅地建物取引業協会上小・更埴支部と今月中に協定を結び、27年4月からホームページ等を活用し、空き家情報の提供を始めてまいります。>
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公共下水道事業の整備につきましては、平成32年度を目途に、整備完了を目指しております。>
26年度は南条小学校の建設工事に合わせ、周辺地区の管渠工事を開始しており、27年度も引き続き、南条小学校周辺の管渠の布設工事を進め、更に、金井の旧道と産業道路の間の地域において、下流から順次、工事を進めてまいります。>
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続いて、生活環境・防災施策について申し上げます。>
町では、平成30年度の長野広域連合が計画する「新ごみ焼却施設」稼動までの間、葛尾組合焼却施設の延命化に努めているところであります。>
施設の延命化に当たりましては、ごみ減量化の取り組みが重要であり、ごみ減量化・資源化の推進に一層力を入れてまいります。>
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ごみ減量化・資源化につきましては、26年度、資源物の回収を促進するため、紙類の分別の簡略化や「サンデーリサイクル」の回数の増加、小型家電の無料回収も開始いたしました。>
27年度は、これらを含め、町の資源化の取り組みをひとまとめにしたパンフレットを各家庭に配布し、ごみ減量化・資源化の普及啓発を図ってまいります。>
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また、各自治区の清掃活動等から排出される草・木等を堆肥化及びチップ化し、ばら公園等の公共用地で活用するなど、資源のリサイクル化も図ってまいります。>
町民の皆さんにおかれましても、引き続きごみの減量化・資源化にご協力をお願いいたします。>
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防災・災害に関する情報や、地域の安心・安全のための情報、町からのお知らせ等を、メールで受け取れる、坂城町登録型配信メールサービス「さかきまちすぐメール」を昨年12月より運用を開始いたしました。>
また、より迅速で正確な情報を配信するため、千曲警察署及び千曲坂城消防本部と連携し、火災情報や行方不明者情報、オレオレ詐欺電話の注意喚起など、千曲警察署、消防本部から直接情報が配信できるよう、体制を整えたところであります。>
現在、350件を超える登録があり、日々、登録者は増加している状況であります。>
27年4月から保育園、小中学校の保護者並びに町消防団等の方々に対しても、連絡網の整備にあわせ、登録のお願いをしております。>
今後も、町広報紙や出前講座などで、各区の自主防災会や町内の事業所等へ「さかきまちすぐメール」の登録を呼び掛け、登録者を増やし、一人でも多くの皆様に迅速で正確な情報を伝え、安心・安全で、災害に強いまちづくりに努めてまいりたいと考えます。>
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以上、27年度の主な施策を申し上げました。>
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今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が2件、条例の制定が4件、一部改正が7件、平成27年度の一般会計・特別会計当初予算が7件の計20件であります。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のごあいさつとさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし