平成27年第1回議会定例会閉会あいさつ

 本日(3月17日)、平成27年坂城町第1回議会定例会が閉会いたしました。

 今議会は私にとって、1期目最後の議会です。

 4年間、多くの皆様に大変お世話になりました。

 以下、閉会のあいさつを掲載させていただきます。

                         

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平成27年第1回議会定例会閉会あいさつ>

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平成27年第1回坂城町議会定例会の閉会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。>

 3月2日に開会されました本定例会は、本日までの16日間の長きにわたりご審議をいただきました。提案いたしました専決報告、条例の新設、条例の一部改正、27年度の一般会計・特別会計予算、さらに、追加議案でお願いいたしました、一般会計・特別会計の補正予算、条例の改正、全ての議案に対して原案どおりご決定を賜りありがとうございました。>

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さて、平成27年度当初予算は、町長並びに議員の改選期ということから骨格編成といたしましたが、南条小学校の建設などを始めとした、継続事業や子ども医療費の無料化に係る給付範囲の拡大、保育料の細分化に伴う負担軽減など、子育て世代を応援する施策を積極的に盛り込むとともに、住民生活や町政運営に支障が生じないよう各事業が滞りなく展開できる予算編成に努めたところであります。>

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 国は、「まち・ひと・しごと創生法」を施行し、各自治体に平成27年度から5年間で取り組む人口減少対策や、平成32年時点の達成目標を盛り込んだ「総合戦略」の策定を求めております。>

坂城町といたしましは、現在の「まちづくり推進室」を「まち創生推進室」と改め、人口減少対策等の坂城町の総合戦略を立て、推進してまいりたいと考えております。>

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 さて、私が平成23年、議員の皆様ともども町民の皆様のご支援を受け町政を担当させていただいてから、あっという間に4年間が経過し、今任期における最終議会となったところであります。>

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私が坂城町長に就任させていただいた時期は、坂城町の産業、特に工業の分野においては最悪とも言える状況下でありました。>

東日本大震災の直後であり、また、極端な不況、デフレ、円レートが75円台という、厳しい経済状況でありました。>

そのような中、坂城町の将来を考え、いくつかの提案をさせていただき事業に着手いたしました。>

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 議員の皆様を始め町民の皆様のご理解をいただく中で、数多くの事業を達成させていただきました。>

私が掲げた公約の4本の柱のテーマごとに実現した、若しくは、方向づけが成された主な事業について申し上げますと、>

まず、産業の活性化を中心とした活力あふれた元気な町づくりに向けた取り組みにつきましては、

テクノセンターでは、3Dプリンターの導入、また、テクノハート協同組合とも連携する中、町内企業のもつ高い技術や能力を広く内外に発信した「さかきものづくり展」の開催支援や受注機会及び販路開拓をサポートするため、工業展示会への出展支援拡充、さらに、町内に集積する様々な技術や知識を活かした新たな価値創造や新製品開発などを支援する「コトづくりイノベーション補助」の創設、商工会と始めた経営革新塾など、いずれも企業や若手経営者の活力UPに寄与できたものと考えております。>

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 この地域の発展に欠くことのできない信越線、その花形電車であった169系が平成25年に引退し、そのトップナンバーとラストナンバーの1編成車両をしなの鉄道から譲り受け町に静態保存し、現在も全国からファンが訪れておりますが、その活用の一つとして、商工会商業部会の「ふーど市」がスタートいたしました。生鮮3品の販売などをする中で、商業の活性化や賑わいの創出にも繋がっております。>

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6次産業化に向けた取り組みの「さかきワイナリー構想事業」は、試験圃場を確保すると共に若い担い手を募集し、町に適したワインぶどうの栽培実証を進めました。24年度からは、坂城町産の巨峰を使ったロゼワイン、スパークリングワインの委託醸造も行い、定着をしてきたと感じているところであります。>

また、東御市を中心とした広域ワイン特区に入ることにより、投資を呼び込むチャンスも増え、夢を持てる事業に弾みがつくものと考えます。>

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また、東日本大震災の電力危機を契機に、エネルギーの効率的な利用による持続可能な「まちづくり」に向けた「坂城スマートタウン構想」を立ち上げ、地域全体の電力の有効利用や再生可能エネルギーの活用に向けて取り組んでまいりました。>

テクノさかき工業団地においては、企業のご協力をいただく中で、データ収集や実証実験などを行い、「電力の見える化」によるスマート工業団地実現に向けて取り組んでおり、さらに、役場庁舎に県内の自治体に先駆け、バイオマスボイラーを導入することによりCO2の削減などに取り組んでおります。>

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 松くい虫防除対策につきましては、空中散布を中止した3年間に松くい虫被害が拡大し、看過できない状況になっておりました。>

被害現地で専門家から「今ならまだ間に合う」という力強いお言葉をいただき、リスクコミュニケーションの強化を図り、平成24年から空中散布を再開いたしました。>

 さらに、26年度には、地域の要望を受け無人ヘリによる散布を実施いたしました。今後も、樹種転換、松の植樹など総合的な防除対策に取り組んでまいります。>

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町特産のねずみ大根のキャラクター「ねずこん」の誕生につきましては、23年度の「ねずみ大根祭り」において、公募により命名をいたしました。2回目の挑戦となった「ゆるきゃらグランプリ2013」では、全国で95位、県内の市町村では1位を獲得し、今では町のイメージキャラクターとしてすっかり定着し、ぬいぐるみ、ピンバッチなど各種グッズが坂城町のお土産としても喜ばれております。>

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続いて、子どもたちの教育や学習などを通じた人の輝く町づくりでは、村上小学校の耐震改修、2年の歳月をかけて検討した地域のシンボルとしての南条小学校の建設に着手、教育環境の整備や安心安全の学校づくりを進めたところであります。>

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また、グローバル社会に対応した人材育成に向けた英語教育のため、教える教師が自信を持って教壇に立てるよう英語研修をメニュー化、26年度からは中学校に加え、小学校に先駆的な取り組みとしてALTを配置し、さらに、27年度は増員をしてまいります。>

また、高度情報化社会を生き抜く子どもたちの「情報活用能力」の育成に向けた、ICT(情報通信技術)教室も開催いたしました。>

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続いて、高齢者や子供たち、ハンディキャップのある方も、安心して暮らすことができる笑顔の町づくりにつきましては、バリアフリー化の象徴として坂城駅にエレベーターの設置を実現させました。利用した方から「階段の上り下りがなく楽になった。」「ベビーカーのまま利用できて便利。」等の声をお聞きし、私自身大変うれしく思っております。>

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子育て支援につきましては、全保育園を子育て支援センターの分室と位置づけ、どの園でも専門的な子育て相談が定期的に受けられる体制を整えると共に、新たに村上保育園でも一時預かりを開始し、利便性の向上を図りました。>

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さらに、子育て推進室を中心に、臨床心理士、家庭児童相談員、教育コーディネーター、保健センター、保育園、教育委員会などが関わり、連携を取りながら、5歳児「すくすく相談」、6歳児「すくすくらんど」を立ち上げ、子ども達の成長を促し就学に向けての充実も図りました。>

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また、児童福祉法の改正により、27年度から3児童館に補助員を増員、さらに、町独自に小中一貫の教育・心理カウンセラーの配置、子育て支援センターにおいても、家庭児童相談体制の充実を図り、子ども達の健全育成並びにサポート体制の充実を図ってまいります。>

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子育て世帯の負担の軽減にも取り組み、第3子以降の保育料について、上の子の年齢にかかわらず半額とする新たな軽減措置を制度化したほか、27年度からは、所得階層の細分化による保育料の軽減や子どもの医療費の無料化対象年齢を中学生まで拡大いたします。>

また、不妊治療のための助成制度も創設し、様々な側面から出産、子育てを支援する方策を取り入れました。>

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町民の皆さんの健康づくりにつきましては、保健師の増員、「40歳スタート検診」や各自治区を訪問する「健康づくり講座」を開催するなど、すべての町民の皆さんが健康で長生きできる「健康なまちづくり」に取り組んでおります。>

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 高齢者の皆さんへの生活支援では、「第6期坂城町介護保険事業計画」の策定に合わせ、27年度から地域包括支援センターに社会福祉士を増員し、生活支援サービスの体制整備、認知症対策等の充実を図り、また、保険料を細分化し、年金所得者にも配慮をいたします。>

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町循環バスの運行につきましては、上田医療センターへの便を創設したほか、車両1台を高齢者や障がい者の方に配慮し、安全性を高めたバリアフリー車両に更新いたしました。>

町民の皆さんが利用しやすいよう、バス停の増加、運行ルートや運行時間の見直しなどの工夫を重ねました。今後も町民の皆さんに利用していただけるよう努めてまいります。>

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町税や下水道料金の納入につきましては、「コンビニ収納」を開始し、休日、夜間を問わず、いつでも、どこでも、全国のコンビニで納めることができるようになり、町民の皆さんの利便性とともに収納の機会の拡充を図りました。>

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自然災害が増える中、防災対策にも力点を置き、Jアラート(全国瞬時警報システム)の自動発信システムの構築と複合的なメール配信システムの整備を進め、登録型配信メールサービス「坂城町すぐメール」の運用を開始する中で、安心・安全で災害に強いまちづくりにも努めております。>

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 昨年の大雪を教訓として、26年度から県と協定を結び、県の大型除雪車、融雪剤散布車も使って県道と主要町道を一体とした除雪を行うことにより、除雪の迅速化及び効率化による除雪体制の強化を図りました。>

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小網地区においては、県営水道の送水管からの分岐が認められ、配水管が3年かけて全域に引かれ、これで県営水道の布設計画による、町内すべてに水道を整備することができました。>

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さて、空き家が町内でも目立つ状況となり、住環境対策、活用、定住促進などの検討を始めたところですが、まずその対策の一環として、空き家情報バンクを設置するため、昨日、長野県宅地建物取引業協会上小・更埴支部と協定を結び、来月からホームページ等を活用し、空き家情報の提供を始めてまいります。>

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また、平成24年度で開館10周年を迎えた、びんぐし湯さん館のリニューアル工事を実施し、キッズスペースやいす席による食堂の新設など、より多くの皆さんに気持ちよくご利用いただける施設づくりに心掛け、好評をいただいております。>

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続いて、芸術文化の振興による誇れる町づくりにつきましては、文化協会を中心とした実行委員会にご尽力をいただき、坂城町の自然を中心に、誰もが歌いやすい「坂城町の歌」と、町のイメージキャラクター「ねずこん」を可愛く元気に歌にした「ねずこんの歌」が誕生いたしました。どちらも末永く歌い継がれるものと期待いたしております。>

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鉄の展示館の開館10周年記念企画展では、坂城町出身の新進銅板画家「小松美羽展」を開催し、大勢の若者で賑わいました。これを機会に小松さんを坂城町特命大使に任命し、メディアをはじめ国内外の出展時に、ふるさと坂城への想いと共に、町の情報発信にお務めいただいております。>

 引き続き、小松美羽さんを始め若い芸術家を応援してまいりたいと思います。>

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そのほか、びんぐしの里公園で開催された2回の「薪能」を支援するとともに質の高いクラシック音楽を町民の皆さんに聞いていただく機会を定期的に設けるなど、文化芸術の振興を図ってまいりました。>

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4年間という期間は短く、今後に繋がるいくつかの課題も残っているところではありますが、改めて、心温まるご支援をいただきました町民の皆様並びに議員の皆様のご理解に深く感謝申し上げるともに、厚く御礼を申し上げます>

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 また、私も含め、この4月の選挙に立候補される皆様におかれましては、ご健闘をいただき、再び、この場で会えることを願っております。勇退される方には、これまでのご労苦に厚く感謝申し上げます。

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 最後に、私と一緒に事業の推進並びに課題解決のため、共に考え、悩み、行動してくれた、副町長、教育長、また、この席にいる課長、係長、そしてすべての職員に心から感謝を申し上げまして、閉会のあいさつとさせていただきます。>

 4年間本当にありがとうございました。

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 坂城町長 山村ひろし>

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