平成27年第2回坂城町議会定例会招集あいさつ(2)

  3つ目のテーマは「笑顔の町」であります。>

 誰もが安心して快適に生活できるよう、バリアフリー化の推進、ハンディを持つ方へのサポート、福祉施策の充実、交通網、上下水道等生活基盤の整備を図ってまいります。 >

 バリアフリー化事業につきましては、昨年度竣工いたしました坂城駅エレベーターをバリアフリーの象徴として、同駅周辺からグリーンベルトなどを順次進めております。>

今年度は、坂城駅から坂城高校へ通じる道路のうち、歩道がなく見通しが悪い田町地区の改良工事に着手してまいります。これに伴う用地取得に係る経費を計上いたしております。 >

 循環バスにつきましては、昨年度、運行している2台のうち1台をバリアフリー車両に更新し、利用者からも大変喜ばれておりますので、残りの1台につきましても、補助ステップ、乗降合図装置、音声案内装置等を装備した車両へ更新するための、関連予算を計上しております。>

高齢者・障害者の皆さんをはじめ利用者の利便性・安全性の向上を図ってまいります。 >

 公共施設のバリアフリー化も順次進めております。>

 保健センターでは、多目的トイレをオストメイトに対応したトイレに改修いたしました。町内の公共施設では、「老人福祉センター夢の湯」と2か所が利用いただけるようになりました。 >

 次に、福祉・健康づくり施策について申し上げます。>

国民健康保険の税率につきましては、先月26日(火)に開催されました、「国民健康保険 運営協議会」にお諮りし、今年度につきましては、「税率の改定は行わず、据え置く」という答申をいただきました。>

 国民健康保険事業の運営につきましては、医療費が年々増加傾向にあり、引き続き、非常に厳しい状況にありますが、平成26年度の1人当たりの医療費は、速報値でありますが359,870円となり、県内77市町村中11位で、25年度の8位から改善しており、1人当りの医療費で比較いたしますとマイナス3,280円といった状況になっております。>

 今後も、特定健診等 各種健康診査を実施し、病気などの早期発見・早期治療に努め、加入者の健康管理や医療費の抑制に努めてまいりたいと考えております。 >

 医療費の抑制にも繋がる健康増進事業につきましては、「健康寿命の延伸」に向け、「がん検診」及び「特定健診」の正しい知識と健診の重要性についての啓発を行い、受診率の向上を図り生活習慣病の予防と疾病の早期発見に努めているところであります。>

 特に、「乳がん」と「子宮がん」については、がんの早期発見と定期的な健診の受診の習慣化を目的に、「女性特有のがん検診事業」として、特定の年齢の女性に無料クーポン券を配布する事業を実施してまいります。 >

 介護保険につきましては、保険料の段階を6段階から11段階に細分化し、年金所得者に配慮した保険料の段階とするなどの第6期事業計画を27年度から3ヵ年計画でスタートさせましたが、本年4月、国において、低所得者の保険料についての軽減制度が示され、当町においても実施したいと考え、必要な措置を取るための条例の改正案と、予算を上程いたしました。 >

 地域包括支援センターにつきましては、高齢者の増加に伴い、専門的な知識・技術が必要とされる相談が増加しており、これに対応できる体制強化のため、4月から社会福祉士1名を増員し4名体制とし、高齢者のワンストップ相談窓口として、その機能強化を図っております。 >

 ふれあいセンターにつきましては、介護予防のためストレッチ・ヨガ教室やミニディサービスなどの各種事業を実施しておりますが、夏場の事業が暑さのため困難な状況であります。>

 そこで、エアコンを設置する予算を計上し、今後、年間を通じての事業の実施や、新規の地域支援グループやミニディグループ活動を展開し、あわせて、クールスポットとしての活用も図ってまいりたいと考えております。 >

 生活基盤の整備につきましては、国道18号バイパスなど町の将来像に関わる大きな事業がございます。国・県と協力し、これらの早期完成に努めてまいります。 >

 坂城更埴バイパス坂城町区間3.8 につきましては、昨年、境界立会いを実施した小網・網掛地区の用地買収に入ってまいります。それに先駆け、今月5日(金)に関係区長さんにお集まりをいただき、今年度の事業の進め方について打合せを行いました。>

今後、国道事務所において、地権者の皆さんに土地・建物の物件調書の内容の確認及び個別相談、その後、補償金額の提示をし、売買契約に向け、協議を進めてまいります。 >

 また、道路・橋梁の修繕・長寿命化も課題となっております。>

 道路舗装修繕事業につきましては、昨年度実施した、町内33路線約33.5kmの道路舗装の状況を調査した、「道路ストック総点検」の結果を踏まえ、今年度から順次、修繕を実施する予定であり、鼠橋通りの町道A05号線180m間及び、上平出浦の町道B033号線270m間の、舗装修繕工事に着手する予算を計上いたしました。 >

 橋梁修繕事業につきましては、25年度から年次計画により順次修繕を実施しております。>

 今年度は、昭和橋の国道側からのアーチ、一連分について、現在の舗装を取り除き、橋の床版補強修繕工事を行い、また、南条旧道の谷川に架かる金井橋の修繕工事、加えて、産経大橋の詳細調査と修繕工事の設計を実施する予算を計上いたしました。 >

 また、通院、通勤、通学等で長野県道路公社の有料道路(三才山()トンネル、新和田トンネル、平井寺(トンネル)を日常的に利用される町民の皆さんの負担軽減を図るため、「長野県有料道路通行料金負担軽減事業」に参画し、利用時間により、通常の購入価格の5割引きで通行券を購入いただけるための予算を計上いたしました。 >

 公共下水道事業につきましては、昨年度、南条の国道18号を横断し国道東側までの幹線が通じましたので、今年度から本格的に金井地区の面整備を開始いたします。整備区域は、南条小学校北側の旧道から産業道路までを予定しております。>

 新地、鼠地区においては、詳細な実施設計測量を進め、今年度中に終了させる予定であります。>

 また、今年度の村上地区の整備区域は、上平島地区、出浦沢川南側の区域を予定しております。 >

 地域の安心・安全を守る消防団が管理する機械器具につきましては、順次更新を行っております。>

今年度につきましては、公益財団法人 長野県市町村振興協会の地域活動助成事業が決定いたしましたので、上平地区を担当する第>

11分団の小型動力ポンプを更新する予算を計上いたしました。 >

 また、要援護者等の医療情報を緊急時に伝達する「緊急医療情報キット」につきましては、行政協力員さんにご協力をいただき、昨年度は12区、2,200個を配布いたしました。>

 今年度は、重複区も含め、17区から1,900個の要望があり、購入費用を予算に計上いたしました。これにより、約7割の家庭に配布できるようになります。>

緊急時には、迅速に情報伝達できる手段として有効であることから、引き続き設置が進むよう、行政協力員さんや民生委員さんの協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。 >

 長野広域連合が計画する、A施設いわゆる長野市に建設される(405t/日)焼却施設の建設に向けて、近々に展開がみられそうですが、いずれにせよ、千曲市に建設されるB施設(100t/日)の、ごみ焼却施設が稼動するまでの間、葛尾組合焼却施設の延命化と、広域連合のごみ量割による負担金削減のため、ごみの減量化・資源化に一層努めてまいります。>

 これまで各区の清掃活動や公共施設等から排出される草については、葛尾組合で焼却しておりましたが、今年度から、草に加え剪定枝等についても民間のリサイクル施設に搬入し、堆肥化・チップ化を行い、その一部をばら公園等の公共施設で活用するなど、資源のリサイクル化を図ってまいります。 >

 4つ目の「誇れる町」は、芸術・文化による町づくりであります。>

 伝統芸能、文化の保存を支援するとともに、芸術、スポーツの振興にも力を入れたいと考えております。 >

 先月30日(土)から開催しております「第10回ばら祭り」につきましては、今年は気温が高いため、開花が例年よりも進んでおり、初日から多くのお客様でにぎわっている状況であります。>

見事なバラを咲かせるためにご尽力いただいております「薔薇人の会」の皆さんには、ボランティアとして、日ごろより「さかき千曲川ばら公園」の管理や、「ばら祭り実行委員会」の中心として、ご尽力をいただいておりますことに、心から感謝申し上げます。

30日の開会式には、国、県等の関係の皆さんに加え、「バラの街づくり」を進める千葉県市川市からも来賓として、同市の「水と緑の部 田村次長」さんにご臨席をいただき、市川市長からのメッセージを披露していただくとともに、市のオリジナルのばら「ローズいちかわ」を贈っていただきました。>

 市川市は、ドイツのローゼンハイム市とパートナーシティの締結をしており、このローゼンハイム市は、市の中心を「イン川」という千曲川によく似た川が流れ、奇しくも坂城町と地形がよく似ており、今後「バラ」という共通点を通じて、市川市、さらには、ローゼンハイム市との交流についても検討したいと考えております。 >

 多くの方にご利用いただいている「びんぐしの里公園」の改修につきましては、音楽や芸能など様々なイベントを開催できるよう、国の補助事業を活用し、今年度より屋外ステージの建設に着手するための予算を計上いたしました。>

来年度以降も順次整備を進め、屋根やトイレなどを備えてまいりたいと考えております。>

今後も、坂城町の中心的な公園として、子ども達からお年寄りまで、多くの皆さんに親しんでいただける公園を目指してまいります。 >

 以上、4つのテーマについて各事業の概況も交えながら、述べさせていただきました。>

 今後、これらの4つのテーマに沿って、更なる施策展開を組み立ててまいりますが、今年度は、坂城町第5次長期総合計画で定められた10か年の計画期間の折り返しの年度であり、後期5か年計画の策定の年であります。この、後期5か年計画、また、実施計画を通じて、今後の展望をお示しできるものと考えております。>

長期総合計画「人がともに輝く ものづくりのまち」を軸にしつつ、「輝く 元気な 町づくり」のカラーを反映したいと考えております。 >

 また、「地方創生」事業についても積極的に取り組んでまいります。>

 坂城町版「地方創生総合戦略」につきましては、現在、策定作業を進めておりますので、今後、お示ししたいと考えております。>

なお、先程申し上げました事業の中では、プレミアム商品券の発行、住宅用スマートエネルギー設備の導入補助、さかきワイナリー形成事業などを地方創生事業の一環として位置付けております。 >

 いくつか補正予算の概要についても触れましたが、今議会に計上いたしました補正予算の総額は、2億32,260千円であります。>

 平成27年度の一般会計当初予算は、統一地方選挙の年でしたので、制度によるもの、南条小学校建設事業などの継続事業が中心の骨格予算でありました。>

この骨格予算に、今回の補正予算を加えた、歳入歳出の予算の総額は,71億42,260千円となり、過去最大の予算規模となったところであります。 >

今議会に審議をお願いする案件は、人事案件が2件、条例の一部改正が3件、平成27年度の一般会計補正予算・介護保険特別会計補正予算の計7件であります。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申し上げまして、所信表明、招集のあいさつとさせていただきます。

・・・・・・・・・・・・

         

 坂城町長 山村ひろし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です