瀬口清之さんからのメッセージ(李克強指数について)

キャノングローバル戦略研究所の研究主幹 瀬口清之さんから以下のメッセージをいただきました。 いわゆる、李克強指数についてです。 いつもながらの鋭い切り口で我々が気づかない重要なポイントを指摘しておられます。

以下、ご覧ください。

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李克強指数で中国経済を判断すると間違える理由

瀬口 清之JBpressに掲載

 キャノングローバル戦略研究所研究主幹 瀬口 清之さん

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1. 李克強指数とは

 

 李克強指数から判断すれば中国の成長率はもっと低いはずだという見方に対し、これまでもしばしばその誤りを指摘してきた。

 しかし、最近になっても、政府機関、有識者、メディア報道等において、李克強指数で中国経済を判断している例は枚挙にいとまがない。そこで改めて、この問題について論点を整理してみたい。

 李克強指数というのは、以前李克強総理が総理に就任する前に、中国の経済指標で信頼できるのは、電力消費量、鉄道貨物輸送量、中長期の銀行貸し出しの3つであると述べたことから、このような名前が付けられた。

 結論から言えば、李克強指数を見て中国経済を判断できた時代は過ぎ去った。10年前であれば、ある程度意味のある指標だった。

 その後、中国経済の構造は大きく変化したため、今では李克強指数を見て判断すれば、確実に実体経済に比べて下方バイアスがかかる。したがって、中国経済を客観、中立的に分析する場合には李克強指数を用いるべきではない。以下ではその理由を説明する。

(以下、http://www.canon-igs.org/column/network/20160106_3431.html

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坂城町長 山村ひろし

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