令和四年 壬寅 年頭のごあいさつ

戸倉の鍋太金物店さんご提供の「金の虎」

明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新年を迎えられましたこととお慶び申し上げます。

今年の干支は、壬寅(みずのえ とら・じんいん)、そして五黄の寅(ごおうのとら)でもあります。「壬」は、いろいろな問題を持たねばならないということを表し、「寅」は、志を同じくするものが助け合うことを表します。また「五黄の寅」とは、中国発祥の占いの一つ、九星気学において最も強い力を持つ「五黄土星」と、十二支のなかで困難を克服してゆく強い行動力を持つ「寅」の年が重なった、36年に一度の、まさに最強の年であり、コロナ禍のなか、課題をしっかりと把握し、問題解決に向け一致団結し、新たな時代を築いていくという気概が求められています。

さて、令和2年から引き続くコロナ禍において、当町においても感染症対策の最優先事項として進めてまいりましたワクチン接種につきましては、集団接種と個別接種、また町内企業の皆様の職域接種もあわせて実施され、比較的早期に、多くの方への接種を進めることができました。

今後行うこととされている3回目のワクチン接種につきましても、円滑に実施できるよう、現在準備を進めているほか、今後も、国や県と連携し、新型コロナウイルス感染症に影響を受けた町民の皆様の暮らしや地域経済に対し、きめ細やかな支援に取り組んでまいります。

昨年を振り返りますと、令和3年は、当町のまちづくりの指針となる「第6次長期総合計画」をはじめ、「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」「公共施設個別施設計画」など様々な重要計画がスタートする年でありました。

なかでも、町の最上位計画である第6次長期総合計画におきましては、10年後の町の将来像を「輝く未来を奏でるまち」と定めるなかで、令和12年度までの10年間と、その先の輝く未来につなげていくための、新たな坂城町を始動させたところであります。

この新たな流れから引き続く本年の大きな動きとしましては、町の基幹産業である工業のさらなる発展のために進めてまいりました新工業団地整備(テクノさかき工業団地の拡張)につきまして、本年に造成を完了し、分譲を開始するよう準備を進めているところであります。

この新工業団地整備と県道坂城インター線の延伸にあわせた町基幹道路の整備といたしまして、町道A09号線の整備を進めていくほか、南条地区の産業道路の拡幅や、今後村上地区で進められていく国道18号バイパス整備の進捗にあわせた町道整備など、将来を見据えた町民生活と企業活動の基盤となる町道の整備を進めてまいります。

また、新たな地域公共交通としてのタクシー車両を利用したデマンド交通導入の実証実験を令和4年度から開始いたします。現在ご利用いただいております町の循環バスとあわせて運用し、より利便性の高い交通網の整備を進めてまいります。

次に、生涯学習とスポーツ活動の拠点の整備といたしまして、坂城町体育館の耐震化を含めた大規模改修に本年着工するほか、文化センターにつきましても、令和5年度に改修を行えるよう、本年には設計に着手をする予定であります。

びんぐし湯さん館につきましては、本年、開館から20周年を迎えるなかで、老朽化した機械設備等の改修のほか、さらに多くの方から愛される施設としていくための、リニューアル工事を予定しているところであります。

そのほか、コロナ禍においても注目を集めるDX(デジタル変革)の取組みといたしまして、住民票や税関係の証明書のコンビニ交付サービスの導入や、電子申請の拡充など行政手続き関連のDXのほか、水門の電動・リモート化や、ICTを活用したスマート農業の研究、小・中学校に整備された1人1台端末を活用したICT教育(GIGAスクール構想)の推進など、様々な分野でのDXを進めてまいります。

新型コロナウイルス感染症の今後については、まだ不透明な状況ではありますが、これに屈することなく、ウィズコロナ・アフターコロナの社会にあってなお、将来に渡って持続可能な、誰一人取り残さない社会の実現を目指し、SDGsそして「輝く未来を奏でるまち」の達成に向け、皆様とともに前進してまいります。

町民の皆様におかれましも、本年が良き年になりますようお祈りし、新年のごあいさつとさせていただきます。

坂城町長 山村ひろし

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