本日(5月25日)、午前1時半、坂城駅引き込み線に粛々と169系3両が入線し、静態保存されました。
設置を記念して関係者による くすだま割り
車両の前に立つ山村
今年、2月初めに、しなの鉄道 藤井社長から169系車両3両を譲り受けるお話を伺いわずか3月で坂城駅前に設置されました。
関係各位の皆様のご協力と素早い行動に感謝感激です。
今後はこの3両をどのように利活用していくか皆様とご相談し、町の宝として大切にしたいと思っております。
11時のセレモニーの後
左から:宮崎教育長、山村、新潟県新発田から来られた「169系」ファンの上野文紀さん、駅長の恰好をした宮下副町長
詳しくは以下の坂城町ホームページから
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169系S51編成が坂城町にやってきました!
▲坂城駅前広場
5月25日(土)、ついに169系S51編成車両が坂城町にやってきました!
この169系電車は、昭和43年に旧国鉄「信越本線」の難所「横川~軽井沢間」を走る電車として誕生し、急行「信州」「志賀」として運行されました。その後、JR、しなの鉄道(株)で運行されてきましたが、老朽化によりこの4月29日のラストランをもって引退となりました。しかし、引退にあたり、この車両の今後を心配する鉄道ファンの声が多く、しなの鉄道(株)と坂城町で協議した結果、町へ譲渡され静態保存することが決まりました。
25日(土)深夜午前1時30分頃、月明かりのもと、169系車両は静かに悠然と入線し、その姿は堂々たるものでした。その後の記念セレモニーでは、お祝いのくす玉開披が行われました。
▲くす玉開披
午前9時からは、「169系電車静態保存記念イベント」が坂城駅前で開催され、電車の中を見学する方や電車を撮影する方などが大勢訪れ、駅前は大変な賑わいとなりました。また、本日車内見学をした方には限定の記念きっぷ(硬券)がプレゼントされ、上五明長持ち会の「長持ち道中」や北日名太太神楽保存会の「神楽の舞い」も披露されました。
▲テープカット(写真左から、しなの鉄道(株)清野営業課長、宮下副町長、柳沢議会議長)
▲1番最初に車内見学に入った久保田敦也くん(長野市)
▲上五明長持ち会による「長持ち道中」
▲北日名太太神楽保存会による「神楽の舞い」
▲ねずこんもお祝いに駆け付けました!
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坂城町長 山村ひろし
169系の静態保存について…
鉄道車両は文化遺産であり産業遺産です
この貴重な遺産の保全に
町をあげて取り組む坂城町に頭が下がる思いです
いつまでも大切に保存していただくことを望みます
が
ひとつ気になることがあります
それは、上屋が無いということです
全国で数々の車両が自治体により保存されています
最初は大切にされていても
そのうちに忘れさられ
結局は、雨ざらしで錆びだらけ
見るも無残な姿になり
解体処分になってしまう…
そんな例が多々あります。
走らなくなった車両は
物凄く早いペースで
錆が進行していきます
169系という遺産を
末永く残していくためにも
屋根を整備していただくことを望みます
いち鉄道ファンさん
ご指摘ありがとうございます。
現時点では、格納された状態ではなく自然の状態で保存いてほしいという声が多いのですが、みっともなくならないように工夫してまいります。ありがとうございました。
山村