平成30年 新年のごあいさつ

今年も伊達八重子さんから素晴らしい切り絵をいただきました。

伊達八重子さん作切り絵 縁起飾り 干支「戌」

          

この切り絵について、伊達さんからコメントをいただきました。

        

―― 三春の張り子のザルかぶり犬(戌)――

 

「竹ザルをかぶっているのは、ザルで赤ちゃんのカンの虫を救うとか、(犬)の字に竹をかぶせると(笑)という字になるから、とか言われています。 一家和楽の縁起物です。」とのことです。 ありがとうございました。

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平成30年新春のごあいさつ

明けましておめでとうございます。

皆様には、健やかに新年を迎えられましたこととお慶び申し上げます。

 今年は、戊戌(つちのえ・いぬ ぼじゅつ)の年です。中国の古い思想では、「戊」・「戌」ともに「土」の性質をもつ「比和」とされ、同じ性質が組み合わさり勢いが増すと言われています。「土」は「万物を育成し保護する性質」とされ、さらには「四季の移り変わりの象徴」とされておりますが、「戊」「戌」とも「茂る」という意味があり、あまり茂り過ぎないように十分に「剪定」をすることも必要だと言われています。しっかりコントロールすることが大切な年だといわれています。

 さて、昨年秋の衆議院選挙では連立与党である自民党と公明党が議席の三分の二を獲得し、引き続き国政の舵取りをしていくこととなりました。政権公約である「生産性革命」「人づくり革命」により、「アベノミクス」の実効性を高めていくことを期待したいと思います。

 一方、世界に目を向けますと、北朝鮮による核実験やミサイル発射実験の強行により、国際情勢が緊迫化しています。昨年だけでも十数回にも及ぶミサイル発射実験が行われ、その内には日本の上空を通過したミサイルもあり、Jアラート(全国瞬時警報システム)による情報伝達は記憶に新しいところです。

このような中、「坂城町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の重点プロジェクトとして取り組んでいる「トータルメディアコミュニケーションシステム」の構築においては、「つながるあんしん 坂城町」を目指し、防災情報や町からのお知らせなどを、町民全ての皆さんへ伝達する新たな仕組みとして「デジタル防災行政無線(同報系)」を整備しており、今年4月から運用を開始します。町内二十五箇所の屋外スピーカの設置や全戸・全事業所へ戸別受信機を無償貸与するほか、Jアラートや千曲坂城消防本部との連携、町ホームページ、緊急速報メール、さかきまちすぐメールなどと連動させることにより、町民の皆さんへ緊急情報をはじめ様々な情報を多角的にお届けしてまいります。

 同じく重点プロジェクトであるワイナリー形成事業では、5年間のワイン用ぶどう栽培実証試験が終了し、町内初となる待望のワイナリーが今年の創業を予定されていることから、ワイン用ぶどうの産地化や「坂城ワイン」のブランド化に重点をシフトし、ワイン振興と地域ブランドの創出を図ってまいります。

 また、坂城スマートタウン構想では、住宅への再生可能エネルギーの導入促進のほか、テクノさかき工業団地のスマート工業団地化を推進し、団地内エネルギー利用の効率化を進めてまいります。

このほか、今後進めていく主な施策としては、工業振興策として国道バイパスや県道インター先線の開通を見据え、企業のニーズに沿った新たな工業団地の整備も進めていきたいと考えています。

町への移住・定住促進では、移住体験施設の整備による移住希望者の受け入れを進めるほか、町内企業や関係機関と連携した合同企業説明会や移住相談会を通じた情報発信に努めてまいります。

福祉と健康のまちづくりでは、ひとり暮らし高齢者の見守り・支援と緊急時の通報体制の整備、第三子以降の保育料等無料化や十八歳到達年度末までの医療費無料化による子育て家庭の負担軽減、妊婦の歯周疾患検診や産婦検診・産後ケアによる妊産婦サポート、国保特定検診受診者負担の軽減を図ってまいります。

また、創造性と人間性を育むまちづくりとして、子どもたちの海外との交流を通じた国際力向上への取り組みを進めてまいります。

町の人口は、ここ数年右肩下がりで減少を続けてきましたが、昨年の3月以降は横ばい状態で推移しています。町外へ転出する人数よりも転入する人数が多い転入超過の月も増えてきており、引き続き人口減少対策や地域経済の活性化に向けて推進してまいります。

 これらの取り組みを通じて、皆様とともに、今年も明るく元気な坂城町を創るべく努力してまいります。

 町民の皆様におかれましても、本年が良き年となりますようお祈りし、新年のごあいさつとさせていただきます。

  

 坂城町長 山村ひろし

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