平成30年第2回坂城町議会定例会招集あいさつ(2)

(招集あいさつ(1)より)

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 坂城町国際産業研究推進協議会では、6月18日から6月24日まで、アメリカ海外産業視察研修を実施いたします。

 企業関係者16名に加え、議長さんと私、随行職員2名の合計20名がこの視察研修に参加いたします。

アメリカの最先端工業地域であるシリコンバレーの状況や 坂城町からサンアントニオへ進出した日精樹脂工業(株)、また、アトランタへ進出している(株)竹内製作所の工場などを視察してまいります。今後の企業戦略や経営計画などを考える一助としていただければと考えております。

子どもに対する福祉医療費につきましては、長野県においても、本年8月診療分から、県内の医科・歯科・調剤の受診に際し、受給者負担金を除き、窓口での支払いが不要となる、いわゆる現物給付方式が導入されます。

当町での対象者は2,100人~2,200人程度が見込まれ、対象となる皆様には、7月中旬頃、新たな受給者証をお届けできるよう作業を行ってまいります。

また、制度の変更に関する周知や広報など、医療機関とも連携を図る中でスムーズな制度移行に向け準備を進めてまいります。

さて、「自殺対策計画」については、自殺対策基本法により、これまで都道府県に策定義務がありましたが、法改正がなされ、市町村においても計画を策定するよう定められました。

自殺の背景には、精神保健上の問題だけでなく、過労や生活困窮、育児や介護の疲れ、いじめや孤立など様々な社会的要因があると言われていることから、町では、「自殺対策連絡協議会」を設置し、自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指し、計画の策定を進めてまいります。

  続きまして、国民健康保険につきましては、本年4月の制度改正に伴い、市町村とともに都道府県も保険者として、財政運営を担っていくこととなりました。長野県においても、将来的には県下統一の保険税率を目指すこととなりますが、現状では市町村間の医療費水準に大きな差異があることなどから、当面は市町村ごとの税率設定になったところで、町でも全体で平均2.07%の改定をお願いしたところでございます。

  先般、平成29年度国保一人当たり医療費の速報値が発表され、県下市町村の平均額が352,061円で前年に比べ2.15%、7,400円ほど増加したのに対し、当町は385,403円で、平均額よりは高いものの、前年に比べ3.6%、14,000円余りの減少となり、高い方から7番目だった順位も、13番目に下がったところであります。

  本年度からは、国保の特定健診に係る自己負担額を無料といたしましたので、対象となる皆さん全員に受診いただきたいと存じます。引き続き、受診率65%を目標として取組みを進め、あわせて、医療費の削減につなげてまいりたいと考えております。

ごみの減量化・資源化の推進につきましては、町民の皆さんの利便性を図るため、役場南駐車場(国道のそば、埴科用水沿い)に資源物リサイクルボックスを新設し、6月1日から運用を開始いたしました。土・日・祝日を含めて年365日、午前8時30分から午後5時まで、新聞、雑誌、チラシ、ダンボール、牛乳パックを回収いたします。町民の皆さんにおかれましては、ごみの減量化・資源化に向けて、一層のご協力をお願いいたします。

 A01号線の若草橋の架替えにかかる事業については、仮り橋と谷川左岸側(南側)の橋台設置工事に近々着手する予定となっております。

橋の架替えという大規模工事のため、7月以降 仮り橋による普通車の片側交互通行、あるいは対面通行といった交通規制が必要となり、長期間、大勢の皆様に大変ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

また、このたび、国からの交付金増額を受け、補正予算を計上いたしましたが、残る右岸側(北側)の橋台及び橋梁本体につきましても、工事を進め、平成31年度中の完成を目途に事業推進を図ってまいります。

公共下水道事業の整備については、鼠の国道歩道部、新地の国道東側、新地団地、金井の産業道路東側地域の工事を実施してまいります。

平成32年度の整備完了を目指し、事業を進めてまいります。

住宅リフォーム補助事業につきましては、5月9日から申請受付を開始し、現在までに9件の申請がありました。今後も継続して申請を受け付けておりますので、住みよい住環境の整備と町内事業者の活性化につながればと考えております。

国道18号バイパスにつきましては、平成29年度補正予算で工事費・測量設計費として4億円の事業費が付き、現在、長野国道工事事務所において工事着手に向けた調査設計を行っていると聞いております。

 今後の事業進捗に向けての加速を期待するところであり、一日も早く完成できますよう、引き続き協力してまいりたいと考えております。

また、県道坂城インター先線につきましても、いよいよ工事が始まります。秋頃から町道の付替えや用水路工事に着手するというお話ですので、事業の推進をお願いするところでございます。

続きまして、これまでも力を入れてまいりましたインクルーシブ教育につきましては、今年度からは福祉健康課所管の「子育て推進室」を教育文化課へ移し、「子ども支援室」として、スタートしました。これまで以上に福祉、教育、医療等が一体となって、就学前の教育相談から就学後の適切な教育的支援を含めた「早期からの一貫した支援」に、更に取り組んでまいりたいと考えております。

さて、「学校における働き方改革推進のための基本方針」を、この4月の定例教育委員会にて定めたところでございます。

「町内小中学校において、質の高い授業を実現するために、学校内の業務等を明確にし、分業化、効率化を進め、教員の長時間勤務という働き方を改善する」ことを目標とし、「業務の削減・分業化、協業化」等の項目に沿い、直ちに取り組むことと、中期的な取組みに分けて定めております。

直ちに取り組むことには、昨年から町内企業にご協力をいただいて行っている「中学校放課後学習支援」や 「時間外の一定時刻以降の電話には、留守番電話にて対応する」といった方針を定めており、現在小中学校において、電話の対応方法(対応時間、伝言方法など)について、検討を進めているところでございます。

小学生の「中国との教育交流事業」につきましては、夏休み期間中の7月26日から29日の3泊4日の行程で、上海市嘉定区への訪問を予定しております。現在参加者の募集を行っているところで、有意義な交流となるよう準備を進めてまいります。

また、次年度以降に中学生の海外交流事業を計画しており、米国シリコンバレーなどでの研修実施について、調査を含めた準備を進めてまいります。

南条小学校のプールろ過機につきましては、夏のプールの使用に間に合うよう6月20日までの工期で更新、改修工事を実施しております。

続きまして、6月補正予算の主な内容について申し上げます。

テクノさかき工業団地組合の20社の企業の皆さんから、条小学校金管バンド楽器購入のためのご寄附をいただきました。厚く御礼を申し上げるところでございます。

南条小学校は、全国大会出場の常連校となり、昨年は金賞を受賞するほどになっています。

新たな楽器購入の費用を計上したところであり、子ども達の さらなる活躍を期待するところでございます。

国からの社会資本整備総合交付金の増額を受け、先に申し上げましたA01号線の道路改良工事費のほか、鼠橋の橋梁修繕工事の増額を計上いたしました。

 地域住民が主体となって実施する「県地域発元気づくり支援金事業」が採択となりました。農道「七曲線」や林道「農山線」などの4路線について原材料支給、重機手配などの支援をしてまいります。

以上、30年度の主な事業の進捗状況並びに6月補正予算の概略について申し上げました。

今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が8件、条例の一部改正が2件、一般会計補正予算の計11件でございます。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申し上げて、招集のごあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

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