令和6年 第4回坂城町議会定例会 閉会あいさつ

 本日(12月13日)、令和6年第4回坂城町議会定例会が閉会となりました。 以下、閉会のあいさつを掲載させていただきます。

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 令和6年 第4回 坂城町議会定例会の閉会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。

 12月2日に開会されました本定例会は、本日までの12日間ご審議をいただきました。提案をいたしました、専決報告、条例の制定 及び 一部改正、町道路線の変更、一般会計 及び 特別会計補正予算と、全ての議案につきまして原案どおりご決定を賜り、誠にありがとうございました。

 さて、12月も半ばとなり、年末に向け 何かと慌しい季節であります。

 今年も、「まちづくり坂城」の皆さんにより、来週17日に 冬の坂城駅前を鮮やかに飾るイルミネーションの点灯式が行われる予定で、それに合わせて、駅前多目的広場の169系電車のライトアップも行います。イルミネーション 及び ライトアップは、2月初旬まで行われる予定ですので、坂城駅前の冬の風物詩をお楽しみいただきたいと考えております。

 また、12月15日から31日までの17日間は、警察、防犯指導員、千曲交通安全協会、交通指導員などの皆様と連携し、防犯・交通安全の啓発を強化する 年末特別警戒 及び 交通安全運動 を実施いたします。

 併せて、12月28日から30日までの3日間は、町消防団による歳末特別警戒が行われます。寒さの厳しい夜間の警戒に対し、敬意と感謝を申し上げます。

 年末年始は、犯罪や交通事故が増加する時期でもありますので、町民の皆様におかれましては 一層のご注意をお願いしますとともに、大切な生命、財産を守るため、火の取り扱いには十分注意されますよう重ねてお願い申し上げます。

 次に、現在、役場前面町道の 歩道の整備を行っております 64号橋 道路改良工事 及び 役場前庭の改修工事につきましては、年明けの早い時期の完了を目指して 進めており、完了次第、旧橋の撤去工事に着手する予定としております。

 また、昭和橋につきましては、10月1日から 車両通行止めの交通規制を行い、国道側1連目から3連目の上流部の主構(アーチ部)の修繕工事を実施しているところでありますが、工事は予定どおり 12月末の完了と 交通規制の解除 に向けて進めております。

 町民の皆様には長期間にわたり ご不便をおかけしておりますが、工事が完了するまでの間、ご理解とご協力をお願いいたします。

 次に、中学生、高校生の海外派遣事業につきましては、今年度も、中学生については、坂城中学校2年生8名 を対象として アメリカ合衆国カリフォルニア州へ、高校生については、町内在住 または 町内の高等学校に通う生徒8名 を対象として タイ国へ、いずれも3月下旬に実施をする予定としております。次代を担う若者にとって、有意義な体験の機会となることを期待しております。

 さて、インフルエンザが流行期に入り、一昨日、県からインフルエンザ注意報が発表されました。町では、来月末までインフルエンザ予防接種の補助を行っており、65歳以上の方は 1,000円の自己負担で接種ができるほか、中学生以下のお子さんは1回の接種につき 1,000円の助成をしております。年末年始をご家族全員が健康で過ごせるよう、早めに接種を受けていただきたいと思っております。

 さて、来年、令和7年の干支は、「乙巳(いつし きのと・み)」で、60種類ある十干・十二支の42番目にあたります。

 十干の「乙(きのと)」は、「芽吹いた草木が、伸び悩んで屈曲している状態」を表しており、また、「巳」は、「止(い)む」が語源とされ、「冬眠していた動物が新しい地上活動を始める」ことを言い、従来の因習的な生活に終わりを告げることを意味しています。

 過去の歴史においても、大化の改新の第一段階である「乙巳の変」や 日露戦争が決着するなど、「乙巳」の年は、「様々な抵抗勢力に対し、従来の関係にこだわらず、ケリをつける」年と言えます。

 ここ数年は、「大転換の時代」と言われるような 様々な出来事が 世界中で起きておりますが、未だに解決が進まず 混迷は益々深まっています。来年は、こうした問題の解決に向けて、それぞれの立場で決然と 新たな取組を始めなければならないと思っているところであります。

 さて、町におきましては、これから来年度に向けての当初予算 編成作業が本格化してまいります。

 歳入につきましては、国の動向や社会情勢などを的確に捉える中で 町税や地方交付税などを見込むとともに、事業に応じた適切な財源の確保に努めてまいりたいと考えております。

 こうした中、所得税の非課税枠である いわゆる「年収103万円の壁」について、一昨日、自民、公明、国民民主 3党の幹事長は、「178万円を目指して来年から引き上げる」ことで合意しました。具体的な上げ幅などにつきましては、今後の税制改正において議論されるものと思いますが、住民税に関する扱いについては不透明な状況であります。非課税枠の引き上げは、働き方の抑制や人手不足の解消につながる反面、行政サービスの根幹となる 地方税収や地方交付税 などへの影響が懸念されるところでありますので、国においては、地方の声にも十分耳を傾け、様々な観点から丁寧な議論をしていただきたい と考えているところであります。

 一方、歳出につきましては、さらなる事務事業の効率化を図り、限られた財源の中で、「SDGsの達成」と「デジタル変革への取り組み」を意識しながら、町民の皆さんの 多様な行政ニーズへの対応を図ってまいりたい と考えております。また、令和7年度は 町にとりましても、第6次長期総合計画の 前期5か年が終了する 節目の年でもあります。後期5か年に向け、町民の皆様に幸せを実感していただける「ウェル・ビーイング」のまちづくりに向けた 諸施策を展開できますよう、議会の皆様とともに 取り組んでまいりたいと考えております。

 さて、新春1月は、元旦に1年間の健康を願う 元旦マラソン大会の実施をスタートとして、4日には新春賀詞交歓会、5日には5年振りに席書大会を実施し、7日にかけて作品を展示する 書初展を行います。さらに、26日には 町消防団の出初式を挙行いたします。

 また、坂城テクノセンターで鋭意進められております 建物のNearly ZEB化 改修工事につきましては、来年1月末に完了の予定とお聞きしているところであり、2月4日の新春経済講演会では、工事の完了に合わせ、次世代のクリーンエネルギーとして 水から水素を製造する 光触媒分野の第一人者であり、ノーベル賞受賞にも期待が集まる、東京大学 特別教授で 信州大学 特別特任教授の 堂免一成(どうめん かずなり)先生 を講師にお招きしての特別講演が予定されるなど、新年も盛り沢山のイベントが計画されております。

 議員各位におかれましては健康に十分留意され、新しい年をお迎えいただきますようお祈り申し上げますとともに、来年が、輝く未来を奏でる1年になることを願い、閉会のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

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