保護司として保護観察や犯罪予防活動などの更生保護活動に長年尽力されている功績がたたえられ、宮入正男さんが長野県知事から、島田秀一さんが関東地方保護司連盟会長から表彰されました。
宮入さんは平成23年から、島田さんは平成30年から保護司として活動されています。おふたりを含め、坂城町には7名の保護司がおり、7月に坂城駅とテクノさかき駅で、坂城町保護司会、坂城町更生保護女性会、坂城町青少年を育む町民会議、町、町教育委員会の関係機関が合同でリーフレット等を配布して犯罪予防啓発を行ったり、10月に福祉施設で社会貢献活動を実施するなど、広く活動しています。
保護司とは、犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。法に基づき法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員ですが、無報酬で、おもに次のような活動を行っています。
保護観察
犯罪や非行をした人に対して、更生を図るための約束ごと(遵守事項)を守るよう指導するとともに、生活上の助言や就労の援助などを行い、その立ち直りを助けるものです。
生活環境の調整
少年院や刑務所に収容されている人が、釈放後にスムーズに社会復帰を果たせるよう、釈放後の帰住先の調査、引受人との話し合い、就職の確保などを行い必要な受入態勢を整えるものです。
犯罪予防活動
犯罪や非行をした人の改善更生について地域社会の理解を求めるとともに、犯罪や非行を未然に防ぐために、毎年7月の“社会を明るくする運動”強調月間などの機会を通じて、「講演会」、「住民集会」、「学校との連携事業」などの犯罪予防活動を促進しています。
これらの活動は、地域の中で行われることから、犯罪や非行をした人を取り巻く地域社会の事情をよく理解した上で行っていくことが大切であるため、民間人としての柔軟性と地域の実情に通じている民間のボランティアである保護司が、保護観察官と協働して更生保護活動の一翼を担っています。
▼(左から)宮入さん、山村町長、島田さん
坂城町長 山村ひろし