昨日(11月10日)、以前から計画をしておりました、福島県葛尾村へ、坂城ライオンズクラブ(会長:久保賢祐さん)、坂城町民生児童委員(会長:後藤敏一さん)、医療法人聖清会(代表:林春二さん)、小諸青葉福祉会やまびこ園(代表:佐藤正雄さん)、宮後工業(株)から南沢徹さん、上田ケーブルビジョン箱山考秀さん、ならびにご賛同いただいた石倉謙一さん、平林睦子さん、甲斐沢光子さんなど総勢31名で訪問させていただきました。(内、坂城町役場からもボランティアで、私を含め6名参加。)
福島県双葉郡葛尾村 (村長:松本允秀さん、人口約1500人) は福島県東北部の村ですが、1500年代に坂城の「葛尾」から松本勘ヶ由助らが葛尾城を追われ福島の「葛尾村」に移り住んだと言われています。(諸説があります。)
以来、500年にわたり、葛尾の地に住まわれ現代にいたっております。
特に、江戸期から明治にいたるまで、生糸業や製鉄業で栄華を極め、「葛尾大尽」と称されていたそうです。(村民の半数近くが「松本姓」です。)
(以下、「葛尾大尽(葛尾村) / ふくしまの歴史と文化の回廊」)
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/11055a/bunkakairou18.html
平成23年、私が坂城町長に就任したすぐ後に葛尾村松本村長さんにお電話し、坂城町としての支援策についてご相談した際には、葛尾村が原発事故の影響で全員退避となった状況下で、村民の居住地も把握できない厳しい状況とのことで、事態が落ち着いてからお願いしたいということでありました。
しかし、それから3年半が経過した今でも全員退避の状態が続き、現在は、隣の三春町の仮設住宅に約半数の村民の方々が住まわれ、また、隣接地に仮設の村役場も昨年から使用可能になったとのことでした。
今回、坂城ライオンズクラブの方々のご提案もあり、31名のボランティアグループで葛尾村を訪問し、種々の支援・奉仕活動を行いました。
葛尾村仮設役場へ表敬訪問
左から:松本允秀村長、山村、滝沢巌(坂城ライオンズクラブ、元長野地区ガバナー)、二瓶克雄(福島地区第2副地区ガバナー)
松本村長さんには、坂城のバラや種々のグッズをお渡ししました。
また、今春開催された「子どもフェスティバル」で子どもたちが集めた義捐金もお渡ししました。
葛尾村への出発式、坂城町役場前で(11月9日夜10時半)
葛尾村仮設住宅(三春町)前で支援・奉仕活動開始
左から:坂城ライオンズクラブ久保賢祐会長、辺見政嗣前会長
左:テントの準備、右:大鍋でトン汁の準備(葛尾食品:臼井勝男さん)
食事は450人分を準備
仮設住宅前の会場で挨拶
テント内でトン汁の食事提供(左:中央には松本村長さんも)
三春町の旧要田中学校内にある葛尾村立小学校、中学校
この学校のグランドの草刈りを行いました。(草刈りグループの責任者は坂城ライオンズクラブ、富沢武嗣さん、大井弥太郎さん)
また、学校では、小学校、中学校の子どもたち代表と会い、坂城町と葛尾村の関係について話をさせていただきました。
また、「ねずこん」などのグッズもお渡ししました。
校庭斜面まで完璧にきれいに
仮設住宅内の集会所で臨時の歯科医院がオープン
左:林春二先生、右:佐藤正雄先生
歯の治療の他、入れ歯の調整など一日満員の盛況で大変喜ばれました。
松尾文子先生(中央)によるマッサージの指導
松尾先生による歌唱指導
「坂城町の歌」の披露と坂城町についての説明(特に「葛尾山、葛尾城」について
左:最後まで同行取材した、上田ケーブルビジョン箱山考秀さん
今回、11月9日夜から10日にかけて、車中泊でのトンボ返りでした。
私たちが行ったことは大変ささやかなことでありますが、葛尾村の皆さんには大変喜んでいただけたことと思います。
今後とも引き続き各種の交流事業を行いたいと思っております。
また、今回の事業にご参加いただいた皆さんの他に、マイクロバスをご提供いただいた、ともいきライフ月影寮さん、トラックを提供いただいた、新田醸造(有)さん、ジャムなど大量にご提供いただいた、デイリーフーズ(株)さんにも心より御礼申し上げます。
坂城町長 山村ひろし