10月25日(日)から26日(月)、坂城町ライオンズクラブ(会長:作田光代さん)と坂城町の共催で昨年に引き続き福島県葛尾村へ支援活動を行ってまいりました。
ご協力いただいたのは、医療法人聖清会、(社福)小諸福祉会やまびこ園、坂城町民生児童委員、坂城町男女共同みんなの会、坂城町更生保護女性会、坂城町商工会青年部・女性部、新田醸造(有)、デイリーフーズ(株)、(株)宮後工業など(敬称略)のほか、多くのボランティアの皆さん、総勢29名で訪問させていただきました。 (内、坂城町役場からも、私を含め6名参加。)
今回のボランティアグループの班編成は以下のとおりです。
「歯科診療班」、「簡単ストレッチ指導と傾聴班」、「マッサージ提供班」、「環境整備班」(草刈チーム)、「シェフ班」(豚汁、おしぼりうどん、五目ご飯の提供)、「友好親善班」(葛尾村役場への表敬訪問)
福島県双葉郡葛尾村 (村長:松本允秀さん、人口約1500人) は福島県東北部の村ですが、1500年代に坂城の「葛尾」から松本勘ヶ由助らが葛尾城を追われ福島の「葛尾村」に移り住んだと言われています。(諸説があります。)
以来、500年にわたり、葛尾村の地に住まわれ現代にいたっております。
特に、江戸期から明治にいたるまで、生糸業や製鉄業で栄華を極め、「葛尾大尽」と称されていたそうです。(村民の半数近くが「松本姓」です。)
(以下、「葛尾大尽(葛尾村) / ふくしまの歴史と文化の回廊」)
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/11055a/bunkakairou18.html
平成23年、私が坂城町長に就任したすぐ後に葛尾村松本村長さんにお電話し、坂城町としての支援策についてご相談した際には、葛尾村が原発事故の影響で全員退避となった状況下で、村民の居住地も把握できない厳しい状況とのことで、事態が落ち着いてからお願いしたいということでありました。
しかし、それから4年半が経過した今でも全員退避の状態が続き、現在は、隣の三春町の仮設住宅に約半数の村民の方々が住まわれ、また、隣接地に仮設の村役場も2年前から使用可能になった状況。 また、来年4月には、全村退避が解除されるとのことですが、実際に全員が戻れるのはかなり先とのことでした。
松本村長(中央)に坂城中学校の生徒から預かった、義援金とメッセージをお渡しする。(左は坂城ライオンズクラブ作田会長)
坂城中学校生徒全員で作った激励の「万羽鶴」
葛尾村役場をバックに記念撮影
村中に置かれた除染物(まだまだ大量に置かれています。)
葛尾大尽の旧宅
庭と池の跡
役場近くの法面の草刈
豚汁など食事を提供するためのテント張り
豚汁、おしぼりうどん、五目ご飯の提供(約200食)
集会所でのマッサージ、歯科医療、歌唱指導など
中沢医さんのマンドリン演奏
25日(日)夜11時20分頃、坂城町役場を出発し、26日(月)朝7時過ぎに葛尾村に到着し、午後3時頃までの休む暇のないボランティア活動でしたが、全員、力いっぱいの支援を行ってきました。
皆様方の熱い心に感謝いっぱいです。
翌27日には、福島県知事の内堀雅雄さんからお礼の電話をいただきました。
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坂城町長 山村ひろし