平成29年第1回議会定例会 閉会あいさつ

 本日(3月17日)、平成29年第1回議会定例会が閉会しました。以下、閉会のあいさつを掲載させていただきます。

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平成29年第1回議会定例会 閉会あいさつ

平成29年第1回坂城町議会定例会の閉会にあたり、一言あいさつを申し上げます。

 2月28日に開会されました本定例会は、本日までの18日間の長きにわたりご審議をいただきました。提案いたしました長野広域連合規約の改正、条例の一部改正、町道の廃止及び認定、平成29年度の一般会計・特別会計予算、さらに、追加議案でお願いいたしました28年度一般会計及び特別会計の補正予算など、全ての議案に対して原案どおりご決定を賜り、ありがとうございました。

さて、去る3月5日に発生した長野県消防防災航空隊ヘリコプター墜落は県民に大きな衝撃を与える事故となりました。

改めてこの事故により亡くなられた9名の方のご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様にお悔やみ申し上るものであります。

長野県消防防災航空隊は、救急・救助活動、林野火災の消火、地震、台風及び水害等による被害状況の情報収集、物資輸送など広範囲にわたって活動しており、隊員は県内各消防本部から派遣され救助活動等にあたっております。

今回の事故の原因究明と再発防止に向けた取組を徹底する中で、県民の安心・安全のためにも一日も早い再開を望むものであります。

 11日には、東日本大震災の発生から6年を迎えました。土曜日のため役場は閉庁でありましたが、震災が起きた午後2時46分には、役場のサイレンを鳴らすとともに半旗を掲げ、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたしました。

 当町と交流のある福島県葛尾村では昨年6月12日、帰還困難区域を除き避難指示が解除され、復興に向けた第一歩を踏み出しましたが、現在も、多くの方が避難生活を続けられております。

葛尾村を含め、被災された方々が一日も早く普通の生活に戻られることを切に望むところであります。

さて、平成29年度は、「坂城町まち・ひと・しごと創生総合戦略」の重点プロジェクトであるトータルメディアコミュニケーション「つながる あんしん 坂城町」構想事業の、同報系防災行政無線の整備が始まります。

親局の整備、屋外スピーカー、消防署との連携などの工事を実施するとともに、戸別受信機の全戸への無償貸与も順次進め、1日も早い整備に向け取り組んでまいります。

 次に、坂城町の基幹産業である工業振興に向け、新たな工業用地の確保に向けた工業団地の基本計画の作成、クラウドファンディングを活用しての創業や商品開発を支援する「クラウドファンディング活用支援」、テックショップ東京を活用した「コトづくり支援事業」などの新規事業とともに3年ぶりの「さかきものづくり展」への補助、本日追加の補正予算で提出した、坂城テクノセンターに、「坂城しごと創生イノベーションセンター」機能を付加するための改修工事を実施し、産業の創出を図ってまいります。

農業振興では、苗木及び資材の購入経費の一部を補助する「ワインぶどう産地化補助」、特産品の開発・商品化を支援する「さかきブランドづくり事業補助」、新規就農者に対し交付する「青年就農給付金」、家賃及び農機具等の購入を助成する「新規就農者支援補助」、農家の皆さんが共同して取り組む農道や水路等の維持・向上を図る「多面的機能支払交付金事業」等に加え、新たに町単独の荒廃農地対策事業である「荒廃農地再生利用補助事業」、一年を通した安定的な野菜等の生産を支援する「農業用ビニールハウス資材購入補助事業」を実施するとともに、特産品の生産振興、新規就農者の確保等に努めてまいります。

出産・子育て支援としましては、0歳児の受け入れの拡大、第3子以降の保育料の無料化、町内のすべての5歳児を対象とした発達・子育て・就学支援を行う「すくすくランド」、年長児対象の発育フォローアップ事業、子育て支援センターでの臨床心理士、家庭児童相談員の配置による相談体制の拡充、子ども福祉医療の対象者を18歳到達の年度末までの拡大、さかき福祉医療費サポート資金貸付事業など数々の施策の展開に加え、新たに不妊・不育症治療費の助成制度の拡充・創設などを実施してまいります。

また、現在小中学校に配置しているALTに加え、英語教育コーディネーターの配置と中学校への個別学習支援システムの導入、南条児童館建設事業などを進めてまいります。

保健・福祉分野では、地域包括支援センターを役場庁舎に移転し、介護や高齢者支援の相談窓口のワンストップ化を図るとともに、訪問理美容サービス、成年後見支援センターの開設、40歳スタートアップ健診、重度身体障がい者訪問入浴サービス制度の新設などを実施してまいりましたが、29年度からは「節目健診」として、50歳の方も自己負担1,000円で特定健診を受診、新規に開所する障がい者支援事業所への財政支援、さらに、ご高齢の方や障がいのある方に対して水道メーターを活用した高齢者の見守りシステムなど実証実験を実施してまいります。

町民の皆さんが安心して坂城町で暮らすことができ、坂城町に住んで良かったと一人でも多くの方に実感してもらえるよう、私の目標として、「ものづくりと子育て・福祉のまち日本一」を目指し、メリハリのある町政運営を行ってまいりたいと考えております。

さて、昨年に引き続き2回目となる高校生タイ国研修事業を、来週20日から24日までの5日間の日程で実施し、8名の高校生がタイへ出発いたします。(坂城高校生1名及び町内在住高校生7名)

タイの工業団地に進出している、アルプスツール、カヤマ、高松製作所の町内企業3社及び在タイ日本国大使館の見学のほか、タイの歴史・文化に直接触れる異文化体験を行います。

この研修を通じて、将来、坂城町を支える若者が国際理解や国際感覚を養うとともに、将来展望を考える有意義な研修になればと期待しております。

この23日(木)には、消防団任命式を開催いたします。

新たに分団幹部に任命された方や、崇高の志を持って入団する新入団員の皆さんに辞令が交付されます。

「自分たちの地域は、自分たちで守る」という消防精神のもと、更なるご活躍を期待するところであります。

 待望の「坂城プレミアムワイン2016」が商品化され、今月26日から びんぐし湯さん館で販売することとなりました。

この「さかきワイン」の周知とワイン文化の浸透を図るため、発売日の前日、25日(土)に坂城テクノセンターにおいて「さかきワインセミナー&試飲会」を開催いたします。

ワインセミナーでは、当町出身で日本ソムリエ協会シニアソムリエの成澤篤人さんを講師に、テイスティングの基礎知識とワインの楽しみ方について教えていただきます。また、試飲会では、出来上がった「さかきワイン」を試飲いただくとともに、このワインを醸造されたサントリーワイン インターナショナル から試験圃場で栽培されたワイン用ぶどうの分析結果と出来上がったワインの評価について説明をいただきます。

町内初となるワイナリーも具体化してまいりました。ワイン用ぶどうの産地化も含め、今後の町内ワイン産業の発展に期待するところでございます。

4月4日は、各保育園の入園式、6日には小中学校、7日には坂城高校の入学式、坂城幼稚園の入園式が行われます。

坂城町の未来を担う子供たちの晴れの姿をご覧いただくとともに、祝福をしていただければと思います。

4月6日(木)から15日(土)までの10日間、「春の全国交通安全運動」が実施されます。また、4月21日(金)から30日(日)までの10日間、「春の地域安全運動」が実施されます。新年度を迎え、暖かい季節になり、何かと外出する機会が多くなります。皆様には、交通事故や犯罪に遭わぬよう、また、巻き込まれることの無いよう、より一層ご注意されますよう、お願いいたします。

4月16日(日)には、「第18回千曲川クリーンキャンペーン」が行われます。町の原風景である千曲川の自然環境を守るため、大勢の皆様にご参加いただきますよう、お願いいたします。

4月26日(水)には、森林資源の育成を図り、林業の発展、さらには治山・治水への基盤づくりを目的に坂城町植樹祭を、小網山において開催いたします。

当日は、ヒノキ200本の枝打ち作業と、500本の植樹を予定しており、議員の皆様をはじめ、大勢の皆さんのご参加をお願いいたします。

 春は、三寒四温と申しますが、今年は、その通りに寒い日と暖かい日が交互に訪れております。1日も早い本格的な春の日差しが待ち遠しく感じられます。

議員の皆様におかれましても、健康にご留意され、新年度を迎えていただきたくお願い申し上げ、閉会のあいさつとさせていただきます。

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坂城町長 山村ひろし

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