先週(11月10日)、平成30年度 「坂城町PTA連合会 研究集会」 が坂城町立南条小学校で開催されました。
坂城町のPTAの皆さんならびに先生方のご尽力には心より感謝申し上げます。
今回の研究集会には約100名以上の方が参加されています。
今回の研究集会のテーマは;
「子育て、家庭が原点 ― 大事にしよう小さな 「気づき」 (乳幼児期から) ―」 です。
信州大学教育学部長 永松裕希教授 (坂城町四ツ屋ご在住) の講演に続き、8つの分散会に分かれ種々のテーマに基づきディスカッションをしていただきました。
・「子どものほめ方、しかり方、しつけ」(第1分散会、第2分散会、第3分散会)
・「反抗期や思春期の対応」(第4分散会、第5分散会)
・「おともだちとの関係」(第6分散会)
・「進路・進学や家庭学習」(第7分散会、第8分散会)
信州大学永松教授の講演のテーマは、「子どもたちの今日的な課題と支援」 です。
幅広いテーマについて、大変わかりやすくお話をしていただきました。
配布された資料の主な項目は次の通りです。
1.個人差とは
目標に到達するための順序や到達の仕方がここの児童によりことなる。 全てが一律ではない。
2.学習スタイル
学習スタイルには、(1)表象スタイル、(2)認知スタイル、(3)記憶スタイル、(4)思考スタイル、(5)注意、(6)反応スタイル などいろいろ異なる。
3.認知スタイル
認知スタイルにも、「場独立か場依存」、「分析か非分析」、「熟慮か衝動」、「継次処理か同時処理」 などいろいろなパターンがある。
4.知的発達に遅れはないものの学習面や行動面で著しい困難を示す児童・生徒の割合(H24 文科省)
・聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するに著しい困難を示す・・・・・4.5%
・不注意または多動性―衝動性の問題を著しく示す・・・・・3.1%
・対人関係やこだわり等の問題を著しく示す・・・・・1.1%
・学習面か行動面で著しい困難を示す・・・・・6.5%
*以上の合計で15.2%の児童に困難性が認められる。
5.読みのスキルと読書量
6.高機能広汎性発達障害の分類
・高機能自閉症
・アスペルガー症候群
・高機能の非定型自閉症
7.自閉症スペクトラムの理解の必要性 ― 学習や発達の特徴 ―
・心の理論
・刺激の過剰選択性
・ゲシュタルト的言語学習スタイル
・視覚的思考
・情報処理の方法
・感覚の統合
など非常に専門的なお話を分かりやすく解説していただきました。
「15.2%の児童に困難性が認められる」というのは衝撃的ですね。
「分散会」
以下は分散会のルール
以下、分散会の様子です。 皆さん、大変熱心に議論をされ、意見のとりまとめを行われていました。
11月10日(土)午前中の3時間半、大変お疲れさまでした。
なお、今回のPTA連合会研究集会は南条小学校で開催されました。
当日の朝刊各紙で、「南条小学校建設工事における会計検査」 について報道がなされましたので、私から皆さんに説明をいたしました。
内容につきましては、以前にも当ブログでご説明しましたので、以下をご覧ください。
https://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/?itemid=47846
坂城町長 山村ひろし