(招集あいさつ(1)から)
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また、分担金及び負担金につきましては、葛尾組合ごみ焼却施設稼働延長に伴う負担金の減額等により70,961千円、国庫支出金につきましては、新型コロナウイルス予防接種に関する費用及びA09号線や橋梁修繕事業などの社会資本整備総合交付金の増額などにより、
6億98,685千円、ふるさと寄附金につきましては、令和2年度の実績を踏まえ、1億円を計上いたしました。
繰入金につきましては、長野広域連合のごみ処理施設建設負担金の財源として広域行政事業基金からの繰入や文教施設整備基金、ふるさとまちづくり基金からの繰入のほか、必要施策への予算を確保するため財政調整基金からの繰入など全体で、7億48,051千円、町債につきましては、道路改良事業などに伴う公共事業等債や、緊急防災・減災事業債など、総額で4億71,900千円を計上いたしました。
そして、令和元年10月から始まりました「幼児教育・保育の無償化」に伴う3歳から5歳の子供の副食費につきましては、これまで町独自での軽減を図りながらも納入していただきましたが、さらなる子育て支援策の拡大として、保育園に通う町内在住の3歳以上児 全員の副食費を無料とする施策を行うこととしました。このことから「諸収入」の「保育園給食費納入金」において前年度対比約6,200千円の減額としております。
次に歳出でございますが、「投資的経費」につきましては、新工業団地と国道バイパスなどを繋ぐ町道A09号線道路改良事業や、小中学校特別教室等への空調設備設置事業などで、7億74,954千円とし、義務的経費は、人件費が13億69,309千円、障がい者への福祉サービス給付費や児童手当、福祉医療などの扶助費につきましては、6億95,226千円、公債費につきましては5億81,084千円を計上いたしました。
また、「その他の経費」としまして、新型コロナウイルス予防接種に係る委託料やGIGAスクール構想推進事業の情報通信機器保守料を新たに計上したほか、中小企業対策事業としての保証料補給金の増額等により32億49,427千円といたしました。
続いて、令和3年度の主要施策について申し上げます。
スマートタウン構想事業の取組みとして、災害時に地域の避難所となる小学校に自立分散型エネルギー施設を設置し、平時のCO2削減による地球温暖化対策と停電時等の電力供給を併せて実現できるよう整備を進めておりますが、今年度の村上小学校に続き、令和3年度は、坂城小学校に太陽光発電設備と蓄電池設備を設置する計画であり、所要の経費を当初予算に計上いたしております。
ワイン文化推進事業につきまして、現在の新型コロナウイルス感染症の状況下では、「坂城駅前葡萄酒祭」といった大規模なイベントは困難でありますが、オンラインの活用など、コロナ禍にあっても実施可能な事業を積極的に展開し、引き続き、さかき発のワイン文化の醸成・推進に取り組んでまいりたいと考えております。
信州さかきふるさと寄附金につきましては、2月末現在、9,505件、187,613千円で、金額ベースの前年同月比でプラス27.9%と、果樹類を中心に前年を上回る大変多くの寄付のお申し込みをいただきました。
今後も、ふるさと寄附を通じ、町の魅力を全国のより多くの方々に発信し、PRしてまいりたいと考えております。
ポーランドとの交流事業につきましては、コロナウイルス感染防止を鑑み、今年度 止む無く訪問を中止といたしましたが、同国の自治体「ツェレスティヌフ郡」側から、改めて訪問のお誘いをいただいております。来年度につきまして、国内はもとより、訪問先の感染症の状況を見る中で、訪問を計画し緩やかな交流がスタート出来ればと考えております。
次に、子育て支援・福祉分野についてでございます。
「GIGAスクール構想推進事業」につきましては、1人1台端末とオンライン授業等に必要な機器の導入、そして、大容量の通信を可能とする校内ネットワーク整備について、1日も早い事業完了に努め、過日先行して坂城中学校へ1人1台の端末を貸与したところでございます。当日は、生徒一人ひとりに、情報社会で生きる未来や端末の有効な利用について、役場からオンラインにて、お話をさせていただきました。
今後、ハード整備とあわせ、教員のICTを活用した授業に関する研修についても充実を図ってまいりたいと考えております。
また、令和3年度におきましては、元年度に整備した小中学校普通教室への空調設備の整備に続き、理科室や家庭科室等の特別教室への整備を行い、学校教育環境の更なる充実に向け、取り組んでまいります。
児童・生徒支援事業につきましては、障がいのある子どもや保護者に対して、就学前の教育相談から就学後の適切な教育支援を行えるよう、教育コーディネーター、教育・心理カウンセラーの配置を行ってまいりました。3年度におきましては、学校支援員等の体制についても拡充を図り、インクルーシブ教育の推進を図ってまいります。
子どもたちの海外研修につきましては、今年度、小・中・高のいずれも新型コロナウイルスの感染拡大と終息の見通しが立たない状況から、実施を見送りました。
令和3年度ですが、夏休みに計画している小学生の中国上海市・実験小学校との交流は、復旦大学を通じた実験小学校との協議の結果、出入国時の待機の必要性等、短期交流を実施するには困難な状況などから、交流事業は中止することといたしました
一方、1年後の来年3月に予定している中学生アメリカ派遣事業、高校生タイ国研修事業につきましては、実施の方向でありますが、新型コロナウイルス感染症の状況を注視してまいりたいと考えております。
一人暮らし高齢者が安心して暮らせるよう貸与しております、緊急通報システム「あんしん電話」につきまして、新年度においてシステムの更新に係る予算を計上いたしました。スマートフォン等の普及により固定電話を持たない方も多くなる中、電話回線が必須となる現行の仕組みから、固定電話や携帯電話がなくても対応できる無線方式への移行を図っていきたいと考えております。
国民健康保険につきましては、長野県が財政運営の責任主体となり、町では、県全体の医療費などを賄うための財源として県が算定した納付金を納める仕組みとなっております。
先般、令和3年度の納付金額が提示され、町では、これに基づき新たな保険税率を算定したところであります。税率の算定にあたっては、町独自の激変緩和を講じる中で加入者の皆様に最小限のご負担をお願いすることとして、国民健康保険運営協議会にお諮りし、お認めをいただいたことから、今議会において国民健康保険税条例の改正をお願いするところであります。
介護保険につきましては、令和3年度から5年度までの3か年計画となる「第8期介護保険事業計画」に合わせ、介護保険料についても改定をお願いするものであります。
新たな保険料につきましては、基準となる第5段階で、現行の月額5,100円から5,000円に引き下げ、被保険者の負担軽減を図ることとして、介護保険運営協議会にお諮りし、お認めをいただいたことから、今議会において介護保険条例の改正をお願いするところであります。
続きまして、産業振興分野でございます。
農業委員会につきましては、本年5月に委員の任期満了となります。農業委員会等に関する法律の改正により、公選制から選任制に移行してから2回目の改選となりますが、今議会に推薦候補12名、一般公募候補2名について任命に関する議案を上程したところでございます。
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける町内事業者を支援するため、昨年4月に創設いたしました町融資制度の「経営安定特別資金(新型コロナウイルス対策)」を令和3年度も継続し、事業継続と雇用の維持・安定を図ってまいります。
また、新型コロナ対策にあたっては、引き続き町商工会をはじめ、さかきテクノセンターやテクノハート坂城協同組合など関係機関と連携し、事業所が必要とする支援策を講じてまいりたいと考えております。
新たな工業団地造成事業につきましては、長野県による農振除外の同意や長野税務署との事前協議を経て、現在、関係地権者との用地交渉を進めております。令和3年度では、開発行為許可申請及び農地転用申請などの諸手続きを経て、造成工事に着手し、年度内での完成を予定しております。
また、併せて進めておりますA09号線道路改良事業につきましては、関係地権者からの用地買収が完了しましたので、令和3年度 工事に着手し、工業団地分譲開始に合わせ開通をしてまいりたいと存じます。
移住定住・就職支援事業では、町内事業所の人材確保及び学生の就職支援を行うため、合同企業説明会や企業セミナーなど、対面式やオンラインのそれぞれのメリット等を活かした支援事業に努め、あわせて就職を契機とした移住定住の促進を図ってまいります。
平成の時代における町内産業の変遷や動向、また、工業関連を中心に商業や農業などの活動や出来事などを取りまとめる「平成の産業史」の編纂につきましては、企業等への取材や当時の情勢などの収集を行っており、令和3年度では、組版、発行を進めてまいります。
今年度の「2020 さかきモノづくり展」は、ICTを活用したオンラインによるモノづくり展としましたが、来年度は、今年度の実績を踏まえ、リアル体験とオンラインを融合させたモノづくり展として、実施主体となる「さかきテクノセンター」とともに準備を進めてまいりたいと考えております。
松くい虫防除対策につきましては、健康に対する配慮など地域住民や関係者の皆さまとの情報交換によるリスクコミュニケーションの強化に努める中で、引き続き県の指導をいただきながら、空中散布、無人ヘリ散布も含め、伐倒駆除、樹幹注入、植樹など、総合的な防除対策を講じてまいります。
地域住民が主体となって設置する有害獣対策の侵入防止柵につきましては、今年度で網掛地区が完成し、村上地区全ての設置が完成いたしました。令和3年度からは南条地区での設置に向け、現在協議を進めておりますが、各地区において本事業のご理解とご協力をいただく中で、侵入防止柵の設置推進を図り、有害獣による被害を減少させてまいりたいと考えております。
鉄の展示館では、来年度、「渋沢栄一の頃の日本刀展」、「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」、KADOKAWAコミックとのコラボレーションとなる「天華百剣(てんかひゃっけん)と名刀写し展」などの企画展を計画しておりますので、大勢の方にご来館いただきたいと思います。
坂城町国際産業研究推進協議会では、今年度計画しました海外視察研修について、新型コロナウイルス感染拡大等から延期され、令和3年度にフランス及びイタリアへ進出している町内企業の現地法人を視察する予定としております。今後の企業経営や販路拡大などに活かす研修を計画しており、今後の町の工業振興を図るうえで重要なことから実施に必要な予算を計上いたしました。
続きまして、循環型社会と安全な生活環境についてでございます。
本年10月から可燃ごみは、千曲市B焼却施設へ運搬し処理されることとなりますので、ごみの出し方の注意喚起を図るため、パンフレットを更新して全戸に配布する経費を予算計上いたしました。あわせて、ごみ減量化の推進の取組みを進めてまいります。
町消防団の第9分団(網掛)のポンプ自動車につきまして、来年度新たに更新し、災害発生時等の有事の出動をはじめ、日頃からの警戒や防災防火訓練に活用するなど、安心・安全で災害に強い地域づくりに引き続き努めてまいります。
坂城町地域防災計画につきましては、熊本地震や平成30年7月豪雨、令和元年東日本台風などの大規模災害が発生したことを踏まえ、関係法令や国・県の防災計画が修正されたことから、それらと整合を図り、令和3年度、より実効性のある計画を策定予定です。
現在、国の防災基本計画や県の地域防災計画修正の概要をまとめ、町地域防災計画の影響箇所の洗い出し作業を行っているところでありますが、併せて、今後予定されている災害対策基本法の改正も踏まえ、改定していきたいと考えております。
続きまして、生活基盤の向上のための施策について申し上げます。
町道A01号線につきましては、酒玉工区にて、若草橋南側の道路改良を行い、金井工区は、引き続き建物を含めた用地交渉を進め、早期完成を目指してまいります。
橋梁修繕事業につきましては、引き続き昭和橋の床板下面補修工事と新たにテクノさかき駅北側のしなの鉄道をまたぐ谷川跨線橋修繕工事を予定しております。鉄道上空での工事となるため、一部夜間での施工のほか、交通規制が必要となり、地域の皆様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします
下水道の整備については、居住地域の工事発注は概ね完了し、令和2年度末の整備面積は91%の進捗となる見込みで、3年度以降は、地形等の要因により未整備となっている地区の整備を進めてまいります。
以上、令和3年度の主要施策について申し上げました。
今議会に審議をお願いする案件は、専決報告3件、農業委員会委員の任命に関する案件が15件、広域連合規約の変更とそれに伴う財産処分の協議各1件、連携中枢都市圏形成に係る連携協約の変更1件、条例の制定3件、一部改正4件、町第6次長期総合計画基本構想に関する案件1件、町道路線の認定と変更が各1件、令和3年度の一般会計予算及び特別会計予算4件の計36件でございます。
よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のあいさつとさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし