来年はどんな年

 現在の日本は、総選挙まっただ中で、慌ただしい日を送っていますが、すでに12月4日になりました。 来年の干支から、どんな年になるのかを考えてみましょう。

 来年は、平成二十七年 乙未(きのとひつじ / いつび)の年です。>

 今年(平成二十六年)は、甲午(きのえうま / こうご)の年でした。>

 今年は、固い甲羅を打ち破り、草木が大地に芽吹くが如く、それまでに蓄えてきたエネルギーを糧に、満を持して大きくジャンプする、飛躍の年、爆発する年といわれる年でありました。>

 年初めからの大雪、各地で起こった土砂災害、御嶽山の噴火、先日の長野県北部の大地震など天変地異も続発しました。>

 また、年末に突然の解散総選挙もありエネルギーの暴発に近い状況が起きました。>

さて、来年の乙未(きのとひつじ / いつび)はどんな年になるのでしょうか。>

乙という字は草木の芽が曲がりくねっている状態を表す象形文字です。>

いろいろと新たな改革創造の歩みを進めるけれども、まだまだ外の抵抗力が強くまっすぐ伸びることが難しい状態を示します。>

従って、このような抵抗があっても、どんな紆余曲折を経ても、それを進めて行かなければならない、ということも意味します。>

一方、未は上の短い「一」と「木」から成っています。>

「一」は「木」の上層部、すなわち枝葉の繁茂を意味しています。>

ところが枝葉が繁茂すると暗くなるから、未を「くらい」とも読みます。未は昧に通じます。>

つまり支の「未」は、暗くしてはいけない、不昧でなければならないということを意味します。(茶道で有名な松平不昧公(出雲松江藩主)の「不昧流」の境地は、そういう繁茂した枝葉末節を払い落として、生々たる生命を進展させるところにあります。) 

こうしたことから来年の乙未は、いろいろと抵抗に出会い、面倒なことが多く、暗くなりがちで、旧来の勢力との衝突が起きることになりそうです。>

従って、何よりも、事前に、積極的に、煩わしいことやよくない事に対して先手を打ち、問題の小さいうちに追い払い、対処することが求められます。>

来週14日投開票の総選挙の行方は分かりませんが、結果も踏まえて、来年に向け準備することが大切のようです。

             

坂城町長 山村ひろし >

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