熱音響機関の開発

 本日(12月3日)、坂城テクノセンターで、坂城町、坂城テクノセンター、長野県テクノ財団浅間テクノポリス地域センターの共催で、東海大学工学部動力工学科長谷川真也先生をお招きして、「高効率熱音響機関の開発について」 というテーマでお話を伺いました。

 初めて、「熱音響機関」 の話を伺いましたが、まさに目からウロコの話でした。

 しかも、かなり実用化に近いところまできているようです。

 熱音響機関とは以下の特徴を有する新しいエネルギー開発装置です。

 その特徴とは、

 (1)音波の共振を利用して駆動するために、ピストン、タービンなどの可動部品を全く必要としない、半永久的にメインテナンスフリーの装置である。

 (2)熱電変換素子を大幅に超える高効率エネルギ変換(30%以上)が可能である。

 (3)パイプのみの簡易な構成のため安価かつ量産が容易である。

 (4)産業廃熱、自動車排熱、太陽光エネルギなど多様な熱源を利用した高効率な冷却、発電システムが実現可能である。

          

 高効率熱音響機関の概念図は以下の通りです。

 

 これでもまだ分かりにくいと思いますので、以下のサイトをご覧下さい。

 比較的わかりやすく説明されています。(サイエンス・ニュース)

https://www.youtube.com/watch?v=tJQZibQyNyg

           

 これは素晴らしい開発です。

 坂城町でもいろいろトライしてみたいと思いました。

 また、「環境・エネルギーセミナー」の終了後、特別に時間をとって下さり、「坂城経営革新塾」の塾生相手にさらに細かい説明をしていただきました。

 一同、大感激です。

              

「環境・エネルギーセミナー」で講演される長谷川先生

講演会の後、「坂城経営革新塾」でさらに説明をされる長谷川先生

            

 事例を一つ示します。

 以下の例は、300度の熱源を音波に変え、その音波からマイナス70度の冷凍温度を作る例です。熱源さえあればフロンなどなしに冷凍ができるのです。

              

 

           

 今回の研究はまだまだ実験段階ですが、実用の時期も近づいており、大きなインパクトを持っていると思いました。 (以上の資料は、東海大学長谷川先生ならびにサイエンス・ニュースによります。)

                   

 坂城町長 山村ひろし

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