平成25年第3回坂城町議会定例会招集挨拶 (2)

(以下、後半部分)
                    
さて、25年度事業の進捗状況について述べさせていただきます。
坂城駅エレベーター設置につきましては、県の6月議会定例会で本事業に係る県補助金の予算議決をいただきました。現在、しなの鉄道株式会社においては、工事に係る国庫補助金の交付申請を進めているところであります。
なお、本体工事につきましては、8月27日に入札が実施され施工業者が決定となり、9月下旬には本体工事に着手し、本年度末完成の予定となっております。
 
南条小学校改築事業につきましては、設計業者による提案に基づき、現場の声を聞きながら、町で検討を行い、新しい南条小学校校舎の基本設計についての中間報告として、本日開催される「建設委員会」にお示しをし、ご意見をいただく予定となっております。
今後につきましては、建設委員会の意見を参考にしながら、基本設計の最終報告に向けて協議を進め、引き続き、詳細設計、建築確認申請を済ませ、26、27年度に本工事を実施、平成28年春には新校舎の完成を目指してまいります。
 
 スマートコミュニティ構想事業につきましては、テクノさかき工業団地内企業の使用電力調査では、「スマートメーター」や「デマンドメーター」による電力使用の見える化を目的としたデータ収集を進めており、調査の中間報告において、見える化による電力使用のピークシフトや生産工程の改善、生産の平準化を進めることにより、約3割の電力削減が期待できることがわかりました。
 今後も、更なるデータ収集と検証を進め、その成果が町内企業に波/及していくよう進めていきたいと考えております。
 また、役場庁舎への木質バイオマスボイラー設置事業につきましては、8月8日に入札を行い、施工業者が決定いたしました。工期は6ヶ月間と見込まれますが、できるだけ早く稼働できるよう進めてまいりたいと考えております。
なお、今議会に、補正予算を計上させていただきましたが、県の地域発元気づくり支援金事業において、新たに「スマートタウン坂城普及・啓発事業」が採択されました。
この事業では、スマートタウン構想の啓発映像制作のほか、子どもたちを対象に自然エネルギーを活用した科学実験教室を計画しております。この事業により、町全体におけるスマートコミュニティへの共通認識と、スマートタウン坂城の構築に向けた気運の醸成を図ってまいりたいと考えております。
このほかにも、先月には「ピークシフト自販機」が「びんぐし湯さん館」と「役場庁舎入口」に設置されました。
この自販機は、最新型のため全国的にも設置例があまりないようですが、大手飲料メーカーが「坂城スマートタウン構想」の趣旨に賛同し設置されたものであります。
なお、「役場庁舎入口」には、災害対応型として備蓄水ボックスがあわせて置かれており、緊急時に飲料水を提供することができます。                                      

 
ワイナリー形成事業につきましては、千曲川ワインバレーの一員として6月に実施された「ワイントレイル」に続き、今月8日に開催される「東御ワインフェスタ」へも巨峰ワインを出展し、ブランド化の取り組みを進めております。また、ワイナリー設立に向けた取り組みといたしましては、酒造免許取得の条件緩和となる構造改革特区の本年中での取得を目標に、関係機関との協議など申請準備を進めております。
町振興公社による巨峰を使ったワイン及びスパークリングワインの生産につきましては、町内での原材料の調達の目処がたちましたので、この秋にはラベルをリニューアルした100%坂城産のブドウによるワインがお楽しみいただけるものと考えております。
 
平成25年度緊急雇用創出事業として、地域資源や特産品の普及宣伝など、町の魅力を町内外に発信する「坂城町魅力発信プロジェクト事業」につきましては、当町のキャラクターである「ねずこん」が、「保育園の夏まつり」や「坂城どんどん」など町内のイベントや、8月に佐久市で開催された「信毎まつり」、上田市での「みんなの信州私鉄フェスタ」など町外のイベントにも積極的に参加し、町の魅力発信に努めております。
また、今月末の28日と29日には、横浜赤レンガ倉庫で開催される「ゆるキャラ グルメフェスティバル イン 横浜」に出展し、「ねずこん」を始め、ねずみ大根焼酎や巨峰ワインなどを宣伝してまいります。
なお、昨年はスタートが遅かったのですが、町民の皆さんにもご協力いただき、全国で264位、長野県内では10位となりました「ゆるキャラグランプリ」に今年は、最初からエントリーすることにいたしました。今月17日(火)から投票が開始さますので11月8日の投票終了までの間、町民の皆さんには「ねずこん」に1回でも多く投票いただきますようよろしくお願いいたします。
 また、「ねずこん」の活動の場を増やし、人気を上げるため、もう一体「ねずこん」の着ぐるみを製作する費用を今回の補正予算に計上いたしました。この「ねずこん」の製作により、更なる坂城町のPRに役立ててまいりたいと考えております。
 
国際交流事業の一環として、去る、8月5日に、和平キャンプ場で、町内の小学4年生から6年生約40名が参加し、坂城中学校の英語講師(ALT)など5名の外国人との「和平国際交流村事業」を開催いたしました。参加した児童は、積極的に外国人とコミュニケーションをとり、外国の文化や英語に関心が持てたと感じております。
さて、昨年、中国から来日する予定が国際状況により、延期となりました中国上海市嘉定区との「小学生国際交流事業」につきましては、10月下旬に、実験小学校児童11名が坂城町を訪れる予定であります。中国との友好の輪が広げられればと考えております。
 
8月15日第58回成人式が開催されました。今年の成人式の該当者は、197名で、うち、152名の新成人が出席いたしました。成人式は、実行委員会の皆さんにもご努力もいただき、和やかな中、厳粛に執り行われ、大変素晴らしい式となりました。
 
創立30周年を迎える町文化協会では、「坂城町の歌」制作実行委員会を立ち上げ、歌のイメージ、活用方法、歌詞や曲で参考となる言葉などについて広く意見を伺うためにアンケートを実施し、現在、集計作業を行っております。なお、今議会に関連の予算を計上させていただきました。
今後のスケジュールといたしましては、アンケート結果を基に10月に歌詞を募集し、プロの作曲家によるアドバイスを受けながら、来年3月の完成を目指しております。町民の皆さんから愛される歌ができることを期待しております。
 
総合的な松くい虫防除対策の一環として、6月20日に、県の特別防除実施基準に基づくヘリコプターによる空中散布を実施いたしました。実施にあたりましては、健康に対する配慮として、リスクコミュニケーションの強化を図り、住民説明会の開催や「申出書」による事前調査を行うとともに、薬剤安全確認調査として気中濃度調査、河川・プールの水中濃度調査、ミラーコート紙による飛散確認調査を行いましたが、すべての調査において不検出という結果が出ました。  
また、町保健センターに設置いたしました健康相談窓口への散布後の相談者はなく、緊急時の医療体制として依頼いたしました千曲中央病院、寿光会上山田病院、両病院からも報告はありませんでした。さらに、農作物や養蜂に関する被害報告もありませんでした。
今後も、松くい虫防除対策につきましては、住民の皆さんの健康を第一に考え、私たちの大切な財産である松林を守るため、伐倒駆除、空中散布等複合的な防除対策に取り組んでまいりたいと考えております。
 
8月3日には、第36回坂城どんどんが、好天のなか、横町・立町通り・坂城駅前で行われました。今年は、新企画として、169系電車の公開や信州プロレスの公演があり、大勢の町民の皆さんに、会場へ足を運んでいただきました。
また、夜の踊り流しには、昨年よりも3連、約100人多い、48連、約1,500人の方々にご参加いただき、真夏の暑さを吹き飛ばす盛り上がりを見せていただいたことに感謝申し上げます。
今週6日(金)に開催されます、「テクノさかき工業団地まつり」は、今回で、20回目を迎えます。当初、工業団地内企業の福利厚生事業の一環として行われてきたお祭りも、コンサートや花火大会など大勢の町民の皆さんに好評をいただき、「地元のお祭り」として定着してまいりました。
今年は、南条小学校金管バンドの子どもたちの演奏や歌謡コンサート、花火大会を予定しております。
多くの町民の皆さんに、会場にお越しいただき、お祭りを楽しんでいただければと思います。
 
 鉄の展示館では、9月14日から10月27日まで、「第8回お守り刀展覧会」を開催いたします。「お守り刀」には、子どもの成長を願い、愛する人をあらゆる災難から断ち切り、持ち主の身を守ってほしいという願い、祈りが込められております。
本展では、全国の刀匠及び刀職者が技の限りを尽くして製作いたしました「お守り刀」をご覧いただくことができますので、多くの方々のご来館をお待ちしております。
 
9月16日の敬老の日を迎えるに当たりまして、町でも高齢者の方の長寿を祝福し敬老の意を表するために、今週7日(土)に米寿、白寿、100歳以上の方々に敬老訪問事業を実施いたします。
今年の敬老祝事業の対象者は、88歳の米寿の方が95名、99歳の白寿の方が6名、100歳以上の方が10名で、全体で111名であります。
また、最高齢の方は明治40年生まれの男性の方で、この8月に106歳になられました。
 
緊急経済対策として、今年の5月から実施しております坂城町住宅リフォーム補助事業は、補助金に対する全体事業費が約5千4百万円余りとなり、大きな経済効果が生まれたものと考えております。
つきましては、現在も事業への問合せがありますので、本議会に補助金の追加補正をさせていただきました。
町営住宅横尾団地の下水道接続工事のうち、今年度計画対象のC棟、D棟、K棟の16戸について、先月入札を実施し施工業者が決定いたしました。今月末頃から順次工事に入り、年内には竣工の予定となっております。
 公共下水道事業につきましては、現在、入横尾地区、上平島地区、網掛福沢地区の面的整備を行っております。
 また、8月27日に公共下水道の整備区域の拡大による下水道計画の見直しのため、「坂城町都市計画審議会」を開催し、南条・上平地区の整備区域の追加変更承認を得ました。
 
8月4日(日)に長野市飯綱高原スキー場で行われました「第
55回長野県消防ポンプ操法大会」の小型ポンプ操法の部に上五明の第10分団が出場し、県内各地から勝ち上がってきた強豪が集まる中、日頃の訓練の成果を発揮し、第7位と健闘いたしました。
町の小型ポンプ操法の部としては、埴科大会での優勝、県大会出場は、14年ぶりでした。なお、第10分団としては実に36年ぶりの快挙となりました。今後も、更に訓練を重ね、地域の安全を守るため活躍を期待いたします。
8月30日から9月5日までは、「防災週間」として、各種行事が全国的に実施されております。
当町におきましては、町総合防災訓練が8月25日、坂城小学校において実施されましたが、23日の降雨により、小学校グランドが使用不能となったため、日程を縮小し、自主防災会の避難誘導訓練までする形で、訓練を実施いたしました。
雨が降る中、約500名の住民の皆さん、関係団体の皆さん方に参加をいただき、自主防災会ごとの警戒本部設置訓練や町防災無線班による訓練などの一部訓練が実施され、有事の際の行動について確認をいたしました。
今年もゲリラ豪雨やそれに伴う土砂災害などが、全国各地で頻発しております。日頃からの備えが防災・減災活動であり、町民の皆さん方の身体・生命・財産を守ることにつながる非常に重要なことであります。
住民の皆さんの安全・安心を守るため、引き続き、防災意識の高揚と防災対策の徹底に万全を期してまいります。
 
今議会に審議をお願いする案件は、専決報告が2件、人事案件が2件、契約の締結が1件、町道路線の認定が1件、一般会計・特別会計の24年度決算の認定が8件、一般会計・特別会計の補正予算が7件 計21件でございます。よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のごあいさつとさせていただきます。         
                            
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坂城町長 山村ひろし

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