《令和2年第3回坂城町議会例会招集あいさつ(1)より続きます。(以下のサイト)
https://yamamurahiroshi.sakura.ne.jp/?itemid=50739
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8
月
30
日(日)には、防災関係機関と地域住民が相互に連携し、広く防災意識の普及高揚を図ることを目的に、町総合防災訓練を村上小学校で開催しました。
本年は、新型コロナウィルス感染症対策を考慮し、村上地区の自主防災会や町消防団、婦人消防隊、民生児童委員、千曲坂城消防本部、千曲警察署、日赤奉仕団等の皆様方、約
160
名と、参加者を限定し、
また、例年、大地震等の災害に備えた訓練を実施しておりましたが、令和元年東日本台風を踏まえ、大雨による水害に訓練想定を変え実施したところです。
訓練前半は、千曲川氾濫を想定し、警戒レベルごとに同報系及び移動系デジタル防災行政無線を活用して、町と各自主防災会の連携や町民への情報伝達を行い、有事の際に対応した実践的な訓練を行いました。
また後半では、中核避難所にもなる村上小学校にて、新型コロナウイルス感染拡大下における開設を念頭に置いての避難所運営訓練や負傷者の応急手当訓練を、グランドでは消防団の水防訓練を、また同時に、昨年の災害時の避難所における情報収集が困難だったことも踏まえ、災害時公衆無線LAN開設訓練も実施しました。
災害の未然防止、被害の軽減を図るためには、住民の皆さんの日頃からの災害に対する備えが重要であります。コロナ禍ではありますが、今後も家庭や地域、行政、関係機関が連携し、有事の際に対応できるよう防災意識の高揚と防災対策に努め、安心・安全で災害に強い町づくりに努めてまいりたいと考えております。
9月21日の敬老の日を迎えるにあたり、町では、長寿のお祝いと敬老の意を表し、米寿・白寿の方々、並びに
100
歳以上の皆様を対象として敬老祝金をお贈りします。
例年、私自ら全員の方を訪問しお祝いをしておりましたが、今年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、訪問は
99
歳以上の方を対象として
9
月
5
日(土)に行い、
88
歳の米寿の方にはお祝いのメッセージを添えて郵送により対応させていただくことといたしました。
なお、今年度の対象者は、
9
月
1
日現在、米寿の方が
120
名、
99
歳の白寿の方が
8
名、
100
歳以上の方が
13
名で、合計
141
名の方が対象となり、最高齢は大正
3
年生まれの
105
歳の方でございます。
さて、本年度の坂城駅前葡萄酒祭につきましては、秋に延期しての開催を検討して参りましたが、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みて、今年度の開催は中止することといたしました。
葡萄酒祭は、町内外から大勢の方が訪れ、坂城産ワインとともに町の魅力を発信し、参加された皆さんが交流できる大きなイベントとして期待されておりますので、新型コロナウイルスの状況を見ながら改めて来年度以降 適切な時期に開催を計画して参りたいと考えております。
また、
10
月に町国際交流協会、町議会の皆さんと予定していたポーランド「ツェレスティヌフ郡」への訪問交流事業につきましても、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大の状況を鑑み、今年度の訪問を中止することといたしました。
先方と連絡を取り合う中では、感染症拡大が収まった段階での、改めての訪問についてお誘いをいただいているところであり、今後の訪問を含めた交流の進め方などについて、協議を行ってまいりたいと考えております。
国道
18
号バイパスでございますが、先般
8
月
18
日に県及び長野国道事務所に、小宮山副議長さんとともに「新国道上田篠ノ井間建設促進期成同盟会」の要望活動を行ってまいりました。
今年度におきましては、国から6億7千万円の予算が配分され、引き続き網掛地区の工事用道路の整備を予定しているとのことでございます。
一日も早く完成できますよう、今後も積極的に要望活動に取り組んでまいりたいと考えております。
主要地方道坂城インター線の延伸事業では、しなの鉄道の跨線橋工事で、500トンの大型クレーンによりコンクリート桁の設置が施工されました。本事業により、工業団地から坂城インターへの利便性が向上し、団地周辺の混雑解消やテクノさかき駅周辺の円滑な道路交通の確保を図ることができますので、早期完成にむけ、引き続き関係機関への働きかけを行ってまいります。
町道A
01
号線 道路改良事業 酒玉工区につきましては、皆様のご協力により若草橋が完成しましたが、今年度は、若草橋南北の歩道の道路改良工事を実施し、次年度、若草橋南側の道路改良事業を実施してまいります。
公共下水道事業は、新地、鼠地区と中之条及び村上地区の居住地域で未整備区間の工事を実施する予定でございます。
町民の皆様、関係の皆様には、工事中ご不便をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いいたします。
次に今議会に上程する主な内容でございますが、まず、「犯罪被害者等支援条例」の制定議案でございます。
当町で
5
月に若い
2
人の命が奪われる痛ましい事件が発生しました。犠牲になられたお二人のご冥福を改めてお祈りいたしますと共に、ご家族の皆さまに心からお見舞いを申し上げるところであります。
これまで町には、そうした犯罪に巻き込まれた方に対する支援についての定めがなかったことを受け、今回の事件を機に、長野県警察本部などにもご相談する中で、県内で初めてとなる「坂城町犯罪被害者等支援条例」と関連予算を上程したところでございます。
本条例におきまして、犯罪被害者等の支援の基本となる事項を定めることで犯罪の被害にあわれた方やご家族の被害の軽減や回復を支援し、安全で安心して暮らすことができる地域社会の実現につながればと考えるところであります。
なお、見舞金につきましては、要綱を定めて、本年
4
月からの適用の方向性でございます。
次に補正予算についてでございます。
坂城駅周辺の賑わいの創出と活性化のため、「鐵のほそ道」西側に隣接する土地の取得費を計上いたしました。
観光・商業の拠点として、また、地域住民の憩いの場として、更に、有事の際には地域の防災拠点としての利活用を進めてまいりたいと考えております。
次に、特殊詐欺等につきましては、「オレオレ詐欺」から警察官や公務員等を名乗ったいわゆる「預貯金詐欺」へ その手口が複雑化、巧妙化しており、その前兆事案が隣接市では増加傾向で、当町に入り込んでくる可能性も高いことから、特殊詐欺防止電話装置の助成を行うこととしました。
満
65
歳以上の方で特殊詐欺等対策機能付き電話機の購入や固定電話に接続する装置に係る経費の一部を助成するものでございます。
千曲川沿線の佐久穂町から飯山市までの
12
市町による令和元年東日本台風災害復興の花火事業の提案が長野市と長野市商工関係団体からありました。
花火を通じて台風災害から1年を迎える県内被災地をつなげ、復興に向けた希望の象徴とするとともに災害復旧・復興に継続的に関わっているボランティアへの感謝の気持ちを表すこと、併せて、新型コロナウイルス感染症に対する医療従事者への感謝と打撃を受ける地域経済と住民のマインドの回復に向けた発信を趣旨としており、当町としても協調してまいりたいことから必要な経費を予算に計上いたしました。
最後に、今議会には、高見澤 正(たかみさわ ただし)氏の名誉町民推挙に係る議案を上程しております。
坂城町で事業を起こし、食材自体を自己発熱させる「ジュール加熱殺菌システム」などの技術開発を進め、業界初の「発酵ジャム」を商品化させて、全国そして海外にも事業展開を拡大されております。
また、同氏は、永年にわたり多額の私財を寄附していただき、まちづくりや産業、教育文化の振興と発展にも寄与するなど、名誉町民にふさわしい方でございます。
以上、新型コロナウイルス感染症対応と令和元年度の決算状況、そして、本年度の事業の進捗状況並びに本議会上程の主な内容について申し上げましたが、今議会にお諮りする案件は、
専決報告が
1
件、人事案件が
5
件、一般会計・特別会計の令和元年度決算の認定
5
件、規約の変更
1
件、条例制定
1
件、補正予算
5
件 計
18
件でございます。
よろしくご審議を賜り、ご決定いただきますようお願い申しあげまして、招集のあいさつとさせていただきます。
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坂城町長 山村ひろし