本日(8月15日)、坂城町文化センターで第56回坂城町成人式を執り行いました。
前半の「成人式」は坂城町が主催し、後半の「成人祭」は成人者の実行委員会が主催して行われました。本日の出席者は155名で該当者の80%以上の方が参加されました。 (このように多くの方が参加されたのは最近では珍しいそうで、今年のクラスは大変団結力があったのでしょう)
(実行委員会メンバー)
(町長挨拶)
坂城町では、ここ30年間、成人式を8月15日に開催していますが、今年は、終戦記念日であることに加え、5か月前の東日本大震災、長野県北部大地震、原子力発電所事故などが重なったこともあり、本日の式典は、開会式冒頭に全員で一分間の黙祷を捧げることから始められました。
平成23年は第二次世界大戦の終結から66年、開始から70年を迎えます。
私は本日の成人式に臨まれた若者に、「平和の大切さ」、「命の大切さ」、「ご両親、保護者等の方々に対する感謝の念」をあらためて持っていただくために、 66年前に航空特攻隊として、国のために命を落とした若者の遺書を二つ披露しました。
一つは穴沢少尉の婚約者宛の手紙、もう一つは林市造さんの母親に宛てた手紙です。 この内容を自分の身に置き換えて考えていただきたいと思ったのです。
私の話は約20分程度でしたが、どなたも大変熱心に聞いておられました。 中には涙ぐんで話を聞かれておられる方もおられました。
私の話に素直に反応していただき、共感していただいた皆様に心から感謝をするとともに、大変大きな期待感を胸にしました。
孔子の言葉に「後世畏るべし」という言葉があります。 これは「今の若者は・・・」ということでなく、「若者の可能性は素晴らしい。 年下の者には敬意を持つべきである」 ということです。 (但し、「四十、五十にして聞こゆることなきは、これ亦畏るるに足らざるのみ」といって、「四十、五十になっても少しも世間に知られないようなら大したことではないが」とも言っていますが)
いずれにしても今後の日本を築いていくのは紛れもなく、本日集まった若者です。 今後の活躍に大いに期待し、乾杯したい。
(抽選会)
(万歳三唱 柳澤澄 副議長)
以上 坂城町長 山村ひろし