令和5年 癸卯 年頭のごあいさつ

  

 写真は戸倉の鍋太金物店さんご提供の「金の卯」

 明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、健やかに新年を迎えられましたこととお慶び申し上げます。

 今年の干支は、癸卯(きぼう みずのと・う)です。

 「癸」は「揆」であり、物事を「はかる・取り仕切る」ことを意味し、「卯」は冒(おかす)、陽気の衝動、茂ること、またその字形から、門を開いた形、天門が開いて万物が繁茂することを意味するとされています。このことから、癸卯の年は、万事正しく筋を通してゆけば繁栄に向かうが、これを誤ると紛糾し動乱する意を含んでいると言われています。物事の根本・原則をしっかりと認識し、実践し、着実な発展、繁栄に向かう努力を続けることが大切であります。

 昨年は、令和2年から引き続くコロナ禍の混乱に加え、2月にはロシアによるウクライナへの軍事進行が発生し、これに端を発した政治・経済の不安定、そして現在も続く私たちの生活に直結した物価・燃料の高騰と、様々な困難に見舞われた年でありました。

 新型コロナへの対応として、ワクチン接種につきましては、昨年中、3回目の接種及び60歳以上の方とリスクの高い方への4回目接種に引き続き、準備が整ったところから、オミクロン株対応ワクチンの接種を順次実施してまいりましたが、ワクチン接種のみならず、新型コロナ対策につきましては、町民の皆様と町内事業者の皆様の暮らしと営みを守るべく、きめ細やかな生活の支援を、国・県との連携を図る中で、今後も継続してまいります。

 さて、昨年を振り返りますと、4月には、町の基幹産業である工業の発展に向け進めてまいりましたテクノさかき工業団地の拡張造成工事が完了し、町内2企業へ分譲をいたしました。

 また、工業団地の拡張と県道坂城インター線の延伸に合わせて進めていた町道A09号線の道路改良工事も完了するとともに、工業団地内の調整池を活用した新たなスポーツ施設「テクノさかきストリートパーク」の整備も行いました。スケートボードに、バスケットボールにと、多くの方々に楽しんでいただいており、新たな賑わいの場となっております。

 また、国道18号バイパスや県道坂城インター線など、国・県の基幹道路の整備とともに、町においても、引き続き町道A01号線やA06号線など町内幹線道路の整備を進めていくほか、土地の有効活用を図り、さらなる地域産業の発展と快適な生活環境の向上に資するため、都市計画・農業振興地域整備計画の見直しについても、現在検討を進めているところであります。

 昨年から開始したデマンド交通(乗合タクシー)の実証実験では、多くの方にご利用いただき、ご好評をいただいております。引き続き、循環バスとあわせ、「すべての人にやさしい交通網」の構築を進めてまいります。

 また、昨年中には、開館20周年を迎えたびんぐし湯さん館の改修を行い、11月19日にリニューアルオープンをいたしました。展望デッキの新設や、レストランの増築、床暖房の整備など、これまで以上にくつろいでいただける憩いの場となりましたので、ぜひご利用ください。

 現在工事が進められている文化センター体育館の大規模改修は、年度内の完成を予定しております。耐震化だけでなく、トイレ改修、冷暖房の完備、ボルダリング設備の新規導入など、装いを新たにいたします。また、体育館に引き続く文化センターの耐震・大規模改修については、設計を今年度完了し、令和5年度に工事を実施いたします。両施設とも、より安全で快適に、利用しやすく、楽しめる施設となりますので、完成を楽しみにお待ちください。

 さらに、DXとICTによるスマートなまちづくりに向けては、これまで導入・整備を進めてきた、小中学校のGIGAスクール、子育て応援アプリ、電子申請システムの活用、スマート農業の普及促進などのほか、本年1月31日から、新たにマイナンバーカードを活用した住民票などのコンビニ交付を開始します。今後もマイナンバーカードの普及促進とあわせた行政のデジタル化を推進し、利便性の向上に努めてまいります。

 冒頭申し上げましたとおり、本年は、癸卯(きぼう)の年であります。本年が、「希望」の叶う良き年になるよう、万事・正しく筋を通し、全員で努力・実践することが求められておりますので、皆様とともに鋭意努力してまいります。

 町民の皆様におかれましても、本年が良き年になりますようお祈りし、新年のごあいさつとさせていただきます。

 坂城町長 山村ひろし

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