本日(6月5日)、平成29年第2回坂城町議会定例会が招集されました。
以下、招集のあいさつを掲載させていただきます。
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平成29年 第2回坂城町議会定例会 招集あいさつ
本日ここに、平成29年 第2回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から御礼申し上げます。
さて、先月5月28日(日)、東京都赤坂にある「テックショップ東京」において、全国の自治体で初めてとなる法人会員としての調印式を行いました。
昨年4月にオープンしたテックショップ東京は、金属加工や電気工作、溶接、カラーリングなどの最先端の工作機械がそろい、企業や個人、学生など様々な会員が利用しております。
「モノづくり」のまちである当町の企業や技術者、起業しようとされている方が、アイデアを形にしたり、異業種会員との交流や情報交換の場として、ご利用いただきたいと考えております。
契約内容は、毎月5人までが利用でき、月単位で入替えが可能となります。また、施設と工作機械等が無料で使用でき、その使用方法や助言をテックショップスタッフから受けることができるようになっております。
調印式に合わせて、5月27日(土)、28日(日)の二日間、テックショップ東京において、当町と信州大学のファブラボ長野、町内企業、テックショップのコラボイベント「さかきオシボリソン」を行いました。
「オシボリソン」とは、広い意味でソフトウエアのエンジニアリングを指す「ハック」と「マラソン」を組み合わせたアメリカIT業界の造語で、「ハッカソン」という手法がございます。
近年はIT業界以外の分野にも拡大し、組織の壁を越えて優れた発想を取り込み、新しい商品やサービスの創出につなげる「オープンイノベーション」の手法の一つとして、国内でもさまざまな企業が活用し始めており、今回は、おしぼりの様にアイデアを絞り出そうと「オシボリソン」と題しましてコラボイベントを開催いたしたところでございます。
このコラボイベントは、新たなねずこんグッズの活用方法を学生らと考え、今回、実際に工作機械等を利用して、ねずこんのワインラックやパスケース、おろし金や写真たてなど、すぐにでも商品化ができそうな様々なねずこんグッズの試作品ができあがりました。
出来上がった試作品は、10月6日、7日に開催される「モノづくり展に展示して、来場される皆様にご覧いただきたいと考えております。
次に、「さかき千曲川バラ公園」では、第12回「ばら祭り」が5月27日(土)から6月11日(日)までの16日間の日程で、「薔薇人の会」を中心とした実行委員の皆様により開催されており、昨年よりも充実した320品種、2,300株のバラが咲き誇っております。
5月27日(土)祭りの初日には、多くの方にご来園いただき、開会式を行いました。開会式に続き、坂城小学校合唱部やナチュラルムーブメント3・2・1の皆さんのキッズダンスなど、発表していただき、ばら祭りを一層盛り上げていただいたところです。
バラの開花状況を申し上げますと、昨年は天候により開花状況が早めでしたが、今年は花の開花が例年並みで、現在、満開となっており、開会初日から多くの方にご来園いただいており、この1週間で約21,000名。特に一昨日の土曜日には、3,700名、昨日の日曜日には4,900名の方にご来場いただいております。
また、これまでの来園された皆さんや実行委員の皆さんのご意見を踏まえ、総合案内所の位置の変更や、遊歩道の整備等を行なったことにより、来園者の皆さんの流れが、よりスムーズとなり、ゆっくりとバラ観賞を楽しんでいただいております。
期間中、講演会や講習会、イベントにも、ご来園の皆さんにご参加いただくことで、「ばらのまち・坂城」を町内外に発信していきたいと考えております。
昨日6月4日(日)新しく完成した、びんぐしの里公園屋外ステージ(びんぐしわくわくステージ)において、「ハワイアンフェスタin びんぐし」が開催されました。
当日は、モアナ・ハワイアンズによる演奏やハワイアン・フラサークル6団体によるフラダンスが披露され、大勢のファンでにぎわいました。
この、「びんぐしわくわくステージ」を芸術文化の拠点として多くの皆様にご利用いただきたいと存じます。
さて、緊迫した世界情勢の中、日本を取り巻く世界の経済情勢は、日本総研などによりますと、アメリカでは、個人消費の伸びが鈍化している一方、設備投資や住宅投資は堅調な増加が続いたほか、輸出も増加に転化し、全体としてみれば、景気回復傾向が持続しており、ヨーロッパにおいては、企業・家計部門ともに回復の動きが持続しております。
また、中国においては、1~3月期の実質GDP成長率が前年同期比プラス6.9%と、2四半期連続で上昇し、景気減速に歯止めがかかり、持ち直しの動きが見られるものの、今後を展望すると、中国政府は構造調整の優先度を高め、住宅市場の加熱の動きにブレーキをかけるとみられ、成長率は緩やかに鈍化することが予想されることから、引き続き注視していく必要があると考えております。
次に国内の状況でありますが、内閣府による4月の「月例経済報告」では、「景気は、一部に改善の遅れもみられるが、緩やかな回復基調が続いている。」とし、先行きについては、「雇用・所得環境の改善が続く中で、各種政策の効果もあり、緩やかな回復に向かうことが期待される。」とする一方、「海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある。」としております。
長野県内の状況につきましては、日銀松本支店が5月に発表した「金融経済動向」によりますと、公共投資、住宅投資、設備投資、個人消費の個別観測から「生産は回復し、雇用・所得は確実な改善が続いている」とし、「総論として長野県経済は、緩やかに回復している。」としております。
当町におきましては、4月に実施しました町内の主な製造業20社の経営状況調査の結果では、生産量が3ヶ月前のプラス1.94%からマイナス0.63%と2.57ポイント減少し、売上げについてもほぼ同様な傾向が見られます
雇用については、1~3月の実績が、総計でプラス36人と、前回調査のプラス1人から大幅に改善し、来春の雇用も、すべて企業が増員又は減員分の補充を予定しており、全体で33人の増員予定となっております。
続きまして、平成29年度の主な事業の進捗状況について申し上げます。
平成28年度 高校生タイ国研修事業の報告会を5月11日(木)役場講堂で開催いたしました。
高校生8名が、3月20日(月)から24日(金)までの5日間、タイに生産拠点を有する(株)アルプスツール、(株)カヤマ、そして(株)高松製作所の工場視察、大使館での研修、現地学生とのバンコク市内の散策、そして寺院や遺跡などを見学し、海外で活躍する町内企業の実態と、タイ国の歴史・文化に触れる体験をしてきました。
報告会においては、参加した高校生から、「異国の文化を肌で感じ、企業が海外進出する利点や現地での活躍ぶり、タイ人の優しさを知ることができ、また、外国の方とのコミュニケーション力が大切であることを学びました」などの感想の発表がありました。