平成29年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ~1

本日(12月4日)、平成29年坂城町議会定例会が招集されました。

以下、招集あいさつを掲載させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

平成29年第4回坂城町議会定例会招集あいさつ

本日ここに、平成29年 第4回 坂城町議会定例会を招集いたしましたところ、議員の皆様全員のご出席をいただき開会できますことを心から感謝申し上げます。

 去る、10月22日第48回衆議院議員総選挙の投開票が行われ、自民党、公明党の与党が衆議院定数(465)の3分の2を超える議席を確保しました。

この結果、安倍政権の継続が決まり、11月1日全閣僚が再任する中で第4次安倍内閣がスタートしました。更なる経済政策の充実を強く望むものであります。

さて、11月24日に「特殊詐欺非常事態宣言」を千曲警察署と協議のうえ発令いたしました。町内において、息子を装う「オレオレ詐欺」や、医療費の還付金を振り込むと言って高齢者を誘い出してATMを操作させ、犯人グループの口座にお金を振り込ませてだまし取る「還付金等詐欺」などの特殊詐欺被害が10月以降連続して3件発生しました。

被害にあわれた方は65歳以上の方で、千曲警察署、坂城町交番、町防犯協会、町防犯指導員会等との連携を強化し、高齢の方はもとより全ての町民の皆様を対象に一層の啓発活動に努めてまいります。

特殊詐欺の手口に関心を持ち、ひとごとではないという危機感を持っていただくとともに、家族で話し合って「合い言葉」を決めるなどの対策を取っていただくようお願いいたします。

次に、1118日に大阪市の大阪城ホールで開催された第36回全日本小学校バンドフェスティバルに、東海地区代表として3年連続の出場を果たした南条小学校金管バンド部(ハッピーブラス)が見事金賞を受賞しました。一昨年、昨年と惜しくも2年連続銀賞でしたが、今回は「南条ハッピーワンダーランドへようこそ」をテーマに、みんなにハッピーを届けたいという思いを込め演奏し、念願の金賞受賞となりました。日頃の練習の成果をいかんなく発揮して得た金賞の受賞に心からお祝い申し上げます。

なお、3年連続全国大会に出場し、今回金賞を受賞した南条小学校金管バンド部の栄誉を称え、役場に垂れ幕を掲げたところでございます。

9月7日から11月5日まで鉄の展示館で開催されました特別展「大相撲と日本刀」では、現役横綱の太刀や拵(こしらえ)()、「大鵬」や「千代の富士」など歴代の横綱の化粧廻しや太刀・()などを展示し、期間中県内外から約4,800人のお客様にご来館いただき、普段目にできない貴重な品々をご覧いただきました。

 また、10月1日には上松町出身の、東の関脇、出羽海部屋の「御嶽海」関が、当町に来町し、鉄の展示館の1日館長に就任していただきました。

 当日は、鉄の展示館始まって以来の来館者数1,200名以上となる大盛況で、トークショーや握手会を行ったほか、同日開催しておりました町民運動会及び障がい者の皆さんが中心となり行っている軽スポーツ交流ブースにサプライズゲストとして登場いただき、玉入れ競技やリレー、大玉送りなどに参加していただき、「大相撲と日本刀」を盛り上げていただきました。

感謝するとともに、来年の益々のご活躍を期待するものです。

さて、長野広域連合が整備を行っているB焼却施設の稼働につきましては、計画目標である平成30年度より約2年遅れる見通しとなったことから、この間、B焼却施設において処理を予定していた千曲市と坂城町のごみをどうするかが、大きな課題となっておりました。

このようなことから、まず、9月20日に、長野広域連合から葛尾組合焼却施設の地元である中之条区の葛尾組合対策委員会の皆さんに対して、「新ごみ焼却施設整備に係る中之条区説明会」を開催し、B焼却施設稼働までの間のごみ処理について、説明をさせていただきました。

その後、議員さん方にも大勢ご出席いただきましたが、9月29日に、連合長である加藤長野市長、理事の岡田千曲市長にもご出席いただき「町民説明会」を開催し、B焼却施設の経過や進捗状況、長野広域連合からの提案をご説明する中で、様々なご意見を頂戴したわけでありますが、安全性を最大限重視した施設の維持管理と補修、環境調査結果のきめ細やかな情報提供など、安心して住める環境づくりに努めていくことをお約束し、葛尾組合焼却施設の稼動を延長する方向でご理解をいただいたところでございます。

つづく、10月24日に開催された葛尾組合議会全員協議会において、焼却施設の稼働延長のご報告させていただいたところでございます。

なお、葛尾組合焼却施設を稼働延長する場合の運営費については、広域連合理事会において、「B焼却施設稼働までの間における葛尾組合焼却施設の施設改修費を含む運営費は、長野広域連合全体で負担する」との決定がなされております。

これらを踏まえまして、町といたしましては、葛尾組合焼却施設の稼働延長に向けて、長野広域連合、葛尾組合等と協議する中で、万全の体制で進めてまいりたいと考えております。

さて、日本を取り巻く世界の経済情勢につきましては、日本総研などによりますと、アメリカは、7~9月期の実質GDPが前期比年率プラス3.0%と、4~6月期の同3.1%プラスに続き、2四半期連続で3%台の成長し、堅調なペースでの景気拡大が持続しております。

また、ヨーロッパでは、7~9月期のユーロ圏実質GDPが前期比年率プラス2.4%と4四半期連続で2%を越える伸びになっており、速報値が公表されているフランスがプラス1.9%、スペインがプラス3.2%と堅調な伸びを維持しております。

また、中国においては7~9月期の実質GDP成長率が前年同期比プラス6.8%と7四半期ぶりに低下しており、景気減速の背景として、昨年まで、政府は積極的な財政支出と金融緩和を実施したものの、過剰生産や不動産市場の過熱などの問題が再浮上したため、財政・金融政策を引き締め方向に転換しており、今後も政府の引き締めスタンスは続くものの、景気を冷え込ませるほどに強化される公算は小さいと予想され、引き続き注視していく必要があると考えております。

次に国内の状況でありますが、内閣府による10月の「月例経済報告」では、「緩やかな回復基調が続いている」とし、先行きについては、「雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待される。」とする一方で、「海外経済の不確実性や金融資本の変動の影響に留意する必要がある。」としております。

また、長野県内の状況につきましては、日銀松本支店が11月に発表した「金融経済動向」によりますと、公共投資、住宅投資、設備投資、個人消費の個別観測から「生産の動きは増加している。

雇用・所得は、着実な改善が続いている」とし、「総論として長野県経済は、緩やかに回復している。」としております。

当町におきましては、10月に実施しました町内の主な製造業20社の経営状況調査の結果では、生産量は、3ヶ月前のプラス2.85%からマイナス1.99%と4.84ポイント減少しましたが、売上げについてはプラス2.07%からプラス3.82%と1.75ポイント増加いたしました。

また、雇用については、7月~9月の実績が、総計でプラス33人と、前回調査のプラス45人から若干減少いたしましたが、来春の雇用は、ほとんどの企業が増員又は減員分の補充を予定しており、全体では60人の増員予定となっております。

続いて、29年度の主な事業の進捗状況について申し上げます。

まず、トータルメディアコミュニケーション施設整備事業につきましては、現在、同報系防災行政無線の整備工事を進めているところでございます。

今月からは、屋外拡声子局の設置、親局や千曲坂城消防本部に設置する遠隔制御装置などの工事を進め、来年の1月下旬より試験運用を開始するとともに、順次全戸、全事業所へ戸別受信機の配布を行う計画であります。

なお、戸別受信機の配布につきましては、住民の皆さんには「広報さかき」等でお知らせを行なったほか、11月に、町内4箇所において住民説明会を開催し、同報系防災行政無線の概要説明や戸別受信機の取り扱い、電波状況によるアンテナ工事の必要性、配布スケジュールや配布の手順など、広く周知しているところであります。

今年度内には、有線放送加入の個人及び事業所の皆様への配布を完了させるほか、Jアラートとの接続工事を行い、来年4月に開局、運用を開始する計画であります。

開局後は、引き続き未加入の皆様への戸別受信機の配布、河川監視カメラや水位計、雨量計などの気象観測装置の設置工事、すぐメールや町ホームページなど各種通信サービスとの連携などを完了させ、7月ごろから、全てのシステムの運用を開始する計画で進めてまいります。

 また、トータルメディアコミュニケーション構想推進においては、高齢者の見守り・支援につきましても、段階的に導入を進めております。

今年度は、住宅の水道使用の異変を察知し、家族等へ自動的にメールでお知らせをする、水道メーターを活用した高齢者元気応援システム「KIZUKI」の試験導入を開始し、現在37名の方にご利用いただいております。

今後につきましては、さらなる利用者拡大を図るとともに、効果的な運用に努めてまいります。

ワイナリー形成事業につきましては、試験圃場におけるワイン用ぶどうの実証試験栽培が最後の年となる5年目を向かえ、この秋には赤系・白系合わせまして約2,300キロの収穫となりました。

今年も町振興公社を通して、サントリーワインインターナショナル~へ醸造をお願いし、来春の「坂城プレミアムワイン」の販売を予定しているほか、同様に、来年町内に創業予定のワイナリー計画者にも活用いただく見込みであります。

また、町振興公社や千曲川ワインバレー特区連絡協議会も含めた周辺自治体と連携し、ワイン振興に向けたPRイベントに取り組んでまいります。

信州さかきふるさと寄附金につきましては、昨年度からインターネットを用した寄附申し込みを可能とし、引き続き特産品振興や地域活性化につながる取り組みを進めております。11月末時点で、1,45932,653千円の寄附がございました。

また、町の魅力を発信し、町を知ってもらうため、返礼品の充実を図っているところであり、返礼品協力事業者数及び返礼品数は、11月末現在で、延べ23事業者、112品目となっております。

引き続き、返礼品を提供していただける事業者の皆さんの募集に努め、適切に推進してまいります。

・・・・・・・・・・・

坂城町長 山村ひろし

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です