先日(4月27日)、坂城町上平区小野沢にある御厨社古墳の見学会に参加しました。
このような古墳が、約1500年もの間、地元の方に大切にされてきたことに改めて敬意を表します。
当日の説明会には約30名の方が参加されました。
石室の内部は思ったより広々としています。1500年前にこのような古墳を造った地元の有力者の社会的な実力、政治力、技術力、財力などすごいですね。
以下、坂城町教育委員会の資料をご覧ください。写真の一部はWikipedia等によるものを借用しています。
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「御厨屋社古墳」 坂城町町指定(史跡)
所在地:大字上平1581-2 所有者:個人 指定:昭和56 年7月9日
この古墳は小野沢段丘の東北端にあり、御厨社の北西にある円墳で、石室の規模は千曲川水系における最大級のものです。
墳丘は、長軸約15m、短軸約13m、の楕円形をしていますが、もとは円墳であ
ったと思われます。高さ4mです。玄室の規模は長さ8.2m、幅2.3m、高さ2.5mです。羨道(せんどう)は片袖式で幅1.3m、長さ3mで、石室の全長は11.2mで、南西の方向に開口しています。
玄室の側壁は大きな平石を小口積に重ね上げ、上部は小石を持ち送っています。床面の幅2.3mに対して、天井部では平均1.4mとなっています。
奥壁も側壁と同様で、天井石は7枚の大平石を横渡しにしていて、玄室の境に梁を一本通しています。
既発掘で、その副葬品等の遺物はほとんど散逸してしまいましたが、その後、石室内の清掃によって採集されたものは碧玉製勾玉1、メノウ製勾玉3、滑石製勾玉1、水晶製切子玉1、耳環(金鍍金)1です。
築造年代は6世紀後半と考えられます。
坂城町長 山村ひろし