昨日(9月27日)、坂城町鉄の展示館ホールで、さかき学講座 「北国街道、松尾芭蕉と坂木宿」の講演会がありました。
講師は坂城町元教育長の大橋幸文さんです。
この さかき学講座は今年は4開催されます。
第1回:「千曲川と私たち、水への振興」
(8月27日実施済み 講師:浅野井担さん)
第2回:「北国街道、松尾芭蕉と坂木宿」
(9月27日今回 講師:大橋幸文さん)
第3回:「覚書き等に見る坂木村、坂木宿」
(10月29日 講師:大橋昌人さん)
第4回:「明治維新期に坂城で流通していた紙幣について
(11月19日 中之条で発行された紙幣もあります)
いずれも坂城町で郷土の歴史を研究されておられる皆さんの研究成果です。
ご興味がありましたら是非ご参加ください。(参加費無料)
昨日は、「北国街道、松尾芭蕉と坂木宿」というテーマで大橋幸文さんのお話を伺いました。
まず、松尾芭蕉の書いた、「更科紀行」全文を皆で読み上げ、(短い文なのでせいぜい5~6分)解説をいただきました。
1.松尾芭蕉について。
芭蕉の生涯と坂城町にちなむ俳句の紹介。
・いさよいもまた更級の郡かな
・身にしみて大根からし秋の風 坂城町には松尾芭蕉の句碑が4カ所ありますが、信州には300基、全国では3500基以上あるそうです。
2.北国街道のこと(五街道に次ぐ重要街道)
・中山道信濃追分より分岐→越後高田、出雲崎宿まで
・北国街道の役割はなんといっても佐渡産金銀を江戸に送る道(幕府の財政を支える)、そのほか、参勤交代の道、参詣、物見遊山の道、物流の道
・坂木村、坂木宿を支える、村役人と宿場役人の二重の仕組み
3.松尾芭蕉が坂木宿に宿泊した頃の坂木の様子
・坂木宿は慶長8年(1603)に、早々に徳川家康から伝馬宿に指定されている。(それほど重要な宿)
・芭蕉が坂木宿を訪れたのは貞享5年(1688)8月15日、芭蕉45歳
「しなののさか木と云処にとまりて いさよいもまたさらしなの郡哉」(芭蕉)
・このころの坂木宿は、江戸初期の奉行長谷川安左衛門(永徹、利次、知利の3代)により宿としての整備が行われすでに大変賑わっていたそうである。
などなど興味深いお話がありました。
さかき学講座は年内あと2回開催されます。
受講料無料です。
主催:坂木宿ふれあいガイド
お問い合わせは、坂木宿ふるさと歴史観まで
Tel:0268-82-4193
▼講演される 大橋幸文さん
坂城町長 山村ひろし